SUS304の熱加工後の酸化クロム対策と除去方法

このQ&Aのポイント
  • SUS304の熱加工後に生じる酸化クロムの問題に悩んでいます。約1000℃での熱加工後、SUS304は緑色に変色し、分析の結果、三価クロムであることが分かりました。ただし、熱加工後は溶接が必要なため、三価クロムをなるべく除去する方法が必要です。
  • 高真空炉を利用する方法は費用面から選択できない状況です。そこで、他の方法を探しています。酸化クロムの防止や除去について、皆様のアイデアをお待ちしています。
  • 熱加工後のSUS304の酸化クロムは、三価クロムの形態で現れます。SUS304は溶接のために熱加工が必要であり、その過程で酸化クロムが発生します。しかし、この酸化クロムを除去する方法が見つかっておらず、困っています。特に、高真空炉を利用することはできません。より効果的な酸化クロムの防止や除去方法があれば、教えてください。
回答を見る
  • ベストアンサー

酸化クロムの防止と除去

お世話になります。 SUS304の熱加工後の酸化クロムで大変困っています。SUS304をアルゴン雰囲気で約1000℃まで昇温する熱加工を行っています。時間は2時間程度です。熱加工後SUS304は全体が緑に変色しており、分析の結果、三価クロムであることが分かったのですが、これを防止もしくは除去するよい方法がなく苦慮しております。SUS304は熱加工後溶接されるため、三価クロムは極力無くさなくてはいけません。皆様のお知恵を拝借できれば幸いです。 尚、高真空炉は費用面から採用できない状況です。よろしくお願い致します。

noname#230358
noname#230358

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
noname#230359
noname#230359
回答No.2

熱間加工後に全体が緑色になっているとの事ですが、相当に酸化されているのでしょうね。生じている事は、カラーステンレス鋼を作るのとほとんど同じと理解しましたが、通常の不動態皮膜が30オングストローム程度であるのに対し、緑色のカラーステンレス鋼の皮膜は2400オングストロームほどもあるそうです。 大阪の虎吉さんがおっしゃっているように、アルゴン雰囲気でやっているつもりでも、空気が侵入していると考えた方が良いのではないでしょうか。実際、それが酸化クロムと特定されている事もありますし。 出来てしまった酸化皮膜を除去するよりも、酸化皮膜が生じない設備にする事が肝心だと思います。

noname#230358
質問者

お礼

お答えありがとうございます。 2400オングもあるのですか。除去しようとしましたが機械的にやらないと落ちないことが納得できました。 アルゴン+水素雰囲気を減圧し、熱加工していますが、酸素濃度をどのくらいに抑えれば酸化を抑制できるといった目安などはあるのでしょうか?もちろん、酸素濃度、温度、時間が全て関係し、一概に言えないのかもしれませんが。

その他の回答 (2)

noname#230359
noname#230359
回答No.3

酸素濃度をどの程度に抑えれば酸化を防ぐ事が出来るか?については、よく分かりません。 ただ、ステンレス鋼のMAG溶接では、アルゴンに12%の酸素を添加するとありますから、短時間であればこの程度の濃度は許容されると理解しても良いかもしれません。

noname#230358
質問者

お礼

お答えありがとうございます。 皆様からの意見を頂戴し、酸素の絶対量を減らすことが絶対必要条件と判断させていただきました。何とか低酸素にできる炉を準備したいと思います。

noname#230359
noname#230359
回答No.1

本来、304程度の材料を不活性ガス雰囲気炉で熱処理して、着色することに何らかの問題があるのではないでしょうか。熱処理前の部品の洗浄や、炉自体の異常をまず点検されることをお勧めします。 なお、酸化防止という観点から、熱処理雰囲気を替えたいのであれば、水素ガスを活用するという方法もあります。(混合比を誤ると爆発等 危険な事態が起こり得ますので、専門家とよくご相談ください。)

noname#230358
質問者

お礼

お答えありがとうございます。 おっしゃるとおり、実はアルゴンに一定量の水素を入れています。これで改善は見られたのですが、もう一歩、二歩というところです。SUS304部品は熱加工前にアセトン洗浄、純粋洗浄を行っております。やはり現行の焼成炉では気密性が低く酸素パージし切れていないということでしょうか?

