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国際収支

国際収支の恒等式 経常収支+資本移転等収支+誤差脱漏=金融収支 と、経常収支や資本移転等収支、金融収支の符号の意味がわかりません。 経常収支、資本移転等収支は、お金が入ってくるのがプラス、出て行くのがマイナスで 金融収支はお金が出ていくのはプラス(資産)、入ってくるのがマイナス(負債)と,教科書から理解しました。 この符号では、式の右辺と左辺がどちらもプラスだった時、入ってくる金額=出ていく金額という意味になり矛盾すると思ったのですが、、何が間違っているのでしょうか

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回答No.1

>金融収支はお金が出ていくのはプラス(資産)、入ってくるのがマイナス(負債)と,教科書から理解しました。 とあるが、そういう風に理解すると、混乱することになる。金融収支は資産の増加(減少)はプラス(マイナス)、負債の増加(減少)はマイナス(プラス)と覚えたほうがよい。 会計・簿記は習ったことはある?国際収支の原簿はすべての対外取引は複式簿記で計上されるので、ひとつの取引は借方と貸方の両方に計上される。計上の仕方を知りたかったら、「借方・貸方」についてのオンラインのサイトを参照してみてほしい。貸方(帳簿の右側)には負債や純資産の増加および収益の発生が、借方(帳簿の左側)には資産の増加および費用の発生が記入される。たとえば、企業が消耗品としてボールペン1本を1000円支払って購入したらどうなるか?借方に消耗品1000円(費用の増加)と記入すると同時に、貸方に現金1000円(資産の減少)を記入する。同じことを、借方はマイナスで、貸方はプラスで計上すると、いまの例では、消耗品のマイナス1000円と現金のプラス1000円となるので、合計すると、ー+のゼロとなる(つまり、借方、貸方の数字はつねに相等しいということだ)。国際収支では、さらに金融取引の項目は右辺に移項するとしているので、金融取引につては貸方項目はマイナス、借方項目はプラスと、符号が逆になることに注意。上の例を使うと、消耗品をアメリカから輸入し、現金で支払ったとすると、国際収支の等号の左辺では消耗品がマイナス1000(借方「費用の増加」)、等号の右辺の金融収支では現金の減少、マイナス1000(貸方「資産の減少」)となり、両辺ともマイナス1000で符号も数値も相等しくなる。 同様に、自動車1台を10,000ドルでアメリカへ輸出し、現金10,000ドルを受け取ったとする。経常収支はプラス10,000ドル(収益の発生で貸方記入)、等号の右辺の金融収支では資産(現金)が10,000ドル増えたので、プラス10,000(資産の増加で借方記入)となる。両辺は10,000で相等しくなることを見てください。 このように、金融収支は「資産の増加」がプラスなのであって、お金が出ていくとすると混乱する。同様に「資産の減少」がマイナスなのであって、お金がはいってくるとするのはミスリーディングだ。  最後に、日本国民がアメリカの国債10,000ドルを購入したら、どうなるか見ておこう。この場合は、金融取引なので、等号の右辺だけが問題となる。国債という資産が増加したので、プラス10,000ドルが(借方)計上され、つぎの資産である現金が10,000ドル減少したのでマイナス10,000ドルが(貸方)計上され、等号の右辺だけで互いに相殺されて0となる。国際収支の左辺は実物取引がないのでもちろん0だが、右辺も0で、両辺が0で相等しくなる。

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質問者

お礼

細かくありがとうございます。

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回答No.2

理解できたんでしょうか? 例にあげた対外取引をある一定期間に起きた取引だったとし、あなたの国際収支の恒等式にあてはめてみましょう。1ドル=100円の為替レートで円建てで表そう。 左辺=-1000 + 1,000,000=999,000 右辺=-1000 + 1,000,000 + 1,000,000 - 1,000,000=999,000 と両辺が相等しくなる。左辺が経常収支(貿易収支)で、右辺が金融収支だ。この期間の国際収支は999,000円の経常収支(貿易収支)の黒字だったことになる。

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