角度の一般公差とは?普通公差の理解方法について教えてください

このQ&Aのポイント
  • 角度の一般公差とは、機械部品の製造において角度指定の許容範囲を表す指標です。
  • JIS B 0405-mが一般公差の基準として使用されますが、この表が不合理な感じがする場合もあります。
  • 角度の普通公差の理解には、公差等級と角度の長さに応じた許容差を理解する必要があります。
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角度の一般公差

お世話になります。 500角程度の大きな機械加工部品を製造しています。 顧客図面に45°の角度指定があり、一般公差になっています。 一般公差の要求を確認したところ、「JIS B 0405-m」 を適用することと言われました。しかし、この表は不合理 な感じがし、このような図面指定のには適用しないのではないかと感じています。角度の普通公差の理解の仕方を教えてください。 公差等級 "対象とする角度の短い方の長さ(単位mm)の区分"        10以下  10を超え 50を超え 120を超え  400を超                50以下 120以下  400以下 えるもの 許容差 f 精級 ±1° ±30´ ±20´ ±10´ ±5´ m 中級 ±1° ±30´ ±20´ ±10´ ±5´ c 粗級 ±1°30´ ±1° ±30´ ±15´ ±10´ v 極粗級 ±3° ±2° ±1° ±30´ ±20´

noname#230358
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noname#230359
noname#230359
回答No.1

┌────┐ │    │ │    │ │    │ │    │ │   /│ │  / │ │ /  │ │/   │ └────┘ 上図のような形状の品物があり、外形の長辺が500mm、短辺が100mm、斜辺の 角度が45°としたとき、外形の短辺と斜辺の作る角度に角度公差が設定され ている場合、角度の公差は中級(m)で±20´と読めばいいと思います。 (図の縦横比が多少おかしいのは我慢して下さい) 外形の短辺の長さは100mm、斜辺の長さは約141mmですから、角度公差を考え る基準は、短い方の100mmです。従って、寸法が「50を超えるもの」公差等級 が「中級(m)」の交わるところを読んで公差は「±20´」ということにな ると思います。 このような読み方とすると、どのように「不合理」とお感じでしょうか? 追記して頂き有難うございます。 疑問に感じていらっしゃるポイントを理解できました。 異論を申し上げる訳ではありませんが、加工した結果を確認するには、測定 の精度が確保できることが必須であるとの認識が、この規定の背景にあるよ うに思います。 おそらく、このような角度公差の規定が作られたのは、MCなどの機械加工 技術が一般化する以前のことと思います。今から思えば、前時代的な規定内 容のようにも思えます。しかしながら、現在においても、加工方法はMC ばかりではありません。精度に対する要求が穏やかなものは、大らかな加工 方法でも構わないと思います。そのような意味で、JISの規定は今でも 相応の妥当性があるように思います。 この森には、機械加工をはじめとして多くの識者がいらっしゃいますから、 多くの方のご意見を頂戴できると嬉しく思います。 最初のお問い合わせでは、プレス部品を想定なさっていることは読み取れま せんでした。今回のように、質問-回答の連鎖が続くことが、この掲示板の 優れているところと感じます。 問い合わせる側は、最小限の説明でピンポイントの「回答」が欲しい、回答 する側は自身の経験の範囲を暗黙のうちに押しつけるような回答をしていた り、回答者が欲する限定した答えではなく一般論の回答をするような場面を 多く目撃します。(私自身もそうですが・・・・) ぜひとも、双方向の情報交換によって、課題を具体化するプロセスを大切に していきたいと思います。質問者さんがあるからこそ、この「森」が成り立 っています。回答者も都度勉強させて頂いています。 この「森」の良さを育てていき、製造業に携わる方々に多少でも貢献できる ことを期待しています。 回答(7)さんが、JIS規格の附属書を紹介なさっていますが、附属書は、 web上で参照するのが困難ですので、ご参考に追記します。 JISの本体は、JIS検索サイトで閲覧できますが、附属書はみることができま せん。JIS規格を冊子として購入するか、図書館などであれば閲覧すること が可能です。 なお、JISハンドブックにも附属書は収録されていませんから、個別の冊子 を参照なさって下さい。 >JISの附属書はwebで閲覧できない 誤りを書き込んでしまいました。 JIS検索サイトでも、JISハンドブックでも、附属書の内容は閲覧できます。 閲覧できないのは、「解説」でした。 誤りを長期間訂正できないままで申し訳ありません。ここで訂正させてください。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答有難うございました。 機械加工の場合、長さに関係なくごさだけになる加工精度が決まります。 長さに影響受けるのは、測定誤差だけと感じています。故に長さが長くなるにつれ一般公差が厳しくなるのは理解しがたく感じています。 ご回答有難うございます。 プレス部品の経験が長く、プレスの場合は長さではなく、どちらかと言えば要求角度に応じて一般公差の許容差が定められる傾向に有りました。今回の角度一般公差に付いても、基本的には長くなるほど寸法換算すると緩くなっているとのご指摘もありますが、ミクロで見ると、10の時±1°、10.1の場合±30分と、明らかに厳しくなり不合理な面もあります。形状によっては短いほうの長さをどのように解釈するのかとの疑問や、加工方法、セット方法によっては長さに関係しないのでは等の疑問もあります。いずれにしてもすっきりとしないので、設計者の要求を具体的に確認するのが最もベターではないかと感じ、そのように対応したいと思います。有難うございました。

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