六価クロムの使用と代替え品について
- 六価クロムはメッキの工程で使用される物質です。将来的には使用禁止物質になる可能性があるため、代替えを探す必要があります。
- 六価クロムの代替え品は存在します。代替え品の使用によって、コストや見栄え、作業時間などに変化が生じる可能性があります。
- メッキ作業を仕事としている方々は、将来的に六価クロムを使用禁止にする準備を進めている場合があります。
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六価クロムはどこに使うの?代替え品は?
こんにちは。全くの素人です。ばかげた質問で申し訳ありませんが教えて下さい。 私の会社で売っている機械のパーツのメッキに六価クロムが使用されているようです。納入先からは「いずれ使用禁止物質になるから代替えを探すように」と言われておりますが、なにせメッキは私から見れば孫請けサンの仕事、メッキの事についてさっぱり知識がありません。そこでお聞きしたいのですが・・・ ?六価クロムはメッキの工程上一体何に使用するのでしょうか?(どうか分かり易くお願いします) ?六価クロムの代替え品はあるのでしょうか? ?代替え品を使用することで何か違いがあるのでしょうか?(コスト、見栄え、作業時間) ※?(メッキ作業を仕事としてされている方にお聞きしたのですが)今後六価クロムを使用禁止にする準備をされているのでしょうか?
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参考になりそうなURLがありました。 (三価の欠点に関してはあまり詳細には触れ られていないですがね) 六価クロムはRoHS指令に引っかかるので 早急に代替品を検討すべきだと思いますよ。 環境調査依頼を受けたことはありませんか? 今後も六価クロムを抱えたままでいると、この 環境調査の報告だけでも相当な負担がかかって くると思いますよ。
情報が錯綜しているようなので、まとめときます。 まず、6価クロム=クロム酸及びその塩 ということでいいでしょう。 で、これを使用するめっき(表面処理)工程は、 1 硬質クロムめっき(装飾クロムめっきも同じ) めっき液そのものに使用します。クロム酸をメインにしためっき液で、金属のクロムを析出させます。金属のクロムは6価クロムではありませんし、これが腐食しても6価クロムにはなりません。 2 亜鉛めっき上に施すクロメート処理 亜鉛めっきは防食目的に行いますが、亜鉛自身が腐食することで素材を守る犠牲防食です。この亜鉛の腐食も遅らせるために、クロメート処理を行いますが、この処理液に6価クロムが含まれ、出来上がったクロメート膜にも6価クロムが含まれます。この処理をした製品を廃棄した際に、6価クロムが溶け出して環境を汚染します。 3 プラスチックにめっきを施す際のエッチング プラスチック表面を金属で被覆(めっき)する際に、密着力を向上させるために、プラスチック表面をエッチングします。このエッチング液に6価クロムが含まれますが、出来上がった製品には6価クロムは含まれません。 4 アルミニウム上のクロメート処理(通称アロジン) 亜鉛めっきのクロメート処理に同じ。 5 ダクロ処理 金属亜鉛の粒子と6価クロムとバインダー成分を混ぜたものを対象物上に塗布し、固定します。一種の塗装と考えてもいいでしょうが、亜鉛めっきのクロメート処理と同じようなものになります。 てなとこでしょう。 代替品 6価クロムを使わないクロムめっきは検討されていますが、十分実用化にいたったものはありません。 無電解ニッケルめっきや合金めっきが代替候補になります。 クロメート処理(アロジン、ダクロを含む)は、いくつか出てきました。一般化するには自動車メーカーの動向次第という気がします。 プラスチックへのめっきのエッチングの動向は良く知らないです。 代替品の使用については、代替のあるクロメート処理に限った話になりますが、コストアップは必至、見栄えはそこそこから従来のクロメート処理未満まで、様々です。 作業時間はさほど変わらないものの、設備変更だとか、排水処理の変更とかが必要になってきます。 こんなことろで如何でしょうか。
お礼
ご説明ありがとうございます。 やっぱり代替品についてははっきりしていないんですか・・・私も自動車業界の端くれの零細企業ですが、お客様からは「いずれ使用禁止になる物質だから」としつこく言われますが、単純に薬剤のコスト、設備のコストを考えるどうしようもありません。困った・・・うん困った。 とにかく説明は良く理解できました。ありがとうございました。
?についてですが、他には、樹脂めっきですと、樹脂のブタジエン分を溶解させるのに使用します。 また、装飾合金めっき等でも変色防止の為に使われます。 ?についてですが、3価クロメート等の代替品を使用すると、現状では耐食性も劣ります。 コストも上がります。 ?については、多くの亜鉛めっき屋さんは準備をしているようです。 しかし電気クロムめっきは無くなる事は無いと思います。 これは、クロム全てが悪いのではなく、クロム金属皮膜として形成させれば、問題ないという見解からです。
お礼
回答ありがとうございます。3価クロメートが代替え品としてあるんですね。うちのような零細企業の孫請けのメッキ屋さんなのでどの程度対応(準備)しているのか・・・そこが不安なんです。 とにかくどうもありがとうございました。
6価クロムは耐食性UPのために後処理工程で使います。代表的なものは、亜鉛めっきでしょう。亜鉛めっき後に、6価クロム含有の液に浸漬して耐食性をあげます。有色亜鉛めっき、ユニクロめっきなどがこれに相当します。お使いになられているパーツの見栄えなどを教えていただければどんな工程かを詳しく言うことができます。また、亜鉛めっきに関しては、6価クロムフリーは現在積極的に切り替わっています。具体的には3価クロムの液に浸漬することになります。薬剤メーカーからも既に市販され、めっき業でも量産体制に入っている会社も多いです。ただ、コストはUPしますし、見栄えも単一であまり良くはありません。
お礼
一応代替え品はあるんですね。でもコストが上がる上に見栄えにも難ありあですか・・・見栄えはまだしもコストアップは今のご時世に痛いな とにかく回答ありがとうございました。
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回答ありがとうございます。 そなんです。このURLにもあるとおり思いっきり自動車業界なので、思いっきりEUの規制にひっかかるのです。とっても参考になりました。早速問い合わせてみます。