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ピンホールレス無電解ニッケルメッキの発生確率と処理方法について
- ピンホールレス無電解ニッケルメッキは原理的に不可能ではないが、ピンホールの発生は避けられない可能性が高い。
- ニッケルメッキの中でピンホールの発生率が少ない処理方法はニッケルリン酸塩(Ni-P)やニッケルホウ酸塩(Ni-B)である。
- 良いメッキ会社を探す際は、技術力や実績を重視し、評判や口コミを確認することが重要である。
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磨き上げるに越したことはありませんが、鏡面にまでする必要はないでしょう。具体的にどこまでといわれても、加工は専門外なので正確なお答えにはなりませんが、サンドペーパーで例えるなら、#600ぐらいの仕上げになるでしょうか。 ピンホールについてはこれまでで述べてきましたが、金型への無電解ニッケルめっきでピンホール由来のトラブルというのが、ちょっとしっくりきません。 isikawasinさんもおっしゃられているように、かなり大きな金型ですし、しかも材質がSUSとなると、めっき工程や作業時の取扱いにも原因がありそうです。 トラブルの具体的な症状がもう少しわかるといいのですが。
ピンホールが多いとのことですが、無電解ニッケルの厚みはどの位 でしょうか。100μもつけるとピンホールやザラが発生しますが、 10ミクロン程度では問題はおきません。 ただ、金型の面積が大きいので、めっき前処理に問題があるのでは ないでしょうか。 鍍金前の金型の表面状態は粗いのでしょうか。 どんな状態なのかもう少し詳しく教えていただけませんか。 1500mmってかなり大きな金型ですね。
- 参考URL:
- www.hikifune.com
基本的に無電解ニッケルめっきは、めっきが成長している部分で水素発生を伴い、ニッケルを析出させています。そのため、めっき皮膜にピンホールが生じるので、原理的に避けることはできません。無電解ニッケルめっき液を替えても程度の差こそあれ(定量化されたデータはありませんが)、同じことです。 これをできるだけ防ぐ素材側の対策として、次のようなものがあります。 1 素材欠陥をなくす。 TOJIMAさんの回答と同じです。 2 素材の表面粗さを小さくする。 加工目などに気泡が付着しやすいため、バフ研磨仕上げなどが望ましい。 また、めっき膜厚の指定はどうなっているでしょうか? 20μm程度だとピンホールをなくすことはできません。最低でも30μm以上が必要だと思います。ただし、膜厚の増加はコストに直接反映してしまいますが。 そのほかにも、めっきをする側での対策はありますが。
材料の問題を聞いたことがあります。実際にメッキ屋さんから聞いた話ですが、圧延材料でも圧延の際の細かなしわというか、押しつぶされた微小なしわが前処理(酸処理)によって開き、酸が抜けきれないままメッキされ、後で悪さをするという事例です。メッキ剥がれ、ピンホールの原因の一つと考えられます。私自身もこの話を聞いて考えられなくもないかなと思いました。本当ならこの話はやっかいだと思っています。
お礼
アドバイスありがとうございます。 具体的にはどれくらいの表面粗度にすればよいのでしょうか?