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中国の歴史家の逸話 (『矜持』の説話)

 昔『矜持』の説話として聞いた、中国の歴史家の逸話について、出典などご存知でしたら教えてください。  かなり昔に聞いただけの話なので、正確ではないのですが、こんな話でした。  とある皇帝が帝位についた後、過去の歴史において自分に不利な部分を修正するように命じたところ、歴史家はそれを是とせず、しまいには殺されてしまいます。 その後その息子にも同様の命令が下されますが、息子も同じくそれを拒否し、殺されてしまいます。 その更に弟に同様の命令が下りますが、やはり弟も拒否し、ようやく皇帝は歴史の改ざんを諦め、自分が捏造しようとした部分を赤い文字で書くように命じました。

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回答No.1

『春秋左氏伝』の記述に同内容の記事があります。 斉の宰相・崔杼が主君を殺し、新しい主君を立てたところ、史書に「崔杼、その君を弑す」と書かれる。怒った崔杼がその史官を殺し、その弟を史官に立てたところ、弟も「崔杼 その君を弑す」と書く。それを殺して、下の弟を立てても、同じく「崔杼 その君を弑す」と書かれ、とうとう諦めた、という記事があります。 皇帝ではなく(秦の始皇帝以前である)、赤い文字という記述もなく、「矜持」という説話ではないですが、結構有名なエピソードですので、この史実がもとになったのではないでしょうか。 『春秋左氏伝』は、岩波文庫に現代語訳が収められていますので、容易に入手できますよ。

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