• ベストアンサー

地方に鉄道がなぜ必要?

先日地方を旅行した時に、第三セクターが経営するローカル線を利用しました。 時刻表を見ると、平均2時間に1本でした。 聞けば、国鉄が民営化される際、万年赤字路線を切る捨てるべく地元に説明したところ、住民から大きな反対運動がおきたため、やむなく第三セクターとして再出発する事になったとの事でした。 ところが、もともと利用者が少ないために赤字路線に転落したわけですから、第三セクターとなって知恵を絞って利用者獲得を目指したとしても無理があるわけで、案の定、毎年巨額の赤字を垂れ流し、また地元自治体の補助も限界にきており、最近は廃線の話もチラホラだとか ・・・ そこで不思議に思ったのが、国鉄が地方の赤字ローカル線の廃止を決定した時、全国的レベルで廃止反対運動があったように記憶しているのですが、なぜ反対したのでしょうか? 鉄道事業は定期的な線路の保全、駅舎の維持管理、列車一両の駆動に要するエネルギーなど、大きなコストがかかる事が知られています。 乗客の少ない地方にとってのメリットは、時刻表どおりに運行されるという 「定時性」 くらいでしょうか。  でもバス路線でも、交通量の少ない地方でしたら都心のような交通渋滞なんてあるはずもなく、ほぼ時刻表どおり運行されるように思います。 また、大雪になれば運行停止になるのはバスでも鉄道でも同じでしょうし ・・・ 逆にバス路線の場合には、利用状況によって停留所の増減や場所の移動なんて、いとも簡単にできるわけだし、運行コストもバスと比べてはるかに低減できると思います。 自治体の負担も少なく、住民にとっての利便性も高いと言えます。 という事で、たとえば毎時1本あるバスより、2時間に1本しかない鉄道の方を希望する住民の考えが理解できません。 お教え下さい。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • denbee
  • ベストアンサー率28% (192/671)
回答No.2

一言で言えば信頼感だと思います。 JR、または地方自治体が後ろ盾になる第三セクターは信頼性が高いですが、 バスは地方のローカルな交通会社が運営することが多く、 倒産や本数減少などの危険が少なくありません。 またJRが運営する場合でも、バス路線の切り捨ての可能性が捨てきれません。 加えて、過疎化のスパイラル (人が減る→電車がなくなる→交通の便が悪くなる→もっと人が減る) が加速する可能性がありますから、何としても残したいと考えても不思議ではありません。 いずれにせよ、その路線を利用する地元住人の感情的な面を無視することはできません。

noname#174737
質問者

お礼

なるほど、路線存続に対する信頼感ですか ・・・ たしかに民間会社の場合でしたら、採算度外視で路線を維持する事なんてあり得ないでしょうね。 有難うございました。

その他の回答 (7)

noname#21649
noname#21649
回答No.8

既にある内容以外に観光業界からの観点から。 自動車で来る客がほとんどであっても「なんとか駅の近くです。なんとか駅に来てください」と説明すると.大体駅まではたどり着いてくれるのです。 極端な場合.車の客であっても駅まで迎えに行くことも可能ですから.駅がある・ない.では観光客の来る数が違ってくるのです。 鉄道があれば.レールがあります。レールがあれば.レールを目印に人々が集まってくれます。

noname#174737
質問者

お礼

有難うございました。 そうですね。 鉄道というのは単なる輸送手段のみならず、町の 「核」 となるものなんでしょうね。 たしかに地図などで、○○駅から徒歩△分、とあれば非常に分かりやすいですね。

  • pojipoji
  • ベストアンサー率32% (53/161)
回答No.7

車社会が進み、車を利用しない人々との移動に対する格差が進んでいます。特に地方ではこの傾向が著しいです。一家に3台も4台も車を持つ人々と、公共交通に頼らざるを得ない人々とがあります。 高齢化は確実に進行しており、お年寄りを中心として、すべての人が安全で確実に移動できる環境を作っていくことは、地方にとって重要な課題だと思います。 鉄道は、その利便性、確実性、安全性において優れていると考えます。たとえば所要時間について、私の知っているところでは、一駅を電車で6分のところが、バスでは普通20分くらいかかります。雪が降ったときは、道路状態のほか、渋滞も発生する為バスはいつ来るのかわからない状態です。渋滞は地方でも起こります。鉄道が大雪で運行停止になったことはこの地方では近年ありません。ダイヤの乱れもほとんどありません。一旦事故が起これば事態は重大ですが、この地方で大きな鉄道事故は何10年もありません。 また、二酸化炭素排出問題について、増加を続けるマイカーを減らし、環境への負担を少なくすることが求められています。マイカーとの競争力が比較的強い鉄道を中心として公共交通網を作っていくことが重要であると思います。 地方都市間での通勤や通学については、安全、確実、迅速な公共交通網がどうしても必要です。電車を使用しても、大阪と京都の通勤時間の場合と、地方都市での隣町への通勤時間ではどちらが早いかわからないくらいです。 また観光の問題においては、観光客が路線バスを乗り継いでやってくることは考えにくいと思われます。駅を中心とした構築が必要です。 最後にコストの問題ですが、都会での利便性の追求は、地方の原子力発電所など危険な施設について、地方住民の命をコストにしています。また送電についてのロスも多きなコストです。このコストは誰が負担するのか、誰の地域エゴなのかを含めて、地方の交通問題を検討していただきたいと願います。

