- 締切済み
LED光出力とカンデラの違いとは?
- LEDの光出力とカンデラについての違いが分かりません。赤外LEDでは光出力が大きくても見た目では明るくないのですが、なぜでしょうか?
- LEDの光出力の定義と、それがどのように計測されるのかを教えてください。
- LEDを使った製品設計を行なっている中で、光の単位が多すぎてよくわからないです。カンデラ、ルーメン、ワットの違いについて教えてください。
- みんなの回答 (1)
- 専門家の回答
みんなの回答
主な測光量と放射量を書き出してみたのが以下の表です 測光量 単位 放射量 単位 ────────────────────────────── 光束 lm(ルーメン) 放射束 W 光度 cd(カンデラ) 放射強度 W/sr 輝度 cd/m2 放射輝度 W/sr/m2 照度 lx(ルクス) 放射照度 W/m2 表の右と左の欄は対応関係があります。 光(=放射)の量をエネルギーとして扱う場合が表の右側の放射量です。 同じエネルギーの場合でも,波長によって人間の見える明るさは異なります ので,人間の目の感度特性で重み付け評価した値が左側の測光量です。 >光出力(μW)とカンデラの違い この二つの量を直接比べるのは2重に困難です。 ◆まず一つ目 μWで表した光出力(正しくは放射出力または放射束)を視感度特性で 重み付け評価した値が,光束(lm)に対応します。従って,同じ放射束でも 人間の目の感度がよい555nmの波長に近いほど光束(lm)の値は大きくなり ます。 ◆次に二つ目 カンデラで表すのは「光度」であって,この意味は特定の方向からみた光の 強さです。光束は,光源から出るすべての方向の光の強さを積算した値です。 従って,同じ光度でも,光源の指向特性が異なれば,光束の値は異なります。 LEDの場合,半導体チップから出る光束が一定でも,レンズや反射板を 使って一定方向へ光を導くようにすれば,光度を上げることができます。 比べられるようにするには, (1)放射エネルギーで測った値か,視感度特性を考慮した測光量で測った 値かを統一する必要があります。 (2)光(放射)の総量か,特定の方向からみたときの光(放射)の強さか, 単位面積に到来する光(放射)の量か・・・・などを統一することが必 要です。 赤外,あるいはピーク波長が700nm以上のような深赤色LEDであれば, 測光量(視感度による評価量)ではなく,放射量で評価しましょう。