NIの意味とは?GDPからGNPへの変換とは?

このQ&Aのポイント
  • NIとは、国内所得(National Income)の略称であり、一般の消費者が消費するために買ったものが含まれます。
  • GDPでは、企業の設備投資や個人の住宅購入などもカウントされますが、NIには含まれません。
  • 家を買った場合、それは民間最終消費として考えられ、NIにカウントされます。
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NIの意味

GDPをGNPに変換して、固定資本減耗を減らし、間接税や補助金を調整すると、NIが出ます。NIというのはどういう概念なのでしょう。 簡単化して、 GDP=GNPとします(完全に外国とは断絶した国家を想定し、また政府も一旦無しとします) NIというのは、基本的に一般の消費者が、消費するために買ったもの(資産ではなく)と考えられるでしょうか。 GDPでは、企業の固定資本形成(設備投資)や、個人の住宅購入などの投資も、カウントされます。しかし、もし新規の純投資がなく、毎回、減価償却した分だけ、再投資されるだけなのであれば、NIとしてはカウントされないのと同じことになりますね? であれば、消費として購入した物のみが、NIにカウントされることになります。 企業の設備投資は、そもそも最終生産物を生み出すためのものですので、その分がカウントされなくなるのは理解できます。それらは、購入時に全額費用化すると考えることができます。 しかし個人が家を買うとき、それは結構な効用を生み出しているように思えます。これはGNI→NI変換時に引かれるべきでないように思われます。一気に費用化するとして、消費として考えて、これは民間最終消費なので、NIにカウントされる(ひかれない)べきと思います。 上記で私は何か勘違いしていますでしょうか。 あるいは、家を買ったときは、考え方として家を買った後、レンタルして家賃消費しているような話をどこかで読んだ覚えがありますが、そのようにして、その家賃消費をNIにカウントするのでしたでしょうか? まとまりなくてすみません。

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回答No.2

あなたの「お礼コメント」は合っていると思います。いくつかのコメント。 ・NIに行く前にGDP(あるいはGNP)→NDP(あるいはNNP)というステップがありますが、なぜNDPではなく、GDPがよくつかわれるのかという問題があります。それはGDPとNDPとの差である「資本減耗」という項目が統計的には測定が難しく、恣意的にならざえないからです。経済全体としてある期間の新投資あるいは粗投資(新しい工場とか機械等の建設・設置された額)のデータはつかみやすいが、その期間に存在している固定資本等がいくら「減耗」したかはつかみがたい、よくわからない項目です。各企業の会計でつかわれている「減価償却」という項目があるではないかと思われるかもしれないが、どの償却法を使うかによって額が変わってくる、ある意味で「恣意的」な値で、本当の「資本減耗」とは異なるものでしょう。そういう、統計的にはあいまいな値を差し引いたデータより、それを差し引く前のgross(粗)の値を使った概念のほうがよいということでしょう。GDPのGはGross Domestic ProductのGrossで、「国内総生産」より、「国内粗生産」と訳したほうがいいのかもしれない。 ・消費と投資の区別は重要です。理論モデルをつくるとき、簡単化のため、しばしば資本は1期間で完全に減耗するという仮定をすることがありますが、それは現存する資本(機械・建物等の生産設備)は「期首」に生産のため使用されたあと「期末」には完全に「モデルから消える」ということです。ある期間に「投資」支出が行われる(つまり、生産設備の設置・購入)と、その期間中は「資本」とは完成しておらず、期末あるいはつぎの期間の期首に「資本」として生産に参加することになる(投資があると翌期に資本が増え、生産能力が拡大するが、翌期末にはモデルから消える)。

spongetak
質問者

お礼

ありがとうございます。なぜGrossのほうを使うのか、よくわかりました。 また、投資について、様々な扱い方があるのがわかりました。経済学において、(費用と区別された)投資という概念は、一つのコアな概念なのだろうと思います。

その他の回答 (1)

回答No.1

NIの意味とは関係なく、要するに、あなたの質問は「住宅の購入」はなぜ「消費支出(耐久財消費)」ではなく、投資支出なのでしょうかという質問でしょう。つまり、家計による自動車の購入とか冷蔵庫への支出等は耐久財消費に分類されるのに、家計の住宅の購入は投資支出(固定資本形成)に分類されるのか、という質問でしょう。

spongetak
質問者

お礼

ありがとうございます。私が書いたほかのポイントが間違っていないのであれば、そういうことなのかもしれません。 そもそもGDP/GNPのほうが、NIよりも重視されるのはなぜだろうという疑問もあります。 また、なぜ投資(GNPとNIの違いに関連して)という項目を分けるのか、という疑問。すべて投資は結局償却するのだから(一応土地と株は違うわけですが)純粋な生産という意味では、NIだけ抑えればよいではないかという疑問。 おそらくこれは、投資というのをきちんと経済政策上考えるのが、このGDPなどを算出する、目的の一つだからだろうと推測します。 ファナックが機械をメーカーに売るとします。それは資産計上され、投資となり、民間最終消費にはなりません。GDPには計上されます。しかしそれらは償却されていくものであり、本来、最終生産物を作り出すための費用となっているはずのものです。その費用が計上されていない、すなわち、GDPがその分多く計上されているので、NI算出においては引くわけです。 投資と費用の違いは、簡単に言えば1年以上かけて償却するのか、1年未満で償却(一度に費用化)するのか、という点だけだと思います。 ではNIのデータにおいて、ファナックの活動は数字に表れずその活躍が無視されるのかというと、当然そうではなく、ファナックの機械があるからこそ(効率的に)作られている売上(最終消費者への売上)という形で、すでに現れているのだ、といえるのだろうと思います。 上記の理解で合っていますでしょうか?

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