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お寺と神社の違い(外国人向けに)
お寺と神社の違いを外国人に説明するのに困っています。簡単に教えてください。 その外国人の知りたいことは、神社には何があってお寺には何があるのかということです。例えば、神社には鈴があって柏手を打つ。お寺では鐘があって合掌をする、といったようなことです。 神社には鳥居があって、狛犬がいて、神主さんがいる。そのあたりまではわかるのですが、賽銭箱やおみくじ、絵馬、お守りはお寺にも神社にもあるような無いような、記憶が曖昧です。それからお寺で線香の煙を体にかけますが、その名前もわかりませんし、お寺だけなのかもわかりません。どうぞ教えてください。
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本来、神社は神道の、寺は仏教の、宗教施設です。外国人に説明するのであれば、キリスト教では教会、イスラム教ではモスク、のように、宗教によって異なっている、とまず説明します。 その後、歴史的に、仏教が支那から伝来してしばらくしてから、神道と仏教の両方を信仰する (大抵ここで理解不能にはなりますが、そこは当面無視させて) ようになり、この二つを結びつける (本地垂迹説、これはご存知ですね、当然) 様になり、神社に寺の施設、寺に神社の施設が、並存する形になった。明治に至り、天皇支配を固めるため、廃仏毀釈が行なわれ、神社から仏教由来の要素が大分取り除かれたが、寺はそれ程ではなかった。江戸時代には、寺院は行政組織の下請けになり、明治にその庇護がなくなったとき、葬式で命をつなぐように変質しているので、現在の寺の多くは、宗教施設ではなく、葬式・墓地管理の企業になっている。 簡単に言えば、こんな話になるでしょう。 問題の、日本人の宗教観、は、これをきちんと説明するのは至難の業ですよ。根本的な価値観が違いますから。 アメリカ人相手にこのような話ずいぶんやっていますが、まず自分が日本の歴史等について、十分な知識を持っていないと、却って混乱させるだけのようです。
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- kuropy
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お寺でも時代によるのか・・?日本古来の神道に遠慮してか??片隅に鳥居と簡単な神殿があるのを見かけられたことはないでしょうか? 唐招提寺を昔、お散歩していて鳥居と賽銭箱を見つけたことがあります。 弥生人は縄文人に対して寛容、平和的だったようで、戦いもせず、近くに住まうのを許し、次第に縄文人が繁栄していったというのを聞いたことがあります。
補足
驚きです。お寺に鳥居や神殿があるところがあるのですか!私はまだそういったところを見たことがありません。あるいは、これまで興味がなくて気づかなかったのかもしれません。 そうなると、お寺と神社それぞれに象徴的なモノを列挙することはますます難しくなってきました。私たち日本人のお寺と神社に対する意識と、実際のそれらの有り様は同じだったんですね。
- mak0chan
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要するに宗教の違いですね。 外国人ってどこの方か存じませんがともかく、キリスト教の教会とイスラム教の寺院が違うことぐらい分かるでしょう。 同じように、日本の神社とお寺の違いは、神道か仏教かの違いです。神道は日本にしかない宗教、仏教はインドを起源にしてアジア諸国に広まった宗教です。 ただ、日本の宗教が諸外国と大きく異なるのは、神仏混淆、神仏習合といって、神も仏も一緒にお祀りしてきた長い歴史があるのです。その思想は奈良時代に始まり、平安時代に全盛期を迎えました。 明治に入り、神仏分離令が出され今日に至っていますが、今でも往時の名残をとどめているところは少なくありません。 >賽銭箱やおみくじ、絵馬、お守りはお寺にも神社にもあるような無いような… これはあなたの記憶が曖昧なのではなく、前述のような歴史があるからなのです。寺院に神がまつられたり、神社に神宮寺が建てられたりしてきたのです。 外国人にはちょっと理解できないことかも知れませんが、それが日本の伝統文化でもあるのです。 見方を変えれば、初詣は神社、お葬式はお寺、クリスマスにはケーキと、今でも日本人はあらゆる宗教を分け隔てなく信仰しているとも言えます。
お礼
早速の回答ありがとうございます。 彼(スペイン人)にBuddhismとShintoismの大まかな知識はあるようですが、どうやら類型化したいようなのです。類型化できないものを類型化して説明しようとするから難しかったのですね、なるほど。 >日本人はあらゆる宗教を分け隔てなく信仰しているとも言えます。 これを説明するには、歴史を遡って説明する必要があるのですね。外国人にはちょっと難しいテーマのような気がしました。日本人にとって宗教とは何か?と問われそうです。
お礼
どうもありがとうございます。 大変参考になりました。 外国人に説明しようとして私も一緒に混乱していました。これを機会にもう一度日本の歴史を勉強してみようという気になりました。 ありがとうございました。