ベビー服のホルマリン汚染

質問

もうすぐ出産を迎える者です。子供には何よりきれいな地球を残したい！　だから、なるべくリサイクルのものを与えよう！　と思っていました。だから、肌着も、ヤフオクで買って、一度洗って着せればいいと思っていました。
しかし、「法律で24ヶ月以内の赤ちゃん用衣料からはホルマリンが検出されてはいけないと定められているが、空気中に微量ながら含まれているので、ベビー服（肌着）は袋に入って販売されている」とのこと。
だったら、中古の肌着はこれに反するから、赤ちゃんに悪い影響がある恐れがある＝やめたほうがいい
のでしょうか？
しかし、いくら新品を買っても、買ったあとは当然袋から出して使うし、洗濯して干したりしているうち、結局ホルマリンが付着してしまうのではないでしょうか？
この辺はどう考えればいいのか教えてください。
「中古の肌着を使ったけど大丈夫だった」等の体験談ではなく、科学的・論理的なご意見をお願いいたします。

回答No.6

Jin_1111 · ベストアンサー

元アパレルの技術者です。ホルマリン規制商品は、取り扱いが厄介なので、やっておりませんでしたが。

衣料品生産の上で、基本的に、生地検査をします。ＪＩＳによって、規格が決められ、
その値以下でなければ、使用も。販売もできません。
※ 厚生労働省の『有害物質を含有する家庭用品の規制に関する法律施行規則』
http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxselect.cgi?IDX_OPT=1&H_NAME=%97%4c%8a%51%95%a8%8e%bf%82%f0%8a%dc%97%4c%82%b7%82%e9%89%c6%92%eb%97%70%95%69&H_NAME_YOMI=%82%a0&H_NO_GENGO=H&H_NO_YEAR=&H_NO_TYPE=2&H_NO_NO=&H_FILE_NAME=S49F03601000034&H_RYAKU=1&H_CTG=1&H_YOMI_GUN=1&H_CTG_GUN=1
※ホルムアルデヒド（ホルマリン）概略は、下記で、御覧になれます。
http://www.artemondo.co.jp/mame/knowledge/formalin.htm
　ホルムアルデヒド（ホルマリン）に関する繊維製品の規制基準では、下記のように定められています。　　　　
（Ａ）　生後２４ケ月以内のベビー下着、寝具などでは　→　0.05A-A0以下（換算すると、約15μg/g以下に相当する）
（Ｂ）　一般の下着などでは　→　75μg/g以内

基本的に、ベビー下着、寝具、一般の下着は、上記規格で、作られており、基準に合致しなけばなりません。
１.海外製品であろうと、輸入時に必ず、検査合格の上でなければ、輸入できません。
２.≪お問い合わせのお答えの一つ≫になりますが、
　　なぜ、それらの商品が、袋にいれられているかということですが、ホルムアルデヒド（ホルマリン）は、
　　空気移染してしまうからです。
　　対象外の商品は、生地を作る段階の染料によって、ホルムアルデヒド（ホルマリン）が含まれるものがあり、
　　それらと一緒に置いておくと、移ってしまうことがよくあるためです。
　　新品のおかれているお店でも、２４ヶ月以上対象の商品と共に、剥き出しで展示してあれば、
　　空気移染は考えられます。
　　空気移染したものでも、お使いになる前に、洗濯等をすることで、基準内になりますので、まず問題はありません。
　　日常であれば、大人の衣料品も、購入直後の商品については、Ｘですが、洗濯済みであれば、まず、問題ありません。
　　“空気に微量ながら、含まれているから、袋に入れてある”のではなく、
　　基準対象外商品よりの空気移染するのを、防ぐ為です。　　
※ただし、室内干しで、シックハウスであれば、ホルムアルデヒド（ホルマリン）を吸着して、基準外になります。

さて、ご心配されている点ですが、
　１．新品でも危ない時があります。（いずれも、洗濯することで、問題は除去されます。）
　　　・世界のトップブランドの商品ですが、大変かわいらしくプレゼントにもってこいなのですが、
　　　　　作られる時の基準が、国内とは違い、お調べいただくと判るのですが、
　　　　　輸入業者、ブランド店が販売していても、そのブランドの国内直営店では、
　　　　　取り扱いがないところがあります。（ベビー.○ィールとか）
　　　　　これは、海外の品質基準が違う為、個々のアイテムについて、検査のわずらわしさ、基準外が出たとき、
　　　　商品構成がそろわなくなる時があるためです。
　　　・国内メーカーの物であれば、海外製品であろうと、検査結果が、基準値内であるため、販売されていますので、
　　　　問題はありませんが、販売時に、２４ヶ月以上の商品と共に、剥き出しで、販売されていれば、
　　　　問題なく、空気移染が考えられます。

　２．中古の商品であれば、洗濯済みでしょうから、まず問題はありません。
　　　ご不安であれば、洗濯後、風通しのよいところで、日光消毒をかねて、日光に当てて、干していただければ、
　　　大丈夫ですよ。

　３．室内干しは、ご不安であれば、シックハウスのチェックの上、行ってください。
　　　シックハウスであれば、空気中に放出されたホルマリンを吸着しますので。
　　　過去の衣料品事故から考えると、きわめて、高濃度になるような気がします。

この質問のご不安の根拠は、
「法律で24ヶ月以内の赤ちゃん用衣料からはホルマリンが検出されてはいけないと定められているが、
　空気中に微量ながら含まれているので、ベビー服（肌着）は袋に入って販売されている」と言うことですが、
はっきり言って、大人服から、２４ヶ月以上までの新品服からの空気移染対策として、袋入販売をしていることを、
誤解されているように思います。　ご安心ください。

ちなみに、友人の話ですが、笑えない失敗談が、共に海外製品ですが２つありますので、ご披露します。
　１．女性のブラを海外で作ったのですが、部材は、すべて日本から持ち出したのですが、輸入検品で、Ｘ。
　　　現地の糸で縫ったため、ホルマリンＸでした。蒸して薫譲してあげればよいのですが、形態変化の不安の上、
　　　付属品すべてを、再度国内作業しなければならず、最終的にコンテナー１本焼却処分しました。
　２．海外で、ベビーを作製する時は、資材もそうですが、工場も完全独立・孤立した形で、行いますが、
　　　減反工場が、間違えて、大人用生地を持ち込み、そこから、生産中の商品に空気移染して、全ロットＸ。

ともあれ、ホルムアルデヒド（ホルマリン）概略URLをご紹介しますので、ご参照ください。

参考URL：

http://www.artemondo.co.jp/mame/knowledge/formalin.htm

お礼

>“空気に微量ながら、含まれているから、袋に入れてある”のではなく、
　　>基準対象外商品よりの空気移染するのを、防ぐ為です。
なるほど。私の疑問の回答にズバリなっています。

また、洗濯や日光消毒をすれば大丈夫と聞き安心しました。
ありがとうございました