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「ございますでしょうか?」
ある番組で、司会者が週明けの挨拶に 「いかがお過ごしでございましたでしょうか?」 とおっしゃています。ただ、 「ございましたでしょうか?」を元のかたちに戻すと 「ございましたです」になると思うのですが、 この言い方は、なにか不自然な気がします。 「ございます」「ございました」に 「です、ます」をつけることは出来るのでしょうか? よろしくお願いします。
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「だろう」「でしょう」に限り用言の連体形につく形が市民権を得ています。 「学校に行くだ」は認められませんが、「学校に行くだろう」は認められます。 「行こう」には意志と推量の二つの用法があったのですが、意志の場合に「行こう」と言い、推量の場合は「行くだろう」と言うようになってきたのです。 新聞雑誌の政治経済の記事などでは「明らかになろう」「発表されよう」という言い回しは生きていますが、一般には「明らかになるだろう」「発表されるだろう」と言うことが多いと思います。 形容詞の場合、「意志」はあり得ないため、「楽しかろう」の形は(話し言葉としては)「楽しいだろう」に取って代わられ、肩身が狭くなっています。 「です」も上記「だ」とパラレルに扱われます。 ですから、 >元のかたちに戻すと「ございましたです」になる のはその通りですが、「楽しいだろう」を元のかたちに戻すと「楽しいだ」になる、と言うのと同じで、言っても詮無いことなのです。
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- diver813
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皆さんが回答しているように、本気で、またはわざと滑稽に、この様な表現をする方もいます。 しかし、あなたが感じているように違和感がある言葉遣いであることは確かです。 お過ごし→謙譲語 ございました→丁寧語 でしょうか→丁寧語 と、ひとの文章にこれだけ入っていると過剰で、慇懃無礼に聞こえるのです。 文化庁企画の「美しい日本語について語る会」では、 「敬語や謙譲語、丁寧語は文末のみに使用する程度が好感が持てる。」 としていますので、この場合、 「いかがお過ごしでしたか?」 程度の方が、美しいと思われます。
お礼
敬語は、ごてごて飾りつけ過ぎると慇懃無礼になったり、むしろ滑稽に聞こえてしまうのですね。例示くださった「いかがお過ごしでしたか」は、とてもスマートに感じます。 「敬語や謙譲語、丁寧語は文末のみに使用する程度が好感が持てる。」という話も知りませんでした。 どうもありがとうございました。
- kobarero
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「ございますです」「ございましたです」は、結論から言うと、普段あまり使われないけれども、使っても「可」ということだと思います。実際に例があります。 (1)「そうです。麻薬成分でございますですね、」(厚生労働省記者会見) http://www.mhlw.go.jp/kaiken/jikan/2002/04/k0425.html (2)「先ほどもお話もございましたですけれども、」(憲法調査会会議録) http://www.yamashita-eiichi.com/diet/diet_050209_162_kenpou.html 政治家はややもったいぶった表現が好きなので、こういう表現を多いのかも知れませんが、一般の人が使う場合は、多少ユーモア感覚で使うのではないでしょうか。 「ございますです」は、ややがおかしいと感じますが、同様に「来るです」「食べるです」「走ったです」などもややおかしいと感じがしませんか? それで、広辞苑を調べたんですが、以下のことがわかりました。 「でしょう」は助動詞「です」の未然形で、体言または用言の終止形に付く。一方「です」は、体言に付くが、用言(例えば動詞など)に付くとは書いてないのですが、ただし書きで、現代語で「行くです」「来たです」「見ますです」という言い方はまれに見られるとありますので、本来の用法からははずれるけれど、慣用的には間違いとは言えないということになるのだと思います。マンガやアニメなどでは、おもしろがって使っている場合が、比較的多いのではないでしょうか。 以上でございますです。
お礼
例文まであげていただきありがとうございます。 「です」は体言にしか付けないが、「でしょう」なら用言の終止形につくことができるわけですね。だとしたら「ございます」+「でしょうか」は間違いでないことになります。自分の勘違いとわかり納得がいきました。 そういえば「です」は、用言でも確か形容詞(?)にならつけることを最近、認めるようになったと何かの本で読みました。例)白いです。 でも確かに「ございますです」、「来るです」だと、タレントの山本晋也カントクみたいですね。
- sunasearch
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「でしょうか」は、です、ますの丁寧の形だけではなく、疑問形「か」を丁寧にした形として用いられるようです。
お礼
「でしょうか」は「です」の丁寧な疑問形ということですね。 回答ありがとうございます。
お礼
「でしょう」「だろう」は、「です」「だ」の推量だが、そもそも接続のルールが違うのですね。おかしな理屈を申していたことに気がつきました。 「行こう」「楽しかろう」という言い方の歴史も、とても興味深かく、勉強になりました。 わかりやすく説明くださってありがとうございました。