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雪国の庭でのイングリッシュガーデン風レイアウトについて
- 雪深い新潟県での庭のレイアウトに悩む方へのアドバイス
- 雪囲いとガーデニングの調和を図る方法について
- 雪国の庭でイングリッシュガーデン風の雰囲気を作り出すポイント
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豪雪地帯ではありませんが北海道のか極寒地に住んでいます。同じ状況ではありませんが少しでも参考になれば・・・。 まず雪囲いの柱と枠ですが、これは取り外し可能な網を全体に張ってから一年草や冬地上部が枯れる宿根草の蔓性植物を這わせる、いわゆる緑のカーテンを設けると良いかと思います。屋内への日当たりが弱まりますし屋内から庭が眺められなくなりますが真夏は涼しく過ごせ、植える種類によっては実が成ったりして副産物も利用できます。 「緑のカーテン」や「グリーンカーテン」で検索するといろいろヒットしますが、今回の場合常緑性の物は避けて下さい。張る網も毎年使うことが出来る様な丈夫な物が良く、出来れば緑色のものが良いです。柱や枠へ雪囲いの時に邪魔に成らない様に器具を付けて容易に張れて網が緩まない様に、取り外しが難しくない様に工夫してみて下さい。 良く知られるものだとゴーヤーを使ったりしますがヘチマも良いですし(若い実は沖縄では調理して食べます。熟した実の繊維は肌に合うスポンジ代わりに)ヒョウタンも今はいろんな形の物があって、種類によっては実を半分に割って器に出来ます。ウリ科植物は葉が幅広いのでグリーンカーテン向きで、上手に栽培すれば実が小さめのキュウリや(ピクルス用品種も良いかも)小さな実の品種のカボチャやメロンの栽培も可能です。私なら子供の頃よく食べたマクワウリの一種がテレビで紹介されているのを最近別番組で偶然2回も見ましてとても懐かしく、是非栽培してみたいです。もちろん他の科の他の種類でも良いのですが、葉のが小さかったり細かい物や葉の匂いがキツイ物、昆虫が寄ってきやすい物や有毒の物は避けた方が良いです。 この柱や枠に合うサイズの市販のトレリスを張ったり自作して取り付けても庭の見た目の方は良くなると思いますが(設置はぐらつかない様に、なおかつ外す時は外し易い様な工夫が必要)グリーンカーテンよりも室内が結構暗めに成ってしまうのと、トレリス自体には蔓植物は自ら絡みにくいので蔓植物を所々止付ける必要がありトレリスを設置するのならそれはほぼ庭の景観目的(敷地外から見て庭の背景)といえるかと。 灯篭のような物を囲って隠してしまうのに使うのであればトレリスは有効と思います。ずっとそのまま隠しっぱなしにするのならトレリスには何年に一度かの頻度で防水塗料を塗っておいてクレマチス(イングリッシュガーデン風に使えるシンプルな花の物を選ぶ)を誘引して絡ませれば、そこに灯篭のような物があるとは思えないような見た目に出来ると思いますし、ツルバラのあまり花が大きくない品種(あまり大型で無く色合いが柔らかい複数輪咲きのもの)辺りを、枝の所々をトレリスに留めつけて誘引しておくと良いかと。 イングリッシュガーデン風の庭では新規に植える物の耐寒性を事前に確認しておくことと(好みの物でも案外耐寒性の問題で諦める物が多いです)常緑の物や低木も一緒に植えるなら冬前にしっかりと植物の雪囲い(支柱で囲いむしろ等を被せ縛り付ける)しておけばこれと言って問題ないと思います。私の住む豪雪地帯ではない北海道の庭でも、除雪の関係で(大きい道路に面していて大型除雪機が我が家の庭まで届くくらい雪を飛ばしながら除雪していったり、雪捨て場が近くに無い住宅街では除雪時に庭に雪を積んでおきます)和風の庭でも洋風の庭でも雪に押しつぶされない様な雪囲いはどうしても必要なんですよね・・・。 北海道各地にはイングリッシュガーデン風の大規模な庭園が多く、特にテレビドラマの「風のガーデン」(富良野で撮影。現在この時作った庭が公開されています)の庭園の監修を行った方が手掛けたいくつものガーデンや、帯広の方にも何軒もあります。野生植物を生かした広大な敷地の中にイングリッシュガーデンを併設している所も。公式サイトがあるので、そういうサイトを見ると植える種類などかなり参考になると思います。また、こういうガーデンが増えた事から北海道の種苗店でイングリッシュガーデンに植える様な種類や品種の宿根草を専門に扱う所が増えてきてインターネット通販している所も増えています。北海道で栽培できる種類や品種であれば他の雪の多い地域でも大抵栽培できますし中には耐寒性の度合いをしっかりと表示してくれている所もありますから、もし通販を利用して庭に植える植物を購入するのならできれば北海道のお店を利用すると良いと思います。 秋には地上部が枯れてしまう種類を主に選べば割と手間なく庭が出来て水やりや開花時の花殻摘みが面倒なくらいですし何年かごとに株分けする必要がありますが、耐寒性や土質・日当たりなどは問題なくても何故か土地に定着してくれないものがありますのでそのリスクはご承知なさって下さい。私も長年いろんな植物を植えてきましたが環境は問題ないはずなのに何故か我が家だと定着出来ないというものはいくつかあります・・・。 イングリッシュガーデン風の庭を造るにはまず土質が問題となるのですが、その点は大丈夫ですか?肥料はあまり多くは必要としない種類が多いので、まずは地力が継続できる土壌改良から始めなくてはならない場合も多いです。特に地形の問題から水はけが良すぎたり、水はけがあまり良くない土地ならできれば50cm深さまでの土は改良が必要で、雨の後に3日くらい水たまりが消えないところや地理的に水持ちの良すぎる土地(田んぼが多い地域や元は湿地を土壌改良したところ、浅い所に粘土層のある土地)は何か所か深く掘って粘土層を突き破ってその部分に小砂利を入れたり暗渠を設けたりなどまず地下から改善せねばなりません。 私の前に住んでいた所は河川傍の鉄分が多い川砂主体の土で土壌改良にはとても苦労しましたし(まずは有機物補給にとバーク堆肥を3年間混ぜ続けその後は自作のEM菌入りコンポスト堆肥を地力維持に年に一度入れ、5年目から庭が出来始め程よく改良出来た時点で急に引っ越すことに・・・。悔しくて庭の土全部持っていきたい思いでした)、今住む土地は元湿地帯を土壌改良したところで畑以外は浅い所に粘土層があるところが多く引っ越し当初は水はけの悪い場所しか使えず、前の家から持ってきた物が数年でほとんど絶えてしまいました・・・。 今は敷地内の何処でも使える様に成り、昔は小川が流れていた小石の多い登記上は原野を石を取り除いて水はけを好む種類主体のメドーガーデン(このキーワードで検索すると参考に成りますよ)にしようと計画しています。元々前の家に住んでいた時から好む植物に水はけの良い土地向きの種類が多く当時は外国からメドーガーデン向きの種子を取り寄せてビニールトンネル内に蒔き育苗していたので、数年前からまた水はけの良い土地向きの種類を集めて鉢植えで栽培し始めています。特にポテンティラ類とタイムの仲間が好きでしたが今の土地では植えても数年で消えるので原野の方に植えて育ってくれるとうれしいです。あとハーブもいろいろ植えたいと思っています。 かといって今植物の植えられている水はけの悪い土地が栽培に向かないともいえないので水はけが悪い土地でも土壌改良は庭のすべてで無くても良く、急ぐこともありません。水はけが悪いからこそ(良く言えば水持ちの良い土地)よく育つものもあって、例えば私は昔からスミレ類が好きで前の家では日本のスミレ(ビオラ・マンジュリカ)を好んで植えていましたが今の家の庭では残念ながら育たずこぼれ種子からも全く生えてきません。でも前の家では育たなかったニオイスミレなどの様種のスミレがとても良く育つのです。引っ越してきて近所や庭のあちこちにアオイスミレと言う種類が生えているのを見つけ「ニオイスミレの近縁のアオイスミレが生えている所ならもしや」と植えると、物凄く環境が合って今や何品種もが群生し交雑までして我が家だけにある花色の個体が4つあるくらいです。ニオイスミレでも中には定着出来ない品種や殖えにくいものもありますが植えて5年間生えてくれれば定着できます。 あと、前の家では土質が合わずいじけて何年も花茎が一本だったクリスマスローズも今の家の庭に植えた途端増殖を始め、今では軟十本もの花茎が伸び見事に咲き誇るので、毎年何株かを新たに植えていっています。 イングリッシュガーデン風に向く種類は野性味が強く残る種類や品種が多いので、肥料で育てるというよりも土地の地力で育てます。肥料を多用するよりは良質な堆肥を入れる方がトラブルやリスクが減ります。私は今植えている場所だと地力があり野鳥のフンが良い肥料と成っているので堆肥は使わず肥料もほぼ要りませんが前の家ではコンポスト堆肥が合いました。バーク堆肥はあくまでも土壌改良目的・期間での使用で一年草など園芸品種への使用にはかなり効果がありましたがバークは堆肥化するときに鶏糞を混ぜているのでイングリッシュガーデン風の種類の場合での使用は控えめが良いと思います。 あと、野性味の強い種類の植物には土壌内の有用生物の存在が不可欠です。EM菌など良質な微生物の多い土壌を目指してください。良い土が出来ると昆虫なども殖えますが害のある種類はあまり多くは発生しませんし、それを退治してくれる生き物も棲みついてくれるので農薬など必要のない生態系のようなものが出来てきます。特に「土に有用な種類のミミズ」が増えてくれると土を柔らかくしてくれてそのフンが穏やかに効く良質な肥料と成ります。 ほぼゼロからの造園作業はどんなに早くても庭の全体像が出来てくるまで5年はかかります。一度植えても日当たりなどの関係で他の場所に植え替えたりの作業も必要です。いろいろと大変ですが無理のない程度の作業で気長に行っていって下さいね。
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- ithi
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stakn さん、こんばんは。 新潟県といえば、豪雪地帯です。付近の農家のように家を防風林で囲むような生活が生活の知恵なんです。イングリッシュガーデンは出来るかどうかが問題ですね。それはあなた生涯のテーマといってもいいですよ。とにかくちゃちなものでは枯れたり、風で飛んだりするようなところです。いろいろ参考になさるといいですよ。
お礼
その通りですね。しっかり調べて計画を練った上で作っていきたいと思います。激励のお言葉をありがとうございました!
お礼
北海道の実例もあげて説明してくださりありがとうございます!非常に詳細で感動しました。bannzaiusagiさんのお庭はとても素敵なんでしょうね。 そしてトレリスというものがあるのですね。何年か前にゴーヤを育てていたのでまたやってみようと思います。イングリッシュガーデンは1日にしてならず、ですね。気長に頑張ってみます。