関連するQ&A

  • SUS304溶接後の応力除去焼きなましについて

    SUS304の板(厚さ12mm)で内径φ400のパイプ状のものをアルゴン溶接で製作し、内径を機械加工いたします。機械加工前、仕上げ加工前等どのタイミングで応力除去を行ったほうがいいのでしょうか?また応力除去焼きなまし(焼鈍)の温度は何度で行ったほうがいいのでしょうか?色々調べましたが、550℃以下から、固溶化熱処理の1050℃まで、文献等は様々でされております。ご教授の程お願いいたします。

  • SUS430の変色について。

       SUS430を真空焼鈍炉を用いて磁気焼鈍を行なったところ、処理後の製品は黒のような青に変色してしまいました。下記に条件・状況を記します。  ・ 熱サイクルは850℃1h保持後、5hかけて冷却。  ・ 真空ポンプはメカニカルブースターで、D.Pは無し。  ・ 高温でN2パーシャルを行なっている。  ・ SK4材は同じ炉で処理しても変色無し。  自分なりに考察をしたところ、下記の3つの可能性があると思います。 1)炉内の酸素残存による酸化。 2)フェライト系ステンレスの粒界腐食。 3)窒化クロム発生による耐食性低下。  上記3つの可能性を上げましたが、2)、3)の原理がいまいち分かりません。なぜ、炭素量の少ないSUS430(0.015%)でも粒界腐食が起こるのでしょうか?また、N2パーシャルでも窒化クロムは発生するのでしょうか。 そしてなぜ、変色が発生してしまったのはなぜでしょうか。  新米ですので、状況説明に不十分な点があるとは思いますが、どなたか 御教授願います。

  • SUS304の熱処理と磁性について

    SUS304について教えてください。 SUS304を旋盤加工した後、応力除去のため熱処理をしています。 熱処理は900±10℃の炉に2時間入れた後、炉冷しています。 SUS304は非磁性材料として利用したいのですが、加工誘起変態によりマルテンサイトに変わる可能性があることは承知しています。 この熱処理条件でマルテンサイトに変態する可能性はあるでしょうか? SUS304の固溶化熱処理では1010~1050℃に加熱後、急冷というのが 一般的のようです。

  • クロムめっき前の磨きについて

    クロムめっき前の磨きについて教えて下さい。 材料はSUS系なんですが、やはりめっき直前に磨くのがBESTなのでしょうか?磨いてからどの程度経つと酸化が進行して酸化膜が厚くなるでしょうか?この酸化膜が密着不良の原因になっている気がしています。酸化膜を除去することが目的の磨き方法について御教授お願い致します。

  • 真空炉内(低圧下)での金属や炭素の融点の求め方を教えてください

    真空炉内(10^-5Pa程度)でのSUS、チタン、炭素の融点(の求め方)を教えてください。1000度近くまで昇温しているので、蒸化を心配しています。 よろしくお願い致します

  • C-22の熱処理後の焼けについて

    数ヶ月前に酸化膜の除去について書き込ませていただきましたが、 今回は別件での質問をさせて頂きます。 宜しく御願い致します。 熱処理の方でも書かせていただいておりますが、 φ90mmのC-22、T=5mmのパイプを特殊開先加工後、 TIG溶接、ワイヤーブラシで酸化膜を除去しました。 作業が終了し客先へ納品後、 ?純水→アセトン洗浄(常温) ?材料を入れオーブン中で加熱(250℃×2日)   熱処理が終了した時点で、溶接部周辺が変色したとの事。 (茶色く、溶接焼けの様な色) リピート品で、今までこの様な事は起きた事が無い為、 原因が分かりません。 どなたか、この様な事を経験なされている方はいらしゃらないでしょうか?どんな些細な事でも構わないので御教授下さい。 変色部は溶接ビードのみでは無く、 周辺の熱影響部一帯が変色しております。

  • SUS430の残留応力除去について

    SUS430の切削時などに発生した応力を除去したいのですが、電気炉での応力除去焼き鈍しで可能でしょうか? また、その場合の温度、時間などはどの様にすればよいのでしょうか?

  • SUS430焼鈍について

    SUS430を真空路炉で焼鈍処理を行っています。 製品同士が融着してしまい苦慮しています。 考えられる原因は何なのでしょうか? 素人で申し訳ないですがご教授願います

  • ステンレスの酸化膜除去方法について教えてください

    現在,大学でSS400を使った研究をしている者です。 縦×横×高さ;30×30×4(mm)のSS400表面を研磨し鏡面のようにした上で600℃の炉の 中で1時間焼き,表面に10μm程度の酸化膜をつけているのですが,今回SS400の半面 の酸化膜を除去して鏡面を露出させたいと考えています。 そこで,一般的に化学除染の方法として塩酸が使われているようなのですが, どの程度の濃度で処理を行っているのでしょうか。 よろしくお願いします。

  • 教えてください

    こんばんは。はるかです。 SUS304の溶接部品に関して 溶接後に、酸洗いやショットブラストを行っていますが、 その理由をおしえていただけませんでしょうか? クロム炭化物を除去し、耐食性を向上させているのでしょうか? すみませんがよろしくお願いします。