前もってお断りしておきますが,相当の電気的知識があり、かつ1mm単位精度の半田付けができることを前提として、
お話します。”簡単”ではありません。
(ゴメンナサイ・・)
また、これで修理できる保証はどこにもありませんので、くれぐれもご注意を。
解説はさせて頂きますが,まず先にメーカー修理見積もりを
依頼されることを強く推奨します。
これは、最後の手段かつ壊しても良いぐらいの心構えが
必要です。
では、手順を示します。
例えば,以下の様に7番目のICのみ表示異常で、1~6、8番目
のIC位置の表示が正常ならば,7番目の駆動ICのデジタル部
は正常で、液晶駆動回路部のみに異常があると推測できます。 ×:表示NG ○:表示OK
12345678
○○○○○○×○
○○○○○○×○
○○○○○○×○
○○○○○○×○
○○○○○○×○
○○○○○○×○
もし、8番目も表示NGなら、7番目のデジタル部も異常
ですので,IC交換しかないでしょう。
修理できる可能性があるのは,前の所有者がPCB基板を
弄って、該当部の電源配線パターンを切ってしまっている
状態で、かつ該当駆動ICに異常が無いケースです。
これ以外は、自分で修理できる可能性は無いと思います。
1.液晶モニターを分解し、液晶パネルユニットを取り出す
2.液晶パネルユニットの金属フレームを外す
3.液晶パネルの長辺方向についているPCBをチェックする。
多分この段階フラットケーブルを外す必要があるので
破損しないように注意してください。
この段階で,PCBパターンor実装部品の剥離・焼損が
あればアウトです。
4.PCB上に問題無ければ、PCBと液晶パネルをつないでいる ICの品番を調べる
5.WEBサーチで、何とか仕様書を入手し、PIN配置と
機能を調べ、液晶駆動系電源PINを特定する
6.恐らくPCB上には信号名を示すシルク印刷があるので
PCB上の異常ICに繋がる液晶駆動系電源配線パターン
をチェックする。
注:LCDパネルのPCBは4~6層の多層基板なので、
上記電源パターンが1番上に来ている保証はありません。
7.テスター等で導通を確認し、もし、該当パターンに
破断個所が発見できたら、それを適当な線材で修復
する。
これで、運が良ければ修復できるかも?です。
何にしろ,不良個所をきちんと特定して絞り込むことが
肝要で、壊したくなければ”撤退”することも必要です。
まず,メーカーに修理見積もりを取ってもらうことを
強くお勧めします。
長文失礼しました。ご参考になりましたら。
お礼
ご親切に詳しく教えて下さり、大変感謝しております。 実は無謀にも1~2までは、やってみたのです。 けれども具体的な解説を読ませて頂いたところ、やはり自分には敷居が高すぎるようですので、今回はメーカーに問い合わせてみることにします。 いつか別のモニタを使うようになった時は、教えて頂いた内容を実行してみたいと思います! どうも有り難うございました。