• ベストアンサー

「祖述」について

「祖述」というと、師や先人の説をそのまま述べる、創造性も発展性もない様子だと思ってきました。研究者に対して言えば、相当に侮辱的な響きを持つ言葉だろう、と。 ところが、辞書によっては、「先人の説を受け継ぎ、それを発展させて述べること」というふうに肯定的な定義が記してあるものもあります。 1,そもそもは、どちらの意味だったのでしょうか? 2,もしも違うにニアンスに変わったのなら、なぜ、どういう経緯でそうなたのでしょうか? また孔子は、私は周公(?)の説を伝えているだけで、何も新しく付け加えていない、てなことを言っていたと思いますが、 しかし同じことなら改めて一派を成すはずもなく、どこかが違っていたからこそ10人もの弟子がいたのではないでしょうか? この辺は、どう考えればよいでしょう? 3つも欲張って質問してしまいました。

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • D-Gabacho
  • ベストアンサー率64% (1057/1649)
回答No.1

1. 本来は先人の説をそのまま述べることを意味し、発展させたり付け加えたりといった意味は含まれないと思います。  ただし「祖述しているだけで進歩がない」とネガティブにとらえるか、「おかしな改変を加えずちゃんと祖述した」とポジティブにとらえるかは、人それぞれだと思います。 2. 祖述と称しつつ、実際には何かしら発展させたり付け加えたりしていることが少なからずあるからだと思います。 3. たしかに論語には「述べて作らず。信じて古を好む」という孔子の有名なことばがあります。  孔子(前552or前551-前479)が敬愛した周公(?-前1037?)は、孔子の時代よりも500年くらい前の人です。世間では忘れられかけている大昔の人物のことば、やり方を一切変えずにそのまま継承し伝えると標榜することには、人々をひきつける目新しさがあったということだと思います。

gesui3
質問者

お礼

なるほど、いちいちご尤もなお説です。 勉強になります。 3、という質問番号をつけるのを忘れていました。失礼しました。

Powered by GRATICA
gesui3
質問者

補足

素晴らしい解説に改めて感じ入っています。 何度読んでもなるほどとうなづける回答も珍しいです。 また何かありましたら、ぜひご回答をお願いします。

関連するQ&A