noname#174737
質問者

お礼

コスト面は別として、地方でもやはり鉄道の方がメリットは多そうですね。 ただ、コストでしょうね、頭の痛い問題は。 都心に乗り入れている鉄道会社は多くありますが、おそらく鉄道事業単体で黒字経営を維持できている企業はないのではないでしょうか。 他の百貨店や不動産事業などの副業の上がりを鉄道の赤字補填に回しているように思います。 鉄道がどれだけ巨額の資金を必要とするか、よく言われています。  第三セクターによる鉄道路線維持は、一体どこまで住民税による赤字補填に絶えられるか、最終的には自治体と住民の判断に委ねられるでしょうが、どちらにしても極めて難しい判断になるように思います。 真摯なご意見有難うございました。

noname#40123
noname#40123
回答No.6

バスの方がコストが掛からず、路線維持できると考えているようですが、とんでもない話ですよ。 バス路線でも今赤字で、地方自治体でも補助金を出しているのですから。それでも赤字経営ですが。 他の方も書き込みしているように、バスは簡単に廃止できます。 実際にJR東北バスは岩手県北にあった路線バスを廃止しています。 それで高速バスや収益性の高い路線バスを残したり観光バス事業に移行したのですから。 それで、その地域は代替として、岩手県北バスやその関係の子会社、 もしくは、自治体が代わりにバスを走らせているというのが実態です。 ですから、鉄道を残して欲しいというのが多いのは事実でしょう。 都会の便利の良いところにいれば、それが当たり前のことのように思っているので、 地域エゴとだと言う意見があるのでしょうが、その地域のことを調べて、 どのような環境にあるのかを見てから意見を書き込むべきでしょう。 ちなみに、僕の住んでいるところの周辺のバス路線ですが、乗車率の悪い時間帯のバス運行を停止しました。 これは、地域の自治体とバス会社との協議で決まったと言うことでした。 また、バス路線についても、整理統合されているというのが実情で、ますますマイカーを利用する割合が増えています。 そのために、高齢ドライバーの事故が増える可能性は高くなっています。

noname#174737
質問者

お礼

ご回答、有難うございました。 都心に住む私ですが、日本中のバス路線で赤字経営ではない路線なんて極く一部であって、ほとんどは自治体からの支援などでヤリクリしているように思います。 それでも限度を超える水準にまでくると 「廃止」 という事になるのでしょうね。 ただ、比較論になりますが、どうせ地方自治体が住民の税金を投入して路線存続を目指すのなら、鉄道よりバスの方が負担が小さいように感じました。 別に詳しく運行会社の決算報告書などを比較検討したわけではないのですが、鉄道を維持するというのは大変なコストがかかると昔から言われているので、あながち誤りではないように思えます。 穿った考えかも知れないのですが、バス会社が路線廃止にするのは実に簡単ですが、鉄道会社の場合は膨大な資金を投入して用地を購入し、線路の敷設や駅舎の建設など行なってしまっているため、バス会社のように 「我慢の限度を超えたから、もう止める」 とは簡単には言えないわけで、その分、住民の足として運行を維持する期間が永くなるため、路線存続に対する地元の要望が高くなるような印象を受けました。 一方、地元住民の人口が増えない限り、第三セクターの業績が回復するなんて未来永劫あり得ないため、「公共サービスの提供」 とのはざまで苦労している自治体の辛苦が察せられます。

  • hiro-2005
  • ベストアンサー率29% (205/705)
回答No.5

鉄道好きなので、ローカル線や廃線跡などをよく歩きます。 土地の人々と話す機会もあります。 それで、私が感じたことは、「鉄道」は単なる交通機関ではないということです。 都会へ向かう希望の道であり、傷を癒しに帰れるふるさとへの道のシンボルなのです。 バスではだめなの?という疑問があると思いますが、鉄道には線路がありますよね。 線路の先に、故郷を離れた肉親や友人が息づいているのです。 北海道の廃線跡の線路の傍らに看板がありました。 「ここには、当分のあいだ列車は通りません」 これを立てた住民の気持ちに絶句しました。 「当分通らない」のではなく、もう絶対通ることはないのに。 鉄道の有無は、他の皆様がおっしゃっているのと同様、まだ見捨てられていないという希望の象徴だと思います。 利便性だけでは、語りつくせないものがあると、私は思います。

noname#174737
質問者

お礼

有難うございます。 私も旅行が好きなので、おっしゃる意味がよく分かります。 やはり鉄道にはロマンがあるように思います。 私も学生時代に北海道をカニ族として訪れましたが、当時利用した線路も駅舎も、もう存在しないので寂しい思いがあります。 ただ住民のための交通機関としては、利用客が右肩下がりになっているのなら、経済的な側面からも、バスに切り替えるという決断をいつの時点かで下さなければいけないように感じています。 その決断を先送りすればするほど、三セク支援という形の地元自治体の税負担が益々重くなって、結局のところ、そのツケが住民に回ってくるようにも思えるのですが ・・・

