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外務省の「国の方針」への関わり
こんにちは。 僕は現在高校生の学生です。 外交官は、国の方針に従って外国との交渉をする、という事は知っています、、では「国の方針」とは内閣総理大臣・参議院・衆議院などの国会で決めることで外務省としては「国の方針」に従うだけなのでしょうか?外務省としても、「国の方針」の決定権などは無いのでしょうか? 詳しく教えていただければ幸いに思います。
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基本的に国会=与党(自民党)=政府なので、政府と外務省だけの関係について書きます。 外交には、基本的には外務省が考えて政府に納得してもらうのと、政府から指示されて行うものの二つに分かれます。前者をボトムアップ(下から上)、後者をトップダウン(上から下への指示)と考えればいいでしょう。 ボトムアップは、専門的な交渉を積み重ね、政府に説明し関心をもってもらい、納得してもらうことです(関心を持たずに黙認ということもありますが)。逆にトップダウンの場合、まず政府が大枠をきめて、それに外務省があわせるということです。 以前、外交は基本的にはボトムアップでした。外交は選挙民の票に直接結びつかなかったので、政府もそれほど関心を持たなかったのです。しかし、小泉総理になってから、外交が支持率に直結するようになり、大枠を政府がきめるということになったみたいです。イラク、北朝鮮なんかはそうかも。 いずれにせよ、トップダウンにせよ、ボトムアップにせよ、「決定権」については、外務省にはありません。なるべく外務省が考えた方向に説明をすることはあっても、最終的には(重要なことは)総理がきめますので。ただ独裁政権ではありませんので、メリット、デメリット等をちゃんと説明すれば、政府と外務省の方針が真っ向から対立するようなことはあまりないですが。
お礼
purutonさん、ご丁寧な説明でとても分かりやすかったです。 トップダウンやボトムアップなど、自分にとって新しい言葉を知る事が出来(常識かもしれませんが笑)とてもためになりました。 ありがとうございました。