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金型ダイセット材料の違いによる不具合
- 金型ダイセット材料の違いによる不具合について調査しています。
- 最近、弊社で作成した金型(増面型)にパートバリが多発しています。
- S50CとS45Cの材料の違いについても検討しています。
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《たつさん》 申し訳御座いません。 忙しくしていて、返答できておりませんでした。 かなり明確なご指摘有り難う御座いました。 樹脂温、型温等も色々と条件を変えてはみたのですが、 外観シボ+製品公差が±50μという事もあり、バリだけにターゲットを絞った 条件では成形できないのが現状です。 バリの出ない条件にするとヒケが出たり、樹脂温を上げるとシボ斑が出たりと苦戦しております。 《たつさん》のアドバイスを参考に押させて頂いて再度TRYしてみます。 今後とも、ご教授よろしくお願い致します。
こんにちは、確かに中国製の板材に信頼感はありません。 S50CもS45Cも名ばかりで総てSS材として考えてよいでしょう。 しかも、汚れた針金や空き缶や砂まみれの鉄くずが混入されたSS材と思って よいでしょう。 そこにタワミ係数?などの数値も教科書通りには当てはまらないはずです。 さて、PLバリの原因を板材質の不具合?と何を根拠に判断したのでしょうか 増面で加工し型組調整も同等に行い、成形を開始したらPLバリが発生した。 バリは成形工程で発生していますが、成形条件は同じか?成形材の管理は? 自らの目で確認しましたか?ただ出来上がった成形バリ不良品だけを見せられ 「なんとかしろ!」と、ばかりに責任を押し付けられていませんか? 私が思うに、まずは成形現場で加工の立会いを行い、想定される原因を一つずつ 型加工工程と成形加工工程とを区別して潰して行く作業が必要と思われます。 バリ発生=型板材不良!と即決め付けるのは、結果かなり遠回りな対策になる 気がします。 たとえ型板材がSSだったとしても型製作過程でバリが発生するだろうと判断 できる打痕やクラックでもない限り、始めからそう大きなバリは発生しないとも 思われます。 本当のバリの原因を広範囲に調査してみてはいかがでしょう。 平均肉厚0.55!?ですか?なるほど、やっと状況が見えてきました。 しかも複合アロエ材を使用となると、かなり成形条件も過酷です。 想定ですが、成形において薄肉部は硬化が早くゲート付近のヒケを抑えようと 保圧を上げることにより、ベース中央のスプール・ランナー・ゲートに最終圧力 が集中し異常なタワミを発生させているように思われます。 まず、成形工程を材料の予備乾燥の段階から再度見直してみてください。 PC+ABSなら80~120℃で6時間以上は最低必要ですしホッパー内でも 80℃以上で保温が必要でしょう。 次に可塑化の温度は肉薄成形でかなり限界に近い高い温度に設定されているかも しれませんので、型温度をできる限り上げて樹脂溶融温度を下げてバリを抑える 方向で成形条件を変更して見てください。 その時に、型締め圧力を現状の半分からそれ以下に下げて行き、わざとバリを出し ガス排出効果を上げてヒケが直るか?樹脂の流動性が改善されるか?をチェック できるはずです。 薄肉成形は、極限までガスの排出排除が不可欠なのでTRY後に徹底した型内 ガスベント強化が必要になるのでは?と思われます。 最後に、成形機の構造の欠点にもなるのですが、固定プラテンロケートリングと 可動プラテンEJロッドスペース部は開放または耐圧構造にはなっていません。 型締め圧を上げても開放されたロケートリングスペース内には反映されません。 そこに射出による内圧が異常に発生した場合、スプール付近にバリが出るのは 当然と言えます。
増面型とありますが? 同じ図面同じデータ、で作っても同じにならないのが金型なんだなー。そこが世界一の金型の所以です。はじめの型屋に頭さげてお願いしましょう。 中国、韓国でも腕のいいところは先行予約されていて中小が行っても相手にされないとか。値段は国内と変わりないとか聞きます。
どうしてもと頼まれて中国製の金型を無理に修理したことがありますが、それはひどいもんでした。成型したら金型が曲がってしまい、製品がとれなくなったというものです。 その型板は、削ってみた感じではS45Cもどきのもろい材料で、しかも製品部が型板の端面と平行でなく加工されており、どこから基準を取っているのかさっぱりわかりませんでした。そもそも型板のサイズが一枚い一枚いバラバラで平行でもなく、お互いにノックピンで位置決めしてあるような代物です。まったく素人(金型についても機械加工についても)が作った金型でした。 中国製の金型でも、たとえばハイアールグループのような一流のところでは、日本製の特殊鋼や工具を使っていますし、値段も日本の半分くらいします。 ピンきりですね。
ウチではプレス金型屋をしていますが、CEのユーザーさんもおっしゃられていますが、この問題はS50CとかS55Cの問題なのでしょうか? 最近、韓国で作らせたプレス金型で使用する製品の検査具をみましたが、まあつくりはひどいものでした。(値段が安い分、仕方がないかって感じです。) 結局、今現在日本の最新の機械を使っても何も変わっていないというのが正直な感想でしょうか。(日本にもそのような企業はたくさんあると思いますが・・。) アドバイスとしてCEのユーザーさんと重複しますが、高精度、高品質をできるだけ追及するならば信用を置けるところにお願いするほうが、後々会社にとって有利なのでは?と思いますが・・。
お礼
有り難う御座いました。 私も、材料の違いがあったとしてもタワミ計算に必要なヤング率というものは 殆ど変わらないとは認識しております。 しかし、増面型に措きまして、まったく同一構造で当たり押し切り調整も同じ にしているのに、違う現象(バリの問題)が発生しておりますゆえ、 疑心暗鬼になっております。 tara555様・CEのユーザー様の仰るように、顧客信用はお金では買えないので 信用できる所からの購入を検討致します。
そもそも規格自体が信用出来ないのではありませんか?S50CとS45Cの違いという前に。はっきり言って値段の差があるのですから素材に差があって当然と考えられませんか。ちなみにたわみは無いのではあるとすればポケットの口が開くとか。外壁が薄いとか。十分な能力の成型機ならば機械の取り付け盤があるのでそりはないでしょう。バリも大事な品質の一部です。 信用の置ける所に依頼しましょう。 もしPLが開いてバリになるようならば材質の問題ではなく、 構造(設計)の問題でしょう、 サポートを入れるとか。
お礼
《たつさん》的確なご回答ありがとうございます。 仰られる通り、・・・バリ発生=型板材不良!と即決め付けるのは、結果かなり遠回りな対策になる気がします。・・・ 正にその通りだと思います。 私自身、金型の組立て・調整工程を指示し、社内TRYにおいては、型締め力・射速・保圧型温・樹脂温等々確認いたしました。元々セットされていた断熱版を外してみたりロケートリング周りにシムをセットしてみたりも試しました。→(これは結構効果がありました。) 成形機上での当たりはキテいます。成形条件を落とせばバリは出ません。 しかし、”ヒケ”の問題が出ます。かなりシビアなヒケですが。 樹脂もバージン材しか使用しておらず、日本から輸入の品質は保証できる物です。 バリの出方は、型センター付近に出るので、ダイセットのタワミだと考えた訳です。 PC+ABS 製品肉厚0.55mm 箱型 現状バリ厚み0.02mm幅0.02mmです。 どうかよろしくお願いいたします。