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ライオンは、いつ頃から知られていたのか?

虎は、かつて、朝鮮半島にも居たので、古くからその存在は知られていましたが、ライオンは、いつ頃から、その存在が知られていたのでしょうか? また、ゴリラなどの類人猿も、いつ頃から知られていたのでしょうか? ちなみに、平安時代の人がゴリラやチンパンジーを見たら、さぞかし驚いただろうな、と思ったりもしていますが……余談ですが。

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  • staratras
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回答No.5

網羅的に調べたのではないので、確実に「いつから」とは言えませんが、少なくとも江戸時代後期の知識人の中には、「獅子」は「ライオン」という(厳密に言えばフランスでリオンなどと呼ばれる)動物でアフリカなどに住んでいることを知っていた人がいました。 新井白石が書いた「采覧異言」に山村才助(昌栄)という人が訂正・補足を加えて19世紀初めに「訂正増譯采覧異言」という総合的な世界地理の書をまとめました。この巻五には次のように書かれています。なお羅甸=ラテン、拂郎察=フランス、和蘭=オランダ、亜弗利加=アフリカです。(国立国会図書館のデジタルコレクションにあります) 昌栄按フニ、獅子ハ羅甸呼ンデ列阿ト云ヒ、拂郎察呼ンデ利翁(リオン)と云ヒ、和蘭呼ンデ儸烏(レエウ)と云フ、多ク亜弗利加及ビ亜細亜の諸国ニ産ス。 この注釈はアフリカの獅子について書いている部分のすぐあとに付けられています。 もちろん新井白石も山村才助も生きたライオンの実物を見たことはなく、本などによる(白石はご存知の通りイタリア人宣教師を尋問したこともありますが)知識です。 「本草綱目釋義」(山本世孺(亡羊)述・山本良臣記)の「獅子」の説明に「和漢トモナシ、未本朝ヘハ不来、集解、西域諸国ニ出トアリ。」と書かれているように、明治以前には生きたライオンは日本に渡来していないようです。 日本に住む日本人が生きたライオンを見られるようになったのは、明治になって動物園が作られるようになってからです。竹内栖鳳という日本画家の「大獅子図」(1902年)はこの画家がヨーロッパの動物園でライオンを見た経験をもとに描かれたもので、「日本初の生きたライオンの絵」と呼ばれているそうです。 なお余談ですが、江戸時代の人の外国の珍しい動物に関する知識は馬鹿にできないものがあり、たとえば北の冷たい海に住み1本の長い角がある「イッカク」(ユニコーン)は「うにこうる」と呼ばれて知られていました。この角が薬として珍重されたからです。

tahhzan
質問者

お礼

いやはや、大変、詳細な情報をありがとうございました。なるほど。竹内栖鳳氏も、現地で見たときは、「これが実物の獅子か‼」と、驚いたでしょうね。なお、幕府が幕末に欧米に派遣した視察団は、見なかったんでしょうか? ピラミッドの前で写真を撮っているので、ラクダは見たでしょうが…… それでも、やはり、明治の頃に動物園が出来て、見たことのない猛獣を目にした市民の声を聞いてみたいものですね。ありがとうございました。

その他の回答 (4)

回答No.4

>ライオンは、いつ頃から、その存在が知られていたのでしょうか? 獅子舞という芸能が古くからありましたように獅子という言葉は古くからあり想像上の聖獣と考えられていました。 郷土芸能としての獅子舞の始まりは和同年間だという言い伝えを持っている地方もあります。 獅子=ライオンと日本人が認識するようになったのは明治以降のことです。 ライオンという言葉自体が明治以降に使われるようになった言葉です。 ここで面倒なのが獅子という言葉の由来がライオンから来ていることです。 古代の中国人が中央アジア地帯から獅子という聖獣の概念を取り入れましたが、この時に動物としてのライオン由来の言葉だということを認識していたのかどうかという問題があります。 動物としてのライオンは唐の時代にはその存在を知っていました。 日本語の「しし」という言葉は元々肉を指すことばでした。 これが食用にできる鹿や猪を指す言葉となりました。 この日本生まれの「しし」と中国伝来の獅子とを区別するために中国伝来の想像上の聖獣を唐獅子と称して区分していました。 >ゴリラなどの類人猿も、いつ頃から知られていたのでしょうか? ライオン同様に明治以降です。 猿には日本猿に限らずにいろいろ種類のものがいるということは古くから知識としては知っていたと思われますが具体的に識別して認識されるようになったのは明治時代以降のことです。 ゴリラやチンパンジーという言葉もライオン同様に明治時代以降に使われるようになった言葉です。 秀吉が渡航を制限する前の室町時代には日本人は広く東南アジア諸国へ渡航していました。 当然の事ながら猿の類は種々目にしていたでしょう。 >平安時代の人がゴリラやチンパンジーを見たら、さぞかし驚いただろうな、 ご想像ほどは驚かなかったと思います。 高句麗が滅亡した後でその末裔が渤海という国を作りました。 この渤海は滅びるまで日本に使節を送り続けいました。 その際に大量の毛皮を持ち込んできていました。 平安時代の日記などにも公家が夏に毛皮を着て見せびらかしていたことが記述されています。 見栄とはいえ暑かったでしょうね~。 つまり日本では見かけない動物が海外にはいるということは知っていたということです。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。そのような変遷があったわけですか。唐獅子についても、初めて知りました。平安時代の件ですが、上流ではなく、一般市民ならば、やはり、さぞかし驚いたでしょうね。ありがとうございました。

