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優良遺伝子説 パラサイトモデル
パラサイトモデルについて教えてください。
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- geneticist12
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回答No.1
性選択の問題ですね。話せば長いことながら、、、、 動物が交配相手を得るときに、雌の方が雄をえり好みするということが一般的に見られます。これを雌選択(female choice)といいます。クジャクの雌が、尾羽の目玉模様がより多い雄を選ぶというのは代表的な例でしょう。 雌選択は、本能的なもので、つまりそれを構成する遺伝子が進化してきたことになります。その進化メカニズムの仮説のひとつが優良遺伝子説です。 クジャクの雌がただきれいなものを好むというだけでは進化の原動力になり得ません。立派な尾羽の雄を選ぶということが、適応度(子孫の数)を高める意味がなければなりません。優良遺伝子説では、立派な尾羽をもつということが、適応度を高める優良な遺伝子を持っていることのシンボルになっていると考えます(優良遺伝子が直接的に尾羽の立派さに関係しているのか、間接的な結果なのか、あるいは優良遺伝子と尾羽の遺伝子は連鎖度の高い別々の遺伝子なのか、それはわかりません)。で、優良遺伝子とはどんなものかという仮説で有力なもののひとつが、パラサイト(ひろく、寄生虫、病原体、トランスポゾンなどを含めて)に対する抵抗性に関係する遺伝子だというものです。パラサイトが性選択の進化の原動力となっているというのがパラサイトモデルです。 入手しやすく、読みやすい参考書として、長谷川真理子著「オスとメス=性の不思議」(講談社現代新書)をお薦めしておきます。
お礼
なるほど・・・。 本を読んでみようと思います。ありがとうございました!