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特別支援校は軽度障害でも入れるんですか?
就労移行支援に通っています 色々な年代の方がいますが、高校卒業してすぐに入る子が多めです その子達の一部が支援学校卒であることを知り、驚いてます。 ぱっと見では、障害あるとかわからない子たちばかりだし 就労移行に通う人は、ゆくゆくは履歴書を出して面接を受けて合格し、一般企業なり役所などで働くということ。軽度障害です。 今も高校生が体験で移行の授業受けてますが、その高校生もどうやら支援校の高校らしく…。 びっくりです。 私が通っていた小学校に通級学級がありましたが、その子達とは全然違う感じです。 普通に話せるし漢字も読み書きでき、人当たりも良く、受け答えもできる子たち。 この子達が、支援校通う必要あったの?って思います。 見た目でわからないレベルの軽度障害でも、支援校って入れるんですか? 私が中高生の頃、近くに支援校がありましたがもっと重い障害の人ばかりでした…
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- tootattatato
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比較的軽度だからこそ、特別支援学校(ちょっと前までは養護学校と言われていた学校だったり、盲学校や聾学校なども含む)から半ばエスカレーター式に就労移行支援に進む事が多いのです。 とりあえず一度、一般社会に挑戦してみるということです。 ここで一つ問題が。 特別支援学校から直で一般社会に挑戦するシステムがないということです。 完全な人員不足によるものですが、そもそも特別支援学校に就職支援の役割をハナから与える気が無いのが問題です。 ですから、それまでの特別支援学校の「緩い」環境の中で過ごしていた子たちは、就労移行支援をはじめとする福祉事業所の環境に慣れるまでにいくらか時間がかかります。 やっぱり、見た目だけでは判断しにくい部分で、環境への適応に苦しむ子が多いのです。 そのフォローも含めて、就労支援も平行して行わねばならない福祉従事者の負担はけっこうなものでした。 何にせよ、福祉の国庫負担も馬鹿にならないので、とりあえずは働く方向に動く、というのが、自立支援法施行以降の障がい者福祉の役割の一つです。 とはいえ、そう簡単にはいきません。一般就労が難しいと判断されれば、福祉的就労(就労継続支援)に舵を切らねば、当人には辛いだけの人生と相成りましょう。 そのための実践と見極めの繰り返しです。 質問者さんが通われる就労移行支援事業所で見かける特別支援学校の学生さんというのは、卒業後の進路を見据えた実習で来られた子だと思われます。 学校側でもある程度の判断はしますので、「この子なら卒業後に就労移行支援が利用できそうだな。数ある就労移行支援事業所の中でいくつか候補があるから見極めのために〇〇事業所に実習に出そう」という感じで選定します。 障がいの程度が重い人なら、移行支援ではなく就労継続や生活介護などが第一候補に挙がって、各々卒業前にいくつかの事業所に実習にいきます。 また、特殊学級との比較ですが、これは相対的なものもあるでしょう。 普通の学校の、健常者の中にあって、少数のハンディキャップを持った子が一緒に通う環境と、特別支援学校という、ハンディキャップを持った子が通うのを前提とした環境とでは、周囲からの目もまったく違うでしょう。 特殊学級では、周囲からは変わった人、という目で見られながら肩身の狭い思いをして、小中と通っている子もいるかもしれません。 個人差はあるでしょうけど。 ですから、場合によっては、特別支援学校で長く過ごしていた子の方が伸び伸びと過ごしているように見えることもあるでしょう。 逆に、特殊学級出の子の方が、グレーゾーンで対応に白黒つけにくい難しさもあるでしょう。 こればかりは、正解がありません。 一リットルの涙 という本を読んだことがおありでしょうか。脊髄小脳変性症という難病を患い、夭折された女の子の生き様を題材にした実話です。 彼女も、急な発病により、それまで通っていた学校から特別支援学校への転校をするか、の判断を迫られていた描写がありました。 普通の学校では、身体的なフォローが手薄になると予想できたからです。しかし、本人は、一緒に過ごしたクラスメイトとの別れを嫌がり、ギリギリまで特別支援学校への転校をしませんでした。 そして、彼女の病気を理解していたクラスメイトの日頃の彼女へのフォローには心打たれました。 ただ、元々優秀な子で、高校は進学校でしたから、受験を意識した環境に移り変わってくると、彼女へのフォローのために時間を取られる友人たちの負担が増えると懸念した学校側との折り合いがつかず、最後は特別支援学校への編入になりました。 これについては、気の毒ではあるものの、正解のない問題だと思いました。そういう話が出ても、なお彼女をフォローすることを躊躇わなかったご友人たちの心意気には誠に感心したものです。 実例と私個人の過去の支援者としての経験から見るに、一つの側面だけを見てことの是非を語れない難しさが、相変わらず障がい者を取りまく環境にはあると言うことです。 その身になってみないと分からないのが人間ですからね。 身内に障がいを持った人がいれば理解力もあるでしょうが、みんなが皆そうではないですから、その身になってない未熟な子どもからすると、ネットから得た浅知恵くらいしか無いので、特殊学級の子を指して差別的なことを平然と言ったり、最悪はイジメに発展してしまったりということもある。 特別支援学校だとそういうことは少ないが、何でも許容してしまう環境に長くいる分、卒業してからの環境に適応するまでに時間がかかることもある。 どれも一長一短です。 あとは、受け入れる社会の側の理解でしょう。 まだまだ不十分ではあるが、少しずつ改善されていっているのは確かです。 現状、特別支援学校と社会との接着剤的な役割を担うのが、障がい者福祉です。 長々と失礼しました。読みにくかったらスンマセン。 不足してることありましたら補足ください。分かる範囲でお答えします。