  • E-1077
  • ベストアンサー率25% (3258/12620)
回答No.4

 鉄道に固執することが「住民のエゴ」であるとの意見には賛成できません。確かに他の方たちの税金が補填に使われている認識が無いのかもしれませんが、だとすれば他の自治体の問題や社会保険庁の問題、年金の問題、強いては国会議員の報酬までどうなっているんだあ!と怒っても良さそうですよね?  鉄道があると言うことはまだ公的な目があると言うことで、住民が見捨てられていないバロメーターなのかもしれません。バスもない鉄道もない、かといって自家用車を運転出来ず、自転車や徒歩ではどうにもならない・・・。地域ではどうやっているのでしょうね。鉄道ならば鉄道だけでなんとか中央に出られると言う「日本国としてのつながり」もあるのかもしれません。徒歩・バス・鉄道と乗り継ぎしてもいけないこともありませんがね。わざわざあるものを壊さなくても良いんじゃないかってことでしょうし。実際にそういった地域を訪れたことがありますか?そこで生活してそういった問題を本気で考えたことがありますか?  JRバスも廃止が決まった処では、住民が乗り合いタクシーをつくってなんとか地域の足を確保していますが、大変そうです。最寄りの駅まで徒歩2日とか、かかるんですからね。そこの最寄りの駅の鉄道が廃止になったらさて、どおするんでしょうねえ。  無駄なことは敢えてしなくても良いのでは無いかとの考え方は私も賛成します。しかし、地方の鉄道の存続やバスの代替え運行についての意見は、その土地でなければ分からない問題が多いと思います。  難しいですね。

noname#174737
質問者

お礼

有難うございました。 たしかに地方の事情に関しては、都会に住む人間に理解できない面が多いでしょうね。  一方、地方を旅行すると、鉄道なんて昔から縁がなく、バスの運行に100%依存している地域も多いのですが、「鉄道と違って、バス路線はいつ無くなるか分からないから心配だ」 という声もあるのかな? と感じています。

  • yoko3333
  • ベストアンサー率35% (47/134)
回答No.3

実家が、まさに「2時間に一本」の路線の終点です。(いや、最近は3~4時間かも・・・。) もう地元を離れて結構な年数が経ちますので詳細は知りませんが、やはり無理やり存続 している状態だと思います。 この路線がバスに切り替えられた場合、今までのJRの路線と同じところをまわってくれる 可能性はかなり低いですね。終点のわが町からもう片方の終点(そこそこ大きい市)まで なら、山の中を通って直接行ける道がありますし、実際にそこにはもうバスが通ってます から。何も海沿いを大回りする路線を作る必要はありません。 万が一、最初は住民感情に配慮して鉄道路線と同じようなコースを取ったとしても、その うち簡単に廃線になるでしょう。(それこそ、バスなら簡単に止められますから。) そう考えると、途中の町の人たちが必死になるのは良くわかります。 「鉄道がなくなる」というのは、「交通手段が無くなる」への第一歩なんです・・・。 イメージとしても、「電車がある」と「バスしかない」では、「田舎」度が違いそうですしね。

noname#174737
質問者

お礼

やはり路線存続に対する信頼感が、バス会社の場合には無いという事が原因のようですね。  都会に住んでいる者には分からないのですが、どうせ第三セクターに地元住民の税金を投入するくらいなら、既存の路線存続を絶対条件にバス会社に投入する方が負担も小さく、また住民にとっても利便性が高まるように思うのですが、実際には違うんでしょうね。  参考になり有難うございました。

  • dekirumon
  • ベストアンサー率17% (8/47)
回答No.1

電車のほうが楽だからでしょう、2時間に一本というのは少し極端な例だと思いますが。あと赤字分は税金から補填され結局は住民自身に不利益が生じること理解していないのでしょう。また、行政側も新幹線の誘致に対する住民の反対運動などがおきないよう情報を明かにしたくないのではないかと思います。

noname#174737
質問者

お礼

早速のご回答有難うございました。  私が見た時刻表は平日の昼過ぎでしたので、少し極端な例になったかも知れませんね。 お答えのとおりだとすると、結局は住民エゴと、自分たちの税金が鉄道の赤字補填に利用されるという認識が住民に欠如している事が大きいように感じました。 ただ、どうして鉄道にあそこまで固執したのか、まだ疑問が若干残っています。 

関連するQ&A

専門家に質問してみよう