回答No.3

実はインドにもいますし(インドライオン)、古来より獅子として知られていました。 インドライオンは現在絶滅危惧種ですが、昔は中東まで生息地域が広がっており、有史以前はユーラシア大陸全土に分布しており、人類に次ぐ広範囲に分布していた大型哺乳類でした。 旧石器時代からよく知られていた動物です。 (壁画などに描かれている) 日本人がその存在を知るのは中国との国交で弥生時代には既に情報のみ伝わっていたのだと思います。 ゴリラは紀元前6世紀にアフリカ西海岸で遭遇した野人の群れがゴリラだったとされていたのですが、19世紀に正式に確認されるまで架空の生物とされていました。 和名は大猩々と言われていましたが、猩々は架空の生物の名前で、現在はオランウータンの漢名です。 平安時代にゴリラやチンパンジーを見たら伝説の怪物、猩々だと思われるでしょう。

tahhzan
質問者

お礼

そうですか。そんな広範囲にライオンは生息していたんですね。ゴリラについては、やはり、明治になってからでしょうね。おそらく、いずれかの人の手記に、その驚きは書き残されているとは思いますが…… ありがとうございました。

  • twin-dog
  • ベストアンサー率41% (301/721)
回答No.2

追加の回答、と言うか補足の回答です。 ちょっと興味があり調べてみました。 中国では前漢(BC206-AD8)の初期には伝聞でライオンの存在は伝わっており、武帝(BC141-BC87)には現物が伝わっていました。 つまりまだ日本が弥生時代の頃に中国人(と言うと語弊があるが)はライオンの存在をすでに知っていたのです。前漢中期の頃には中国までライオンそのものが来ていたのですから、日本にその存在が伝わったのは、先の回答よりもっと古い時代かもしれません。 ただ、この時代にライオンをそのものを日本まで連れてくるのは難しかったと思います。 インド(天竺)から中国(中原)までは陸路で運ぶことができましたが、中国と日本の間には日本海がありますので、途中から船で運ぶことになりますから、ライオンを生きたまま連れてくるのは非常に難しかったと思います。 なぜならライオンは熱帯の生き物ですから、東アジア北部にある日本では冬場に適切な体調管理を維持するのは非常に困難だったと思いますので。

tahhzan
質問者

お礼

それは、そうでしょうね。おそらく、朝鮮半島の人々は、知っていたかもしれませんね。ありがとうございました。

  • twin-dog
  • ベストアンサー率41% (301/721)
回答No.1

現代の日本ではライオンはアフリカだけに生息していると思われがちですが、インドにも生息しています。 それは現代おいててもです。 そのため日本でも文献や伝聞でかなり古い時代から知られていたと思います。 神社の狛犬は伝説上の生き物の「獅子」が元になってますが、日本にこの獅子が伝えられたのは飛鳥時代ともいわれてます。 で、獅子はライオンが元になっているのはご存知かと思いますが。 その後、奈良時代に日本に仏教が伝来したのですが、ご存知の通り仏教はインドが発祥ですからこの時代に日本にインドの情報は入ってきているということになると思います。当時中国、朝鮮、日本ではインドのことを天竺と呼んでいました。 つまり奈良時代には、日本ではすでに獅子=ライオンと認識されていたのではないでしょうか? ただ、虎と違うのは、虎は朝鮮半島に生息していたので、よりリアルにその姿が判っていましたが、(朝鮮出兵時に加藤清正が現地で虎退治を行ったとか、帰国時に虎を連れ帰ったなどと言う話もあるくらいですから)ライオンは遠くインドに生息しているので、多分日本に連れてくることなどできず、文献でしか見ることは出来なかったとは思います。

tahhzan
質問者

お礼

なるほど。確かに、狛犬はそうですね。実物を見たら、さぞかし驚いたでしょうね。ありがとうございました。

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