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災害時の物資搬送にオスプレイが良いの?

物資輸送をはじめ、災害発生間もない被災地のさまざまな需要に応じるため、米軍の中型輸送ヘリCH46と比べ、オスプレイの方が性能が上回ると産経ニュースで見ました。 陸上自衛隊の川崎重工製CH-47(チヌーク)は積載量も運用経験も多く、災害対応圏の拠点から被災現場への短距離ピストン航行であれば優位差は無いと思います。 それでもオスプレイの方が優位なのでしょうか?

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  • kagakusuki
  • ベストアンサー率51% (2610/5101)
回答No.5

 CH-47チヌークは積載量が11t近くもあり、その点では9tに過ぎないV-22を上回っていますから、その点では「オスプレイの搭載量はヘリコプターの2倍なのでオプスレイが良い」とする話には当てほまらず、CH-47の方が有利になります。 【参考URL】  V-22 (航空機) - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/V-22_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)  CH-47 (航空機) - Wikipedia   https://ja.wikipedia.org/wiki/CH-47_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)  只、CH-47には老朽化した機体も多く、そういった老朽化した機体に関しては事故率が(オプスレイなどよりも)高いという短所があります。 【参考URL】  MV-22オスプレイ 事故率について 防衛省 2012年9月19日   http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/pdf/dep_5.pdf  とは言え、「飛ぶと高確率でトラブルが発生する」と言う程ではありませんから、被災地における物資搬送と言う任務に向いているか否かの話では、事故率はあまり関係のある事柄ではないと思います。  それよりも問題となるのが速度性能の違いであり、オプスレイの巡航速度は490km/hもあるのに対し、CH-47は260~270km/hに過ぎず、速度が劣る分だけ「普段配備されている場所から被災地域へ」移動して物資輸送を開始するまでに時間が掛かります。  又、短距離のピストン輸送においても、速度が遅い分、同じ時間内に往復できる回数が少なくなりますから、例え1回に運ぶ事が出来る量がオプスレイの11/9倍であっても、同じ時間内に運ぶ事が出来る物資の量はオプスレイの86%程に過ぎません。(←あくまで単純計算した場合の値に過ぎず、離着陸の際に要する時間も含めて考えれば、差はもっと縮まります) 【参考URL】   MV-22オスプレイ -米海兵隊の最新鋭航空機-   http://www.mod.go.jp/j/approach/anpo/osprey/pdf/mv22_pamphlet.pdf  尤も、CH-47の方が明らかに勝っている点もあります。  オプスレイはヘリコプターなどと比べるとプロペラの回転する面積がかなり小さいため、垂直離着陸やホバリングが出来ると言っても、それは可能というだけの話であってヘリコプターと比べるとあまり得意ではないのです。  オプスレイのローターは直径11.58mのものが2つあり、これで自重の16tと貨物9tの重量を持ち上げるだけの揚力を発生させねばならないのですから、円盤荷重は約119kg/m^2になります。  一方、CH-47のローターは直径18.3mのものが2つあり、これで自重の12tと貨物11tの重量を持ち上げるだけの揚力を発生させねばならないのですから、円盤荷重は約44kg/m^2になります。(CH-47のローター回転面は一部重なっているため、本当の円盤荷重の値はもう少し高くなります)  オプスレイはCH-47と比べて円盤荷重が半分以下という事は、単位面積辺りで持ち上げなければならない重量がCH-47の倍以上もあるという事なのですから、その分、ホバリングや垂直離着陸の際の動きが鈍重で、余裕も少なくなります。  そのため、地上付近の風等の気象条件(火事によって生じる上昇気流等も含む)や地形等の関係で垂直離着陸やホバリングがやり難くなっている場合には、オプスレイの様なティルトローター機よりも、CH-47の様なヘリコプターの方が有利になる場合もあり得ます。

RX178_Mk2
質問者

お礼

MV-22オスプレイ と CH-47チヌーク の長所・短所が具体的によくわかりました。 災害対応時は、持てるものを適材適所で活用しないといけないので、こうした判断基準をもとに、効果的運用が図られたとみるべきですね。 記事の表現が、CH-46との比較ではなくで、災害状況による適正配備であるアピールであれば気にならなかったかもしれません。 自衛隊の装備を知る良い機会になりました。ご回答いただきありがとうございました。

その他の回答 (5)

  • 02140023
  • ベストアンサー率19% (82/416)
回答No.6

速度と航続距離 災害時は少しでも早く現地に人員や物資を運ぶ必要があるんだからこの2点は重要です。 それに必要なものは目まぐるしく変わるのですから、積載量よりスピードのほうが重要でしょう。 たくさん積めたって、必要とされてる時に届かなければ意味がないんですから。 オスプレイ 航続距離 この二つの単語で検索してみてください。 どうも、日本にこの機体が配備されると色々と具合の悪い国があるようです。

RX178_Mk2
質問者

お礼

ご回答いただきありがとうございました。 少しでも早く現地に人員や物資を運ぶ必要については、わたしも同様に思います。

  • mpascal
  • ベストアンサー率21% (1136/5195)
回答No.4

CH46とひかくすると、ダウンウォッシュが大きいようで、舗装していない運動場に着陸するときは、水を撒くなど大変だったようですね。

RX178_Mk2
質問者

お礼

ヘリの運用は、東北や他国の災害時・紛争時の中継などを見ると、着陸環境への配慮が肝要だと思っていました。 やっぱり、着陸環境の整備はひと手間かかっていたのですね。 回答、ありがとうございました。

noname#218039
noname#218039
回答No.3

オスプレイの最大特徴は、ヘリのように垂直離着陸や空中停止することも、飛行機のように水平に高速飛行することも可能。また、中間の60~75度で、短距離離着陸 (STOL)もできる点である。 時速は約500キロメートルで、CH46の2倍近い。航続距離は約3900キロメートルで、CH46の5倍以上。作戦行動半径(人員・物資を搭載して、目的地と往復できる距離)も約600キロメートルで、CH46の約4倍。空中給油も可能で、1回の補給で行動半径は1000キロメートルを超える。これは、沖縄を中心にすると、朝鮮半島、中国大陸東部、南シナ海までを含む範囲。輸送兵員も24人でCH46の2倍、貨物の搭載量も約3倍。飛行高度も最高約7500メートルで、他機からの攻撃も受けにくい。 このオスプレイの優位性を質問様はどのように感じますか? ポイントはスビードと手間、そして燃料である。 燃料とは燃料給油にどれだけの時間が掛かるのか?ということ。 オスプレイ1回燃料補給に対し、ピストン輸送と考えるCH-47では5回相当である。 これは何を意味するのか? お気付きだと思いますが、時間の無駄と言うことである。

RX178_Mk2
質問者

お礼

産経Web上で、CH-46とV22をの比較してV22が優位とされていました。 わたしは、どうせ比較するならCH-47との比較が妥当なのではないかと感じたため、質問を立てた次第です。 V22がCH-46よりも圧倒優位であるデータを回答いただきありがとうございました。 また、災害時の運用についての評価なので、運用可能高度による攻撃回避能力については別の評価角度であるとおもいました。

noname#219804
noname#219804
回答No.2

オスプレイはヘリコプターの2倍の搭載量があって、速度も2倍。 ヘリでピストン輸送すればいいという人がいますが、たとえばオスプレイが1回で終わる輸送を、なんでわざわざヘリで2回やる必要がありますか。 2往復するということは、パイロットは2往復分の操縦を強いられるわけで、燃料も2往復分要るんですよ。 より少ない負担でより多く運べるのだから、オスプレイの使用は妥当な判断です。 それともオスプレイの有効性を証明されたら不都合でもあるんですか。

  • lions-123
  • ベストアンサー率41% (4360/10497)
回答No.1

>災害時の物資搬送にオスプレイが良いの? 目的や活動場所により適材適所だと思います。 それは比較対象するベンチマークの対象・比較項目によって、優劣や長短があるのだと思います。 推測すれば<順不同>、航続距離・積載量・離陸や着陸の容易性・飛行時間・スピード・天候や気圧や風の影響・保有&稼働樹数etc。 また、緊急性や必要な業務からは、どちらかに絞るとかの選定よりも、いかに適材適所で各々が特性を活かし機能を救援活動に、いかに寄与するかが求め問われているのだと思います。 オスプレーのPRや全国展開配備のデモンストレーション、自衛隊や在日米軍の宣伝とかいう報道もあったが、非常時・緊急時に為にする批判、場違いなゲスの勘繰り、被災者不在の場外乱闘やフーリガン行為だと思います。 激甚災害であり、救援や補給(必要資材&食料)に動員する為の効果効能とスピードや活動可能数等の総合判断で出来ることは出来るだけ早く大きく、オスプレーであれCH-47であれ、そしてきめ細かくニーズに合わせて適材適所に迅速に稼働してほしい、救援復旧復興のお役に立ててほしいと願い祈念するのみです。 https://ja.wikipedia.org/wiki/V-22_(%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F)

RX178_Mk2
質問者

お礼

災害時の機材運用でCH46とV22を比較優位とした産経Webの表現が気になって、CH47の出番は!?と思ったのですが、重要な判断基準は「きめ細かくニーズに合わせて適材適