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志賀直哉 或る朝の読み取りについて

komaya57の回答

  • komaya57
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回答No.1

 志賀直哉は感覚で、好き嫌いで物事を裁断する傾向があったようで、それでいて合理的で男らしい剛毅な人柄だっようすが広津桃子さんの「石蕗の花」に書かれています。 小細工を弄することのない作風は簡潔で、素直に読み取ることがよろしいかと思います。  祖母との互いに意地の張り合いから喧嘩になり、遠回りしながら仲直りをする様子が面白く描かれています。  互いに素直に謝ることが出来ず、祖母はわざわざ使いもしないヤクザな筆を取りにやって来て信太郎と言葉を交わし、信太郎は信太郎で祖母の道を空けてやる。互いに仲直りしたい相手の心が分かるのだが、それ以上会話は進まない。  祖母が去ったあと、信太郎は二人のやり取りを思い出して可笑しくなる。反抗的に考えた諏訪行も取りやめにし、祖母の香の残る布団と夜具も畳んで仕舞ううちに、祖母の遠回しな仲直りしたいと願う気持ちが有り難くて嬉しくて申し訳なくて憐れで、同時に同様に思う自分の気持ちにも感じてしまいいつしか涙を流していた。  涙をボロボロこぼして仕舞うと、気持ちはすっきりとすがすがしさを感じた。  と、心の動きを追ってみただけですが。偉い評論家先生方の定説もきっとあるでしょうし、試験問題にも数え切れないほど取り上げられたに違いありませんが、様々な方が自らの感じたところを寄せられるといいですね。

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