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三島由紀夫の「潮騒」について

こんにちは。 とてもバカバカしい質問かもしれないですがお聞きします。 文学の授業で三島由紀夫の「潮騒」を分析しているのですが、この作品に出てくるハチや蝶などの動物はなにかを象徴してますか? また、「潮騒」において、作者の言語、構成、文体、技法に関する選択はどのような意味があると思いますか?

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「蝶は高く舞い上がり、潮風に逆らって島を離れようとしていた。風は穏やかに見えても蝶の柔らかい羽にはきつく当たった。それでも蝶は島を空高く遠ざかった。母親は蝶が黒い一点になるまで眩い空を見つめた。(略)」この個所は主人公の青年新治の母が、意を決し息子の恋心を叶えようと初江の父に直談判に行くシーンです。この小説は古代ギリシャの散文が土台となっているのは有名ですが、地中海の眩いばかりの陽と穏やかな海を連想させる重要な部分であると同時に、この小説のテーマである「力あるものの勝利」の伏線として重要なメタファーでもある。この作品の本意は「若者が力ずくで処女(おとめ)を奪う」物語なのである。あの有名な焚火を飛び越えるシーンは彫刻のような肉体の美しさを描くシーンである。私は、肉体派作家、三島由紀夫の矜持を見る思いがする。三島はこの小説を恋愛小説として読むことを最後に否定したように思えるのです。私が覚えているのは山口百恵の眩いばかりの素肌とどちらかといえば都会派だが、やはりカッコよかった三浦友和の凛々しさである。私はそれで良いのは無いかと思う。作家の意志は作家の意志として忘れずに記憶に留めれば良い。

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