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MNR-核常磁性共鳴の質問
38endohの回答
- 38endoh
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NMRは核スピンを見る測定方法,ESRは電子スピンを見る測定方法です。電子スピンは常磁性物質にしかありませんので,常磁性物質でないとESRのシグナルは現れませんが,核スピンはすべての物質にありますので,反磁性物質だけでなく,常磁性物質にも適応可能です。実際に,常磁性金属錯体などの1H-NMRを測定するという例はごまんとあります。ただし,核スピンが作る磁場は電子スピンが作る磁場に比べて非常に小さいため,S/Nが悪かったりピーク位置がシフトすることが問題となり,常磁性物質のNMRはその解析が困難になります。 なおNMRとESRは教科書にはよく並列して書かれていますが,両者は測定によって得られる情報が全く異なりますので,「常磁性物質はNMRの解析が困難だからESRをとろう」ということをしても普通は意味がありません。磁場中でゼーマン分裂を起こして,分裂幅を測定したり(CW),ラーモア周波数したり(FT)という測定原理が似ているだけです。 ちなみに,生物系の方はEPR(電子常磁性共鳴)と言いますが,化学ではESR(電子スピン共鳴)と呼ぶ方が普通です。確か,生物系でESRと呼ぶと,また別の略号を意味したと思います。
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