• 締切済み

動物実験における個体差はどの程度?

実験系によっても、もちろん異なってくると思いますが、どの程度なものなのでしょうか? 私が行っている実験は、近交系マウス由来の細胞を培養系に用いるもので、N=10でCVが15-45程度です。 これは個体差なのか、その他の原因によるばらつきなのかわかりません。どうか、ご教授お願いいたします。

みんなの回答

  • zinchan
  • ベストアンサー率49% (97/197)
回答No.2

 遅くなりましたが、補足を拝見させていただきました。 > 無作為抽出につきましては、年齢、性別、その他飼育環境などの因子は揃えてありますので、問題ないかと判断していますが...。  実験系の場合、細胞抽出前にマウスの因子をそろえておくのは前提で、問題はその細胞を抽出する際に、無作為に抽出することです。そこに問題がなければ、個体差は相殺されるはずですので、考慮に含めずにすみます。 > 1群内における個体差を確認するためですので、比較する群はありません > 反応系を10パターン設けてありますので  ちょっと意味がわかりません。  反応系というのは、標本(群)ではないのですか?  1群内の個体差を確認するというのは、マウス由来の細胞を、供給もとのマウス別に抽出し、それらを比較しているということでしょうか。  しかし、反応系というグループを10群設け、それらの平均値、標準偏差が求められていて、比較可能であるようになっています。反応系というのは、どういう意味でしょうか。  なお、例に挙げていただいた平均値、標準偏差くらいの差は、よくあることで、具体的データを検定していないのではっきりとはいえませんが、平均値と標準偏差から推測すると、例に挙がった2つの群だけをt検定したとしても、有意差は生じないと思われます。  また、この反応系というのが、実験により設定した比較すべき項目により分けられているとしたら、10パターンというのは比較する群が多すぎます。一元配置分散分析で仮に比較すべきすべての処理区が、対対照(無処理)いわゆるDunnett法による比較だとしても、有意差が出にくくなってしまうでしょう。もしくは、単調性を考慮した対対照(無処理)いわゆるWilliams法により試薬の濃度効果を探る検定であれば、有意な濃度が出るかもしれませんが。  もし、反応系というのがすでに比較すべき項目の効果を探るための標本であるのなら、個体差を考慮しなくていいとすると、CVがご質問にあった数値くらい乖離していても不思議ではありません。

  • zinchan
  • ベストアンサー率49% (97/197)
回答No.1

 母集団から標本を取り出す際、実験(試験)で比較する項目以外の条件は同じにしておかないと、その項目について分析できないのはご存知のとおりで、いかに条件をそろえておくかというのは実験(試験)を行う際にきわめて重要です。  そのため、異なる母集団の混じった集団からそれぞれの標本を拾い出さないように、無作為抽出等により標本を母集団全体からまんべんなく抽出することが必要になります。  近交系マウス由来の細胞という、ほぼ同質と考えられる試料を、ちゃんとサンプル(標本)を無作為に抽出さえしていれば、標本間誤差を相殺できるので、考慮しなくてよくなるのですが、そこについてはきちんと無作為抽出してあるのでしょうか。  また、標本個体数も少ないのではないですか。反復はとりましたか。区の標本数を多くできないのであれば、繰り返し再試験して、反復数を増やしてみてはいかがでしょうか。そうすることで、個体差を相殺できるのではないかと考えます。  なお、CV(変動係数)が15~45と、大分開きがあるようで、一般的に2倍程度の開きならよくありがちですが、CVだけでは平均値に開きが出たのか、標準偏差に開きが出たのか、いずれとも開きが出たのかわかりません。各標本の平均値と標準偏差を明記してくれないと、判断をつけるのが困難です。また、比較する群はいくつあるのでしょうか。  もし、これがまったく同一条件で同時に行った実験であるのなら、抽出の仕方が悪かったのではないかと推察します。同一条件のつもりでも同時に行っていなければ、同一条件とは言えず、差が生じてもおかしくありません。  とりあえず、標本の抽出が適当であったかよく吟味し、問題なければ再試験を行い、検定してみてください。

shibli
質問者

補足

ご返答ありがとうございます。 無作為抽出につきましては、年齢、性別、その他飼育環境などの因子は揃えてありますので、問題ないかと判断していますが...。 反復は繰り返し再試験で、これからとっていきます。 なお、今回の実験は予備実験であり、1群内における個体差を確認するためですので、比較する群はありません。しかしながら、反応系を10パターン設けてありますので、それぞれの反応系のCVの範囲が15-45程度となっています。10パターンの反応系における平均値、標準偏差の一例は376.57+-122.24、249.17+-37.29などです。

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