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マダラエダシャク(蛾)の分類について

某昆虫図鑑に、シャクガ科のキタマダラエダシャク、ヒメマダラエダシャク、ヘリグロマダラエダシャク、クロマダラエダシャク、ヒトスジマダラエダシャクの5種は、「外観による区別は困難」とあります。 「ヒト」でさえも、黒人、白人、黄色人と、外観で明瞭に区別できても、「ヒト」なのに、なんで、たかだか「蛾」のことで、こんなに細かくなるのか、不思議です。 質問は次の2点です。 質問1:「外観による区別は困難」な上記5種はどのようにして識別されるのでしょうか???識別に何かの意味があるのでしょうか??? 質問2:昆虫学会とか???昆虫を研究する人には、細かいことにこだわる人が多いのでしょうか???

noname#238475
noname#238475

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回答No.1

# A.1 : シャクガ5種の識別方法 シャクガに限らず外見上の形状にほとんど差異が無い昆虫類の場合、通常は「羽の翅脈模様の差異」でおおまかに識別し、さらに交接器(生殖器)の形状の差異で識別します。触角の節の数で区別する場合もあります。 # A.1 : その意味は? 意味はあるのか?~と問われれば「意味があるかどうか分からない」と答えるしかないですね。無論、それに携わる研修者自身の内々には確たる意志があるとは思いますが、第三者的視点から見て「それは直ちに有意なモノなのか?」と言う問いには明確には答えられないと思います。しかしながら今現在の最先端の科学的経済的視点から見て、その有効性がよく分からないモノであるからと言って直ちに「意味がない」と結論付ける事は逆に意味がありません。 これは科学研究に携わる人間なら誰しもが知る有名な故事ですが。1752年、ベンジャミン.フランクリンは雷の正体が電気である事を実験で証明しその成果を学会で発表します。その席で「電気とは一体、何の役に立つのかね?」と問われてベンジャミンは「さあ、何の役に立つのか自分にも分からない」と答えました。 役に立つ事だけ、分かる事だけを研究勉強していたら、未だに人間社会は中世時代とさほど変わらない科学文明レベルで止まったままだったでしょう。何の役に立つのか分からない電気の研究をそこで止めてしまっていたら、今こうして我々がインターネットを通してやり取りする様な事も起きなかった訳です。 要約します。つまり今現在、エダシャクの分類識別には特に有意な意味は見出させていませんが、将来的に全く想像もできない有効活用法が発見される可能性は否定できないので、現時点での地道な研究活動を否定する根拠にはなり得ない~と言うのが答えです。 # A.2 : 細かい事にこだわる人 回答1の後半が大凡の答えになっているかと思いますが。「○○な人は細かい事にこだわる人が多いのか?」と言う問は余り正確ではありません。何故ならどんな人でも須らく細かい事にこだわっているからです。ただその "こだわる部分" が人によって違うだけです。 スカトロ趣味の人はウンコの色や形、香りや粘り気などの実に些細な事にも非常なこだわりを見せますが、自分や質問者さんからすれば「ウンコは臭い」で終わりです(笑)。同じく最近流行りのスマホゲーのガチャとやらで「SSR出た~ッ!!」などと大はしゃぎしている人をtwitter等で見ますが…自分からすれば「ただの絵じゃん」で終わりです。普通のカードとSレア?との違いなど全く分かりません。 自分の好きなモノ、興味の対象には人は非常に細かい事にもこだわるが、それ以外のモノにはこだわらないし違いにも興味が無いというだけです。 P.S. 生物学的には「現生人類はホモ.サピエンスの1種類のみ」であり、俗に云う黒人種や黄色人種といった区分は非科学的なモノであり政治的宗教的な意味合いしか持ちません。あ、別に納得して貰わなくても構いません。科学的な種の同定基準が個人の感情で覆る事は無いので~とか言うと厭味ったらしいので少し補足しますと…。要するに「セックスして正常に子供が出来て種が存続する生物は同じ種類である」と言う事です。 我々、人間の目から見ればチワワと土佐犬は全く別の種類に見えますが、これは人為的に「人間から見て全く別の種類に見える様に品種改良した結果」に過ぎず、遺伝子配列的には99.999...%で「全く完全に同じ種類の動物」です(数学的には100%)。前述の例に従えば「チワワと土佐犬が交尾すれば子供が出来、その子供らも交尾して継代繁殖が可能」です。まあただ現実問題としてはチワワ犬種は既にチワワ同士であっても自然出産は出来ないほど歪に品種改良され過ぎていますので、土佐犬と交配を行えば間違い無く妊娠期間中に母親犬は心不全を起こして死ぬでしょう…。 まあそれはさて置き、ある程度体格が同じ犬種同士であれば問題無く "雑種" が産まれ、その雑種同士が交尾すればさらなる雑種2世が誕生してその子孫は延々と続いて行くので、この事から全ての犬種は1つの「イヌ(Canis lupus familiaris)」という同じ種類である事が生物学的に証明されます。 こういう話をすると必ずや「犬と狼の間にも子供は産まれる」と言う人がいますが。これは生物学的には「オオカミを飼い慣らして家畜化した動物がイヌ」であるからです。イヌはオオカミの "亜種" であるとするのが現在の生物学的知見です。つまり生物学的にはイヌとオオカミは同じ種類の動物であるが、人間的に見て歴史的政治的経済的にどうにも納得いかない人が圧倒的に多数派になるため、一般社会通念上は「イヌとオオカミは違う動物」という事にして置く~という事に落ち着いています。 また地球上には外見上は全く同じ種類の動物に見えるが、遺伝子配列的には完全に別系統の生物は数多く存在します。遺伝子的にはクジラは牛の仲間ですし、ハヤブサは雀の仲間で、タコは貝の仲間です。人間の目から見た外見上の特徴など、生物種の区別に関しては全く当てにならないのです。 P.P.S. エダシャクガの細かい種別など未来永劫、何の役にも立つはずがない!~と考える人は多かろうと思いますが(笑)。未来の事は本当にどんな天才であっても予測不可能です。 近年の研究でゴキブリの細胞内からMRSA(抗生物質耐性菌)だけを殺し人体には害を与えない分子物質が発見されました。ガブトガニの青い血液は極々微量の細菌汚染にも確実に反応する特殊な酵素を持つため、既に医療現場でワクチンの細菌汚染の有無を調べる試薬として使われています。 ですので近い将来、或いは遠い未来にエダシャクガの血液内から「ガンの特効薬」やら「アルツハイマー病の治療薬」が発見される可能性を誰も否定できないのです。その時に「クロマダラエダシャクだけが持つ成分」を抽出するには、これらの5種を正確に区分出来なければ色々と面倒な事になりますよね…?

noname#238475
質問者

お礼

ありがとうございました。こんなに丁寧なご回答をいただいたのは初めてです。恐縮です。 棺桶に片足を突っ込んでいる状態にも関わらず、昆虫の美しさに興味をひかれ、杖をつきながら、今年から昆虫を追っかけています。(*^_^*) 質問2はどうでも良い……昆虫に詳しい人を少し挑発した方が回答が付きやすいのでは???との思惑<(_ _)>……のですが、昆虫における「種」の考え方を知りたかったのです。 ご回答にもあるように、まさに、【「セックスして正常に子供が出来て種が存続する生物は同じ種類である」と言う事です。】なんです。この疑問が、質問の根っこにありました。この原則に基づいたとき、「昆虫」はどうなのだろうか???という疑問です。ただ、「昆虫における種の考え方」と質問しても、通り一遍の回答しか期待できないので、「エダシャク5種」を例に挙げました。そして、「昆虫の分類という見地からは、エダシャク5種を区分することには、何の意味も根拠もありません。」というご回答もあるのでは???と。 もちろん植物の「種」においても、同じ属内では、自然交配もする種もあるようですし、「種」の定義というのは曖昧なような気がします。と言うか、いろいろのように感じます。WIKを読んでも良く分かりません。研究者ではありませんので断定はできませんが、細かい部分をとらえて「種」を分けたり、また、図鑑によって見解が異なっていたりして、私のような素人にしてみると、「どうでもいいじゃん。もう少し、シンプルにならないのかねぇ。」とか、「何で学者間で統一できないのかねぇ」いう印象がありました。それで、興味を持ち始めた「昆虫」の世界はどうなのだろうか???という疑問でした。 未知の世界を切り開こうという「研究」ということの重要性は、分野を問わず否定するつもりはありませんし、生物と薬との関係などを考えると「何が生まれるか分からない」という科学研究の持つ側面も漠然とはしていますが理解はしているつもりです。  

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