• ベストアンサー

旧日本軍はアサルトライフルを装備していた?

同盟国のナチスドイツの軍事援助を受け、アサルトライフルの日本軍版は存在したのでしょうか?

  • 7964
  • お礼率77% (2403/3117)
  • 歴史
  • 回答数3
  • ありがとう数3

質問者が選んだベストアンサー

  • ベストアンサー
  • eroero4649
  • ベストアンサー率31% (10494/33000)
回答No.3

第二次大戦時にアサルトライフルと呼ばれそうな銃を装備していたのはドイツ軍だけです。MP44てやつね。こいつをMP44と呼ぶとマニアからディスられるのですが、名前がコロコロ変わってややこしいので便宜上MP44と呼びます。 このMP44にインスパイアを受けてカラシニコフおじさんが作ったAK47がアサルトライフルの始まりとされています(これもマニアからはああだこうだのツッコミがありますが話が長くなるので割愛)。ですから第二次大戦のときはアサルトライフルという概念そのものが存在しなかったというのが正解です。 んで日本軍の主力小銃といえば三八式歩兵銃が有名ですが、これはなんと明治38年採用だから三八式という年代物の銃です。こいつは6.5ミリという弾丸を使っていたので反動がマイルドで体が小さかった当時の日本兵には評判が良かったのですが、威力不足が問題となり、後継の銃として九九式(短)小銃が開発されました。弾丸が7.7ミリになって威力が上がったのですが、「反動がキツくて当たらない」と兵士には不評でおまけに生産が昭和16年になってからだったもので生産量も不十分で結局三八式から更新することができませんでした。 アサルトライフルの原型になったのが、短機関銃です。ドイツのMP40やイギリスのステン短機関銃、ソ連のPPSh41などが有名です。これらの銃は拳銃弾やそれに準じる弾丸を使っていたので威力がとても弱く現実的な有効射程はライフルの半分以下で、命中率も悪いものでした。つまり使い方としては敵になるべく近づいて連射でバラバラーッと撃って相手を制圧するものだったのです。 でも貧乏日本軍では、そんな「弾をバラ撒く」なんていう贅沢な戦争はできなかったのです。もし仮にアサルトライフルそのものが完成したとしても、「弾丸が少ないから連射禁止」ということになったのではないかなと思います。 日本軍が使っていた九二式重機関銃は、他国に比べても重く、発射速度が遅く(だからアメリカ軍からウッドペッカーと呼ばれていました)、弾帯も30発ワンセットにしかなっておらず、その代り長距離での命中率が高いのが特徴でした。 この九二式重機関銃が、当時の日本軍の置かれた立場を象徴する銃です。日本軍はアメリカ軍のように「面積にバラ撒いて火力で圧倒する」という贅沢な戦争はできなかったのです。弾丸は貴重品で、無駄を出す余裕はありません。だから弾帯は30発がワンセットで、発射速度を遅く、銃本体を重くすることで安定させて命中率を高めたのです。機関銃も「きちんと当てるもの」だったのです。 日本軍の装備で最もアサルトライフルに近い立場にいたのは、九九式軽機関銃でしょうね。 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E4%B9%9D%E5%BC%8F%E8%BB%BD%E6%A9%9F%E9%96%A2%E9%8A%83

その他の回答 (2)

  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.2

 「装備」という事は、実戦部隊に供給して使用している事を意味し、アサルトライフルは各歩兵が集団で携帯して使用する火器なのですから、アサルトライフルを装備させて実用に供するためには量産されている事が前提となります。  そして、アサルトライフルとはライフル弾の様な比較的高威力の弾薬を使用し、セミオート射撃とフルオート射撃のどちらの射撃方法も切り替えて行う事が出来る歩兵用の携行火器の事です。  英語圏ではアサルトライフルと呼ばれているシュトゥルムゲヴェーア(マシーネンカラビナー)が世界で初めて実用化されたのは、ナチスドイツが1942年11月に量産先行品としてMKb42(H)を試験的に投入した時の事です。  それに対し、第二次世界大戦当時の日本の技術力は低く、主力であった三八式歩兵銃はセミオートですらないボルトアクション方式ですし、ライフル弾を使用する小銃としてはアメリカ製のM1ガーランドを半ばコピーしたセミオートのみの小銃であった四式自動小銃を開発するのがやっとで、それとて量産化するには至らなかったという状態だったのですから、セミオートライフルよりも更に高度なアサルトライフルを実用化するなど到底無理だったと思われます。(アサルトライフルではなく、拳銃弾を使用するサブマシンガンの類であれば、一〇〇式機関短銃やドイツ製のMP18を実用していた例がありますが)  シュトゥルムゲヴェーアをドイツから輸入しようにも、MKb42はあくまで試験的に投入されたものに過ぎず、その量産は総統アドルフ・ヒトラーの命令によって禁止されてしまっていましたから、日本に輸出される筈もありせんでしたし、その後継となるStG44(MP43)も現場の部隊からの要望が高かったため量産は許可されたものの、その終戦までの総生産数は約425,000丁と同時期に主力小火器として扱われていたKar98k(およそ10,000,000丁)やMP38/MP40(およそ1,000,000丁)に比べれば非常に少なく、ドイツ国内の部隊に十分に行き亘る程ではありませんでしたから、日本などの他国に輸出する分があったとは考え難いと思います。  また、StG44の量産が本格的に始まったのは1944年頃からであり、ドイツ国内での需要をある程度満たすのにはそれなりに月日がかかる事を考えれば、戦争末期には連合国による海上封鎖で物資すら不足していた日本が、実戦部隊に必要な数を輸入出来たとも思えません。 【参考URL】  自動小銃 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%B0%8F%E9%8A%83  三八式歩兵銃 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E5%85%AB%E5%BC%8F%E6%AD%A9%E5%85%B5%E9%8A%83  四式自動小銃 - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9B%9B%E5%BC%8F%E8%87%AA%E5%8B%95%E5%B0%8F%E9%8A%83  StG44 (突撃銃) - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/StG44_(%E7%AA%81%E6%92%83%E9%8A%83)  短機関銃 - Wikipedia > 3 日本での呼称   https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9F%AD%E6%A9%9F%E9%96%A2%E9%8A%83#.E6.97.A5.E6.9C.AC.E3.81.A7.E3.81.AE.E5.91.BC.E7.A7.B0

  • ithi
  • ベストアンサー率20% (1960/9577)
回答No.1

7964 さん、こんばんは。 たぶんないと思います。ドイツ軍でも、MP44という名で正式化されたばかりですからね。 連発には普通の荘縦断では無理な反動があるので、低威力の弾薬が開発されました。ソ連ではこれをもとにAK47を開発しました。カラシニコフというとご理解しやすいかもしれません。 ところが、日本はいまだに38式歩兵銃とか99式歩兵銃という時代遅れのボルトアクション型ライフルですから、たぶん無理です。自動小銃を開発するのは自衛隊になってからですね。戦時中は100式機関短銃がとこですね。南部拳銃弾ですから反動も少ないでしょう。 MP44 https://ja.wikipedia.org/wiki/StG44_(%E7%AA%81%E6%92%83%E9%8A%83)#MP44.2C_StG44 100式機関短銃 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E3%80%87%E3%80%87%E5%BC%8F%E6%A9%9F%E9%96%A2%E7%9F%AD%E9%8A%83

関連するQ&A

  • 日本軍と戦った蘭軍の実態

    オランダがドイツに降伏したのが1940年。その時に、オランダの軍隊は消滅しているはずです。ところが1942年日本の陸軍がオランダ領パレンバンに落下傘降下したときには、オランダ軍と戦い、オランダ軍の捕虜の件で戦後の戦犯問題が起きました。日本軍が戦ったオランダ軍は、一体どのような位置づけなのでしょうか?あるいは、日独伊三国同盟がありながら、同盟国ドイツに管理されているオランダ軍と戦ったのでしょうかでしょうか?

  • 第二次大戦頃の日本陸軍の装備に関連して、

    第二次大戦頃の日本陸軍の装備に関連して、 ドイツと日本の技術交流について教えてください。 映像などで、 同盟国のドイツは、歩兵一人ひとりに軽機関純(マシンガン)を持っていますし、 戦車などが発達しているように思えます。 一方、日本軍は単発の銃や、戦車もドイツのように強いようには思いません。 同盟国のドイツとの、 これらの武器・兵器の技術交流はなかったのかなと疑問に思います。 日本が、必要性を感じなかったのでしょうか?

  • 日本軍がドイツ軍にチハタンを貸与

    日本軍がドイツ軍にチハタンを貸与したら どんな運用をするのでしょうか。 ロシアの冬将軍に襲われガソリンエンジンが 凍りついて動けないドイツ戦車。 そこで同盟国の日本がディーゼルエンジンを 積んだチハタンを貸与。 逆にドイツからは対戦車戦闘能力のある I号対戦車自走砲・マルダーIIなどが貸与される。 チハタンはそのままじゃ戦力にならないから ソ連軍から奪った76.2mm砲を搭載して 対戦車自走砲に改造するとか。 みなさんのご意見をお願いいたします。

  • ナチス・ドイツ軍はなぜあんなに強かったのでしょう?

    昨日歴史の本をチラと見ていて思ったのですが、 ナチス・ドイツ軍はなぜあんなに強かったのでしょう? ポーランド侵攻後、デンマーク、ノルウェー、オランダ、ベルギー、フランスとアッと言う間に多くの西ヨーロッパを制圧しますよね? そしてイギリスはアメリカの支援がなければ征服されていたかもしれませんし。。。 兵器がスゴかったのか、軍事参謀がスゴかったのか、はたまたこれらの国の軍事力が極端に低かったのか。。。 ご存知の方いらっしゃったら教えて下さいませ。 宜しくお願いします。

  • 戦争映画でドイツ軍は何語を話してるのですか

    1960~70年代のアメリカ戦争映画でアメリカとイギリスがナチスをやっつけるというの多数ありました。上映時ではなく、数年後にTV地上波で登場したときに吹き替えでみてました。 吹き替えなので、連合国軍もナチスも「日本語」を話していました。 一般にこの手の映画では実際にナチス軍は「何語」だったのですか。 ナチス軍役はドイツ人orドイツ系アメリカ人を起用していたのですか。

  • ナチスと国防軍

    WW2でのナチス親衛隊とドイツ国防軍は別の組織だと知りました。 指揮系統も別だったのでしょうか? 例えば、ナチスの兵隊は国防軍将校の言うことは聞かない、とか

  • アメリカ軍と韓国軍との関係は?

    アメリカ軍と韓国軍との関係は? 日米は安保条約がありますが、米韓の間ではどのような軍事同盟があるのでしょうか? もし仮に、日韓が戦争(あるいはその前段階等)をすることになればアメリカ軍はどのように介入する(あるいはしない)のでしょうか?

  • 大日本帝国はナチスの政策をどう思ってたのですか

    第二次大戦中 日本はナチスドイツと同盟を結んでいました。 当時日本は「民族協調、五族融和」を掲げて表向きは人種差別は認めない と言う政策をとっていました 一方のドイツは ヒトラーがユダヤ人を迫害していました 国同士は同盟 一方民族政策は 協調(日本)と差別(ドイツ) と言う異なったものでした 日本は同盟国ドイツのユダヤ人迫害をどう思っていたのでしょうか?

  • 自衛隊の装備、武器について

    こんにちは。 質問なのですが、日本の自衛隊が装備している銃器はどんなものかあるのでしょうか? アサルトライフルや拳銃と言ったところでしょうか?(+_+)汗 また、もしよろしければ大砲のことも教えて頂けるたと嬉しいですm(__)m お願いします!

  • なぜ自衛隊を「日本軍」と呼べないの?

    自らの軍隊を「自衛隊」などと訳の分からない事を言っているのは日本だけじゃないてすか? あのドイツでさえ「ドイツ軍」って言ってますよ。 どこの軍隊だって「専守防衛」なのは当たり前、日本だけじゃないですよ。 どこの軍隊が「我々の軍隊は、相手を攻撃する為に作られた軍隊た!」なんて言ってる軍なんてありませんよ。 なら自衛隊も他国の軍隊も同じじゃないてすか。 なぜ日本人が「日本軍」と言ってはいけないのですか?