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民間救急車って何の意味があるの?
10月1日から東京消防庁で民間救急車の試行運転が開始されましたが、何点か疑問があります。 ◎まず、どういった効果があるのかということ。 救急車をタクシー代わりに乗る人や軽い怪我で救急車をを呼ぶ人が多く、本当に緊急性を伴う患者さんに影響が出るということは聞いています。 しかし、民間救急車の役割は「入院・退院・通院・転院のときや、一時帰宅のとき。温泉治療・リハビリテーションや、家族と一緒に小旅行に出かけるとき。空港・駅から病院や自宅へ寝たまま移動するとき。歩行困難な方の結婚式への参列や引越時の寝たきりの方の移動、車椅子のままで移動したい時」など、一体何を目的にして始めているものなのかイマイチよくわかりません。 こんなことやってもタクシー代わりに乗る人や軽い怪我で救急車をを呼ぶ人たちというのは減らないですよね?結局そんな人たちはお金を払わずに救急車に乗り、善意ある人たちが救急車を遠慮してお金を払って民間救急車に乗らなければいけないんですか? 救急車の出場回数を減らすためには善意者は犠牲にされ、心無い人たちは得をするままでもいいのでしょうか? ◎あと、民間救急車は関東地方だけで今実施されているのでしょうか?私は近畿に住んでいますが、見たことがありません。
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こんにちは、地方の救急隊員です。 年々救急件数は増加しており1組織が保有する救急車では同時多隊出動が増加しています。これでは重症患者の搬送にいつ支障が出てもおかしくありません。ですが人口や管轄面積により、救急車の保有台数には国の基準があり勝手に増やすこともできないのです。加えて財源も不足しています。 また救急事案を十数種類の「事故種別」に分類すると「転院搬送」というカテゴリがあります。転院搬送は字のとおり病院から病院への転院ですが、これが近年全体の救急件数を伸ばしています。社会構造が複雑化して送り元の病院も救急車で運ぶことをある種サービスのように考えている感じがあります。実際に「転院搬送では下り(大学病院から個人病院等)の搬送は受けない」とした政令指定都市があり、ここではわずかながら救急件数が減少しています。ところが全国どこでも同じことができないのです。それは救急車は患者を乗せたら病院に送らないと帰れないからです。つまりあまり病院へこのような要望ができないのです。病院に「送ってくれないのなら今度から救急車の患者は受けないよ」といわれると困るからです。 この転院搬送を民間救急に頼れるようになると、この都市のように救急件数が減少し同時多隊出動も減り、ひいては重症患者が発生したときに救急隊が出払っているといったシナリオを減らすことができます。 質問者の言われる「善意者は犠牲にされ、心無い人たちは得をするままでもいいのでしょうか? 」と私も思います。ただ「救急車の出場回数を減らす」ということは救急隊員が楽をするということではなく、【重症患者に救急車がないとう事態を避ける為に】、と御理解ください。 民間救急が地方でも利用できるようになるといいと思っていますが、私の県ではほとんど利用(業者はいるらしいです、タクシー業界です)されていないと思います。 「東京救急協会」というHPがありますので御参照ください。 失礼しました。
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救急車と違い「民間救急車」は救急車両ではない。という点からみるとこう考えることができます。 まず、民間救急車は「一般乗用旅客自動車運送事業」です。 救急車両ではないので、本来の救急車とは業務が違います。 通院や退院などは「緊急」の事態ではないので、救急車を利用する必要はない。しかし、タクシーを利用するのは「寝ながら」移動することができない。 そういった場合、民間救急車の出番である。 そうすると、現在タクシー代わりに使用されている本来なら出番の必要がなかった救急車の出動要請が減る。 すると、民間救急車導入の目的を「救急車を利用する必要がない人の輸送」と考えることができます。 だとすれば、 行き先が病院か家といった、入退院、通院などだけではなく 旅行、外出といったところに利用することも可能になるのではないでしょうか? 寝台がついた車両というのは大きなボックスカーでもないかぎりなかなか実現されているものではないですよ。経済力がある家庭でしたら、高齢者や病人、病み上がりの人のために車に買い換えるなどできるでしょうけれども、 なかなかそういった家族のためだけに車を購入できる家庭は少ないのでは?
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回答ありがとうございます。 タクシー代わりに利用するという意味がよくわからなくなってきました。タクシー代わりに利用する人というのは通院する人のことなのでしょうか?通院する人は救急車を利用しないのでは??
- kanpyou
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これからの高齢化社会を見込んで、在宅医療(介護)のためではないでしょうか? 入院すると長期となりますし、自宅で介護できる状態であれば、いろいろなメリットがあります。
お礼
回答ありがとうございます。 介護・・・ですか?
お礼
現職の方からの回答を本当に嬉しく思っています、ありがとうございます。 >転院搬送は字のとおり病院から病院への転院ですが、これが近年全体の救急件数を伸ばしています。社会構造が複雑化して送り元の病院も救急車で運ぶことをある種サービスのように考えている感じがあります。 転院で救急車を利用されているとは、知りませんでした。確かにこれなら民間救急車に頼る事でかなり要請件数が減りそうです。そういう事情と目的があったのですね・・・! みなさんが現在の救急事情を知り、消防に協力してくれることを心から願っています。