- ベストアンサー
志賀直哉 或る朝の読み取りについて
komaya57の回答
- komaya57
- ベストアンサー率31% (16/51)
志賀直哉は感覚で、好き嫌いで物事を裁断する傾向があったようで、それでいて合理的で男らしい剛毅な人柄だっようすが広津桃子さんの「石蕗の花」に書かれています。 小細工を弄することのない作風は簡潔で、素直に読み取ることがよろしいかと思います。 祖母との互いに意地の張り合いから喧嘩になり、遠回りしながら仲直りをする様子が面白く描かれています。 互いに素直に謝ることが出来ず、祖母はわざわざ使いもしないヤクザな筆を取りにやって来て信太郎と言葉を交わし、信太郎は信太郎で祖母の道を空けてやる。互いに仲直りしたい相手の心が分かるのだが、それ以上会話は進まない。 祖母が去ったあと、信太郎は二人のやり取りを思い出して可笑しくなる。反抗的に考えた諏訪行も取りやめにし、祖母の香の残る布団と夜具も畳んで仕舞ううちに、祖母の遠回しな仲直りしたいと願う気持ちが有り難くて嬉しくて申し訳なくて憐れで、同時に同様に思う自分の気持ちにも感じてしまいいつしか涙を流していた。 涙をボロボロこぼして仕舞うと、気持ちはすっきりとすがすがしさを感じた。 と、心の動きを追ってみただけですが。偉い評論家先生方の定説もきっとあるでしょうし、試験問題にも数え切れないほど取り上げられたに違いありませんが、様々な方が自らの感じたところを寄せられるといいですね。
関連するQ&A
- 志賀直哉の『和解』について
質問その1:冒頭のお墓参りの時、「特別な場合のほかは墓の前でおじぎを しない癖が自分にあった。それは十六七年前キリスト教を信じたころの ある理屈から来た習慣だった」と書いてありますが、その「ある理屈」は 何の理屈でしょうか。 質問その2:慧子を青山の墓地に葬ることについて。「自分はTさんに二坪或いは 三坪くらいの墓地を青山に買ってもらうこと、(中略)を頼んだ。」父は「我孫子の お寺へ葬るよう」と命じたが、自分がお金払って青山で墓地を買うというのは慧子が志賀家 の墓地ではなく、青山の別のところに葬ったのですか。でないと、なぜ自分の家の墓地に葬るのに お金を払わなければならないのですか。
- ベストアンサー
- 文学・古典
- 志賀直哉作品
先日は芥川龍之介作品でいろいろと教えていただきありがとうございました。おかげさまで芥川さんの作品を楽しむことができました。今回は、志賀直哉作品について教えていただけないでしょうか。 志賀さんの作品は、多分読んでいないと思います。学生時代に暗夜行路を読もうと買って、読み始めた記憶はあるものの、読み終えた記憶がなく、感想も思い浮かばないので、途中で読むのをやめたと思われます。他の作品も題名をみても、まったく感想が浮かんでこないので読んでいないと思います。 代表作の『暗夜行路』『和解』『小僧の神様』『城の崎にて』をまず読もうと思っています。そこで例えば暗夜行路とこの作品をあわせて読むと、志賀さんが作品にこめた意図が分かりやすい、この順番でよむと志賀さんの作家としての成長がみえる、代表作ではないが志賀直哉という作家の神髄に触れられるのはこの作品だなど、上記以外の作品でも読んでおくべきと思われるものがあれば教えていただけないでしょうか。よろしくお願いします。
- ベストアンサー
- 文学・古典
- 志賀直哉の小説
以前、一部分だけ読んだことがある小説があるのですが、そのタイトルがどうしても思い出せません。 記憶していることを下に記しますので、わかる方、見当が付く方、いらっしゃいましたらご回答をお願いします。 ・あらすじ…主人公が列車に乗っていると、乗り合わせた女に、葉書(手紙?)を手渡される。投函しておいてほしいとのこと。主人公は、葉書の内容を見ようか見まいか悩むが、結局見ないで投函する。 ・著者はおそらく志賀直哉。 本当に少ない情報ですが、お願い致します。
- ベストアンサー
- 日本語・現代文・国語
- 志賀直哉の「蝕まれた友情」について
志賀直哉の「蝕まれた友情」について、どういった内容なのか、 お分かりになる方は、大まかなあらすじを教えて下さい。 図書館や書店へ行っても見つかりませんでした。
- 締切済み
- 書籍・文庫
- 志賀直哉の『和解』について
質問その三:今年8月16日に、順吉が祖母訪問、父と二年ぶりに対面。二人は誰も口をきかなかった。しかし、一週間後の8月23日に、衰弱した祖母を見舞いに行ったとき、父が怒って母に順吉を家から帰らせた。なぜ、父親の気持ちがすぐに変わったのでしょうか。(もちろん、家に出入りを禁止されたのは一昨年の秋のことでした)
- ベストアンサー
- 文学・古典
- 志賀直哉「和解」について
こんにちは、 わたしは今、志賀直哉「和解」について ・作品解説 ・その作品を通じて見えてくる作家像 をプレゼンにて発表することになり、和解を読み終え、 そのプレゼンに向け、レジュメを書いています。 本題ですが、そのレジュメを書くなかで ・あらすじ ・作品の背景 について、私はレジュメに簡潔におさめられずに困っています。 一般的な視点からでなく、私的な見解でも構いませんので、 以上の2点にについて、簡潔に書いていただけるとありがたく思います。
- 締切済み
- 文学・古典