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帰りなんいざ

shangyanの回答

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  • shangyan
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回答No.3

現代日本語に訳すなら、「帰去来兮」で、「帰ろう」という意味です。ですが、漢文訓読はできるだけ一字一字の漢字を直訳しようとするのが原則ですから、「帰りなむいざ」になるのです。 「去来」二語を「いざ」と訓読みします。「去来」を「いざ」と読むのは『万葉集』などでも使われています。 「去来」は古代中国語の文法において方向補語と呼ばれているものです。動詞について動詞の方向性を表す文法的機能しかなく、具体的な意味はありません。日本語に直訳しにくいものです(英語のcome onのonだけ取り出して直訳しにくいのと同じ理屈です)。 そこで昔の日本人は、前に進んでいくという感じを感動詞の「いざ」で意訳したわけです。中国語原文と日本語訳では文法的に異なるものになってしまっています。 ちなみに文末の「兮」は詩などでリズムを整えるための休止符であって、これも具体的な意味はありません。この助字は読まないことになっています。 漢文訓読の書き下し文で助詞・助動詞はひらがなにすることになっていますが、「去来」などの慣用語もひらがなにするのが普通です。他にも「所謂」(いはゆる)、「以為」(おもへらく)など。 「帰」につけられた「かえりなむ」という訓読は「かえり(四段・連用形)+な(完了「ぬ」・未然形)+む(推量「む」)です。「な+む」の組み合わせで「実現を望む強い意志(きっと~しよう)」の意味になります。

ariraro
質問者

お礼

詳しくこたえてくださいましてありがとうございました。少し専門的で難しい部分もありましたが、納得しました。受験勉強もがんばります。

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