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インフレーション開始・終了時期
(第一の)インフレーションは、 10^-44に始まり、10^-34に終わったということでよろしいのでしょうか? https://www.athome-academy.jp/archive/space_earth/0000000243_all.html
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「補足コメント」を拝見しました。 >終わった時期が、10^-34なのか10^-33なのか、本によりバラツキがあります。 >どういうことなのか、お分かりになります? ⇒私は、以下のように考えます。 (1)αβγ理論および後続の理論によると、 ☆ 10^-44~10^-33秒の間に粒子生成重力相互作用の分離が起こり、 ☆ 10^-35~10^-28秒の間にQCD(強い相互作用)とQFD(弱い相互作用と電磁相互作用)の分離が起こった、とされています。 (2)つまり、10^-35~10^-33秒の間はすべての相互作用(いわゆる4つの力の分離)が起こっていた、ということになります。 (3)この複雑さを回避するために、10^-35秒と10^-33秒の中間、すなわち、10^-34秒をとって、ここで分けるという便宜的な考え方が出てきました。 (4)その考え方に従えば、 ☆ 10^-44~10^-34秒の間に粒子生成重力相互作用の分離が起こり、 ☆ 10^-33~10^-28秒の間にQCD(強い相互作用)とQFD(弱い相互作用と電磁相互作用)の分離が起こった、と明確に区分して重複部分を無くすことができます。 (5)ということで、「(第一の)インフレーション」は、「厳密には、10^-44秒に始まり、10^-33秒に終わった」が、「便宜上、10^-44秒に始まり、10^-34秒に終わったと考えれば明快で、理解しやすい」ということだと思います。 以上が、私の理解(回答)です。
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- Nakay702
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>(第一の)インフレーションは、 >10^-44に始まり、10^-34に終わったということでよろしいのでしょうか? ⇒そうですね。ほんの一瞬ですね。 佐藤勝彦先生の言を引用すれば、 「インフレーションというのは、宇宙創成の10のマイナス44乗秒後に始まって、10のマイナス33乗秒後に終了した、つまり、1秒の1兆分の1をさらに1兆分の1にして、またさらに10億分の1以下にした、とてつもなくわずかの時間に起きた宇宙の異常膨張のことをいいます」ということですから。(そして、「このインフレーションのあとにビッグバン起こる」というシナリオですね。) 因みに、全米スパコン応用センター所長のラリー・スマーは、 「この短い時間の間にクオークと反クオークが衝突すると2個のフォトンができ、2個のフォトン同士が衝突するとクオークと反クオークができる。しかし、インフレーションの終了後はもはやフォトン同士が衝突してもクオークは生まれない。クオークと反クオークが衝突するとフォトンは生まれ続けるが、クオークが反クオークよりわずかに多いので、クオークが残り、物質の元になった」と言っています。
補足
終わった時期が、10^-34なのか10^-33なのか、本によりバラツキがあります。 どういうことなのか、お分かりになります?