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SUS316L加工誘起マルテンサイト除去方法を教…
SUS316L加工誘起マルテンサイト除去方法を教えてください マグネットの中で使用する製品で非磁性を要求する製品を設計・製作しています。 SUS316Lネジ既製品がない長さなので、材料から切削で製作したところ、加工誘起マルテンサイトによって磁性が出てきています。 磁性の除去方法をご存知の方教えてください。 また磁性が出にくい加工方法もあれば教えてください。 よろしくお願いします。
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1.SUS316Lで加工誘起マルテンサイト変態が起きるか? Q1;この変態は準オーステナイトケ系ステンレスに起きる現象で、完全オーステナイト系ステンレス鋼には起きない現象です。 sus316Lは、Ni当量(各合金成分をNiに換算した数値)が25%(準と完全の判断をする数値)を越える材料であるため、加工誘起マルテンサイト変態は、ほとんど起こらず、深絞り加工のような過酷な加工でも、フェライト値で1.5%以下程度です。 Q2:また、MS点(加工誘起マルテンサイト変態開始される温度)も0℃以下になるはずであり、常温で加工を行っても変態が起きにくい材料です。 従って、切削程度の加工で変態が起きるか疑問の残るところです。本当にsus316L材であるか調査の必要があると考えます。特にL材の丸棒は、市場流通性がほとんどありません。 2.変態の防止 すでに温間加工の紹介がありましたが、具体的にはプレス加工でも、70100℃程度の加熱で変態を抑えることが可能です。 加工当初に若干の加熱をしておけば、NC旋盤等でドライかセミドライの加工を行えば、加工熱で変態は防止できるはずです。もちろん冷却後の寸法変化は、充分考慮する必要があります。 3.固溶化熱処理 完全に磁性を除去するには、1050℃以上の温度から、水中急冷しなければなりません。 ボルトのような形状の場合、焼き狂いなども発生することが充分予想されます。
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>加工歪みの量できまるのですか。 >貴重なご意見ありがとうございます。 下記を参照ください。(304のデータですが定性的には同じ理屈です。)
加工歪に因る析出マルテンサイト対策のため、 加工後に熱処理を施すのであれば、316に 替えて310を使用するほうがトータルコスト として有利ではないですか?
お礼
貴重なご意見ありがとうございます。
発生してしまった磁性は、熱処理しないと除去できません。 なお、加工での抑制については、 加工歪みの量で決まるので、塑性加工量を減らすのが一番ですが、温間加工でも軽減可能です。
お礼
加工歪みの量できまるのですか。 貴重なご意見ありがとうございます。
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