射出成形品(材質:PPE)のクラックについて

このQ&Aのポイント
  • 金具をインサート成形している箇所(ボス天面部)でクラックが発生して困っています。金具材質は真鍮(ニッケルメッキ)、樹脂はPPEを使用しています。
  • クラックの原因としては、金具の油によるソルベントクラック、金型に油が残ったまま成形し、ソルベントクラック、金具冷たいまま成形し、樹脂が急冷されて大きな残留応力が残り、クラック発生、成形時のガスによる腐食が考えられます。
  • 対策としては、超音波洗浄機を用いて金具をエタノールで脱脂する、金型油を洗浄剤できれいにする、金具を金型温度まで加熱して成形する、ガス逃げを追加するなどがありますが、いずれの対策も効果が得られていません。
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射出成形品(材質:PPE)のクラックについて

金具をインサート成形している箇所 (ボス天面部)で クラックが発生して困っています。 原因わかる方いましたら教えてください。 金具材質は真鍮(ニッケルメッキ)、樹脂はPPEを使用しています。 下記のような原因を推測し、 それぞれ対策しましたが 現在もクラック発生率が2%ほどでゼロになりません。 原因推測1:金具の油によるソルベントクラック 対策:超音波洗浄機を用い、金具をエタノールで脱脂したがクラック発生 原因推測2:金型に油が残ったまま成形し、ソルベントクラック 対策:金型油を洗浄剤できれいにして成形してもクラック発生 原因推測3:金具冷たいまま成形し、樹脂が急冷されて       大きな残留応力が残り、クラック発生 対策:金具を金型温度まで加熱して成形してもクラック発生 念のため残留応力除去のために「100℃ 8時間」アニーリングしてもクラック発生 原因推測4:成形時のガスにより腐食 対策:ガス逃げを追加してもクラック発生 このように一通り対策したものの、 クラックが発生して困っています。 他に考えられる原因ありましたら教えていただきたいです。 よろしくお願いします。 詳細はお伝えすることができませんが、 参考程度に情報載せておきます。 ・成形品サイズ:縦160mm×横80mm×厚み20mm ・ゲート:ピンゲート2箇所 ・インサート金具の径:φ8(アヤメローレット加工有り) ・インサート金具成形ボス部の径:φ11(全周肉厚は1.5mm) ・成形条件の中の項目  ・サイクルタイム:60秒  ・材料乾燥:温度120℃、5時間  ・金型温度:100℃  ・樹脂温度   ・シリンダノズル部:270℃   ・シリンダ前部  :290℃   ・シリンダ中間部 :285℃   ・シリンダ後部  :280℃   

noname#230358
noname#230358

みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.1

色々と試されたようですが、インサート金具自体のエッジ部分からは考えられないですか。ローレットのついていない物でもクラックが入るのでしょうか。 ローレットのとがった部分や端の部分のエッジが気になります。 又、銅害についてはいかがですか、銅自体が樹脂等の相性があまり良くないようです。インサートをメッキする、ステンレス製にするなどの方法が有ると思います。又、根本的に肉厚が薄すぎる等も考えなければならないと思います。 これらのことが相乗的に悪い結果に繋がっているとも考えられます。何れにしてもトライをされることをおすすめします。

noname#230358
質問者

お礼

早速の回答ありがとうございます。 大変参考になりました。 インサート金具のローレットなし品では まだ試していなかったためトライしてみます。 銅害についてですが、インサート金具は ニッケルメッキをしてあります。 肉厚が薄すぎるのもやはり要因の一つかもしれません。 構造見直しも視野に入れ今後も検証進めます。 また、何でもかまいませんので お気づきの点ありましたら回答お願いいたします。

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