顔認証の精度ってどの程度なのでしょうか？

質問

空港などで見かける顔認証ですが、その精度はどの程度信頼できるものなのでしょうか？

顔立ちが似てたりすると突破できちゃったりしないのでしょうか？？

回答No.3

jack-a3

この手の認証システムは「他人受入率」と「本人拒否率」という二つの指標があります。
他人受入率は、他人と間違って認証してしまう確率。
本人拒否率は、自分が認証しているのにエラーとなり認証してくれない確率。
一般的に他人受入率を厳しくすると、本人拒否率が悪化する、という関係にあります。本人と他人を厳密に区別しようとすればするほど、本人自身のちょっとした変化に対しても厳しくなる。当たり前ですね。

世の中にある顔認証システムの他人受入率は大体1%、0.1%、0.01%、0.001%のいずれかです。
1%ってことは100人いたら1人の割合で別人と一致してしまう精度、0.001%なら10万人に1人の割合。入国出国時に使われてるシステムはもう一桁厳しくて0.0001%と言われてますが、これでも100万人に1人の割合で他人と間違えちゃうので、日本全体では自分の顔データで認証が成功しちゃう人は100人くらいいることになります。
この他人受入率をいくつに設定するかは、その認証システムがどこでどいう風に使われるかによって、つまり他人を間違って認証しちゃうことがどれくらいマズイのか、というセキュリティレベルと、本人の照合に失敗して何度も照合し直さないとならずスムーズに使えないことによる弊害がどれくらい大変か、のバランスを考えて決定します。

いずれにせよ、スマホやマイナンバーカードの照合みたいに、『今これを持っている人が本人かどうか』というレベルの認証なら、まぁたまたまそれを拾った人が認証を突破しちゃう可能性はほとんどないレベルですが、一方で監視カメラにたまたま映っている人が誰なのかを日本中から特定する、みたなレベルの特定は難しい、ってことです。