暫定予算 いつ決める？

質問

暫定予算はいつ決めるのでしょうか？本予算が決まっていないときに暫定予算が組まれるというのは分かるのですが...ということは毎年、本予算を決める前に暫定予算は作られているのでしょうか？

回答No.1

fujic-1990

憲法自身が、予算案と予算をごっちゃにしているのでしかたないんですが、質問者さんのお尋ねは「予算案」のことですか、「予算」のことですか。

　予算"案" は 政府が決めます。その案を政府が国会（衆議院先議）に提出して、国会から決議を受けると、そのときに「予算案」が「予算」になります。

> 毎年、本予算を決める前に暫定予算は作られているのでしょうか？

　いいえ。毎年ではありません。

　「国会で（正規の）予算が決まるのが遅くなりそうだ（新会計年度までに予算案が国会から議決されない）」と思った時、政府が「暫定予算案」を急いで作って国会に提出します。

　国会がその「暫定予算案」を審議して、議決すると、「暫定予算」が成立します。

　（正規の）予算には、たくさんの項目が入ります。例えば自衛隊向けの予算を増やしたいという「予算案」には、自衛隊に反対する政党が賛成しません。それで、予算案が予算になるまで時間がかかります。

　予算委員会は何でも審議してもいいので、いまも、北朝鮮問題（朝鮮戦争再開問題）そっちのけで、不倫だとか忖度だとかばかり審議しています。これを予算審議時期にやられると予算の審議が全然進まないのです。

　予算不成立のまま新会計年度に突入しますと、政府は支出ができないので行政が滞ります。たぶん、国会議員の報酬も支払われないことになります。

　それでは困るので、争いのナイような、ごく日常的な、必要最小限の経費だけを、１～３か月分程度計上して、暫定予算案を組みます。

　それを国会に提出すると、そこには争いは無いので、すぐ国会で議決を受けて成立します。

　つまり、必要になってから急いで作っても時間的に間に合うことになりますので、（正規の）予算案を作る前に暫定予算案を作るというような無駄なことも、正規の予算議決の前に暫定予算の議決をするというような無駄なことも、しません。

　ちなみに、正規の予算が成立すれば、暫定予算はそれに吸収されますので、暫定予算に基づいて行われた支出も、正規の予算に基づいて行われたものとみなされることになります。