ばね材への焼入れ焼戻しの影響は?

このQ&Aのポイント
  • ばね材に焼入れ焼戻しを施すと、強度が落ちる可能性があります。
  • 焼入れ焼戻しを行うと、ばね材がオイルテンパー線と似た性質を獲得する可能性があります。
  • 焼入れ焼戻しをした硬鋼線のばねは使い物にならなかったという報告もあります。
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ばね材(ピアノ線等)への焼入れ焼戻し

ピアノ線(若しくは硬鋼線)にてばねを冷間形成後、通常は低温焼鈍しを施しますが、替わりに焼入れ焼戻しを行った場合、どうなるのでしょうか。 オイルテンパー線の様な性質を獲得するのでしょうか。それとも伸線時の加工硬化が解消され、強度が落ちるのでしょうか。 ものの本には「硬鋼線のばねを焼入れ焼戻しすると強度が落ちて使い物にならなかった」とあり、実際トライしてみると同様な結果が出ました。 素人ながら様々調べてみましたが、どうしても分かりません。お詳しい方、是非ぜひご教授願えませんか。

noname#230358
noname#230358
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みんなの回答

noname#230359
noname#230359
回答No.2

私がちょこちょこっとバネを手作りするときは、 鋼線(ピアノ線ならいったん鈍す)を巻いて、800℃焼き入れ、 400度焼き戻しでやってますが。 伸線時の加工硬化は期待せず、熱処理による硬さ調整だけでバネ性を出す 感じですね。 粘土と木炭粉を練った手製の簡単な脱炭防止剤を塗ったりはしてます。 コレットチャックみたいな弾力の必要なジグを作る場合も同様にしてます。

noname#230358
質問者

お礼

ご回答、ありがとうございます。 粘土と木炭粉の脱炭防止剤は知りませんでした。 早速トライしてみます。 今後もご教授の程、宜しくお願い致します。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

ただの熱処理では炭素が表面から抜けるので表面がやわになって、強度は落ちてしまいます。 炭素ガス浸炭雰囲気で管理した焼入れが必要です。 通常は 低温戻しですね。

noname#230358
質問者

お礼

早速のご回答、ありがとうございます。 脱炭さえ防止すれば、充分強度は確保出来る訳ですか。 勉強になりました。今後ともご教授のほど、宜しくお願い致します。

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