プレス打抜き時の熱について

このQ&Aのポイント
  • プレス打抜き時に熱が発生するメカニズムとその理由
  • 適切な加工油の選び方とクリアランスの設定
  • 破断面要求を満たすための加工油の重要性
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プレスでの打抜き時の熱について

初めて質問します。 現在SUS304L 6?厚をプレス金型にて打抜きトライをしています。 そこで教えていただきたいのですが、 1.非常に熱が発生しますが、プレス打抜き時の熱の発生メカニズムについて教えてください。なぜ熱がでるのでしょうか? 2.いい加工油がみつかっていません。加工油はどのようなものがいいのでしょうか?破断面の要求があり、クリアランスはきつめ設定です。 質問の仕方に不備があるかもしれませんが、先輩方のご指導をお願いいたします。

noname#230358
noname#230358

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noname#230359
noname#230359
回答No.2

どの程度の熱が発生するか、試算してみましょう。 参考URLの例題を参考にして、 仮に、□152mm の SUS304L 板から、外径φ125、内径φ75の丸ワッシャー を総抜型で抜く場合のせん断力は、  外径部分  6 mm X(125 mm Xπ)X 55 kgf/mm2 = 129590 kgf  内径部分  6 mm X( 75 mm Xπ)X 55 kgf/mm2 = 77754 kgf 総抜型なので 129590 kgf+ 77754 kgf= 207344 kgf これを、ニュートンの単位に直すと、 せん断力: 207344 kgf×9.8 m/s2 = 203197 N = 2031 kN  せん断の過程において、せん断力が発生するのは、パンチが板厚の1/2程度 まで進入区間とすると、先に計算したせん断力と、その間の移動距離との 積が、機械的なエネルギーとなります。 機械的エネルギー:せん断力×移動距離         = 2031 kN × 1/2 × 6 mm = 6093 Nm = 6093 J もとの材料の質量は、  15.2 cm × 15.2 cm × 0.6 cm × 7.93 g/cm3 = 1099 g この材料の熱容量は、  1099 g × 0.59  J/(g・K))= 648.4 J/K 先に計算した機械的エネルギーは、最終的には熱エネルギーに形が変わり、 材料の温度上昇という結果をもたらします。 加えられた熱エネルギー ÷ 熱容量 =温度上昇 の関係がありますから、 6093 J ÷ 648.4 J/K = 9.4 K 程の温度上昇があると計算できます。 なお、上記の温度上昇の値は、せん断の過程が終わって、切断部で発生した 熱が、材料全体に伝搬した後の平均温度上昇であって、せん断直後の切断 部の温度上昇は、上記の値よりも遙かに高い値となるものと想定されます。 上記計算は、現象を単純化してありますし、代入した数値も一般に知られて いる値ですので、実際の状況を適切に反映できているか不明です。従って 得られた数値が、現実のものと異なっている可能性があることをご理解く ださるようにお願いします。

参考URL:
http://www.seki-corp.co.jp/press/3-1.html http://www.morimatsu.jp/data/stainless.html
noname#230358
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。ありがとうございました。計算結果と実際では差があるようですが、発熱の理屈がわかりました。参考にさせていただきます。

その他の回答 (2)

noname#230359
noname#230359
回答No.3

> 発熱の理屈がわかりました。 であるなら、速やかに評価して閉じましょうよ。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

SUS304Lは、比較的硬く粘りがある材質です。 材料をせん断カットする場合、せん断力で塑性変形させ、破断させカットします。 これは、引張試験の応力・歪み線図に似ています。 塑性変形する場合に、粒子が滑り発熱します。 これは、冷間鍛造(冷鍛)で、発熱することと同じです。 また、針金を工具無しで切断する場合に、針金をへの字逆への字と連続変形させ、加工硬化で 切断させますが、その時に切断面は発熱していますとも同じです。 加工油に関しては、原則使用不可なので、冷却システムを組み込むにて対処していました。

参考URL:
http://jikosoft.com/cae/engineering/strmat09.html
noname#230358
質問者

お礼

お礼が遅くなりました。ありがとうございました。発熱の理屈がわかりました。加工油について型の冷却という方法もあるんですね。加工油についてはまた探したいと思います。ありがとうございます。

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