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瀬戸物とは言うが有田物とは言わない

teppouの回答

  • teppou
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回答No.2

 私は、九州の生まれ育ちで、子供のころは、陶磁器のことを瀬戸物という言い方があることは知っていましたが、普通は「カラツ」と呼んでいました。  小学生の時、社会科の地理の時間に「カラツ」という言葉は、佐賀県の唐津の意味だという事を習いました。  陶磁器を「カラツ」と呼ぶのは、唐津焼という焼き物もあるのですが、有田焼、伊万里焼などの佐賀県のこの地域の焼き物が唐津港から出荷されていたからだそうです。  全国的には、陶磁器を瀬戸物という事が多いですが、これは、瀬戸で陶磁器、特に磁器製造のの分業が発達して、価格が下がったために広く一般に使用されるようになったためといわれています。  カラツも同様で、今でも佐賀県の焼き物産地では、手工業的分業が行われています。  その後、他の地域でも日用の食器などを作るようになったのでしょうが、一緒くたに瀬戸物(あるいはカラツ)と呼ばれてしまっているという事でしょう。  広く普及したとはいえ、江戸時代の庶民は食器としては、木製漆塗りのものを多く使っていたようで、焼き物の器は比較的高価であったようです。  割れたチャワンを特殊な方法で接着して修理して廻る職業があったそうです。

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