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需要と供給の法則っておかしい

JACO1011の回答

  • JACO1011
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回答No.12

語義の定義の問題で混同が起こっている可能性が高いと思います。 「需要」と「供給」と実際の「取引成立量」はそれぞれ別な概念として捉えられるべきです。 辞書で定義を確認してみましたが、今ひとつしっくりきませんでした。 クローズドモデルとして次の状態を考えてみましょう。 消費者10人がそれぞれ1000円を持って、お店で晩御飯の材料を買おうとしています。 このお店には大根が5本売られています。 このときの「需要」とは、晩御飯の材料をとして大根を買おうとする購入意思のことを指すべきです。 「供給」とは、お店が大根を店頭に5本並べている販売意思を指すべきです。 仮にこれらの大根が1本150円で3本売れたとしたとき、数量として3本、取引額として450円が「取引成立量」です。 混同が起きているかもしれないと考えたのは、この取引成立量と需要または供給についてです。 「需要」はそれ自体が行為を意味するよう用いられることはありませんから混同は起こりにくいと思うのですが、「供給」は行為自体を指す言葉として用いられます。 つまり「需要する」とは言いませんが「供給する」と言うことはあるわけです。 上のモデルで考えたとき、「どれだけの供給があったか」ということに対して、実際に消費者に対して供給した行為を捉えて言うのであれば3本ですが、店に並べていた販売意思を捉えて言うのであれば5本です。 これは設問が単に「どれだけの供給があったか」でしかない場合には、どちらも正しいと言えます。 需要がいくらあったのかといった場合、上の例だけしか検討材料が無く回答が求められているのであれば、3本(450円)が正解です。 しかし、10人の消費者にアンケート調査をしたところ、実は5人が大根を買いたいと考えていたけれども、そのうち2人は150円は高いと思ったので買うのを辞めたのであったのであれば、実際には5本程度が需要であったとするのが正しいということになります。需要はあったけれども150円という単価によって取引成立には至らなかったわけです。 ですから「需要がいくらあったのか」という質問に対して正確に回答するなら、「少なくとも3本(450円)」となるのでしょう。 ところで概念が二通り考えられる「供給」については事情によってどのように用いられていると考えるべきか定義する必要があります。 「需要」に対する対立概念として用いられる場合の「供給」は、上の例でいうと店が大根を店頭に並べている売ろうとしている状態を言うべきです。 なお、先に書いたように単純に「意思」とだけしてしまうと、商品が無くて実際には販売不可能なのに意思だけはあったという場合まで包括してしまう可能性があるので、「供給」の概念には実行可能性があるという要素は必要じゃないかと考えます。 「需要」「供給」の概念について、もし結果である「取引成立」について、それを与える側から見たとき「供給」と表現し、得る側から見たとき「需要」と表現するにすぎないのであるとすると、需要と供給は常に均衡しているという結果になってしまいます。 そのように定義してしまうと、需給バランスといった概念が成立しません。 私は経済学については素人ですが、たぶん様々な経済学上の議論が無意味になってしまうのではないでしょうか。 そこで「需要」とは「実行可能性を伴った取得意思」という意味であり、「供給」とは「実行可能性を伴った提供意思」という意味であると定義することにします。 すると、「価格が上がると供給が増加し、価格が下がると需要が増加する」という法則は、「価格が上がると、その後実行可能性を伴った提供意思が増加し、価格が下がると、その後実行可能性を伴った取得意思が増加する」と言い換えることができます。 こういった趣旨において、当該法則はおそらく正しいだろうと推定されます。しかし「実行可能性を伴った取得意思」も「実行可能性を伴った提供意思」も何れも「意思」であるとすれば、数量的に計測することができないと思われ、実証は困難だと思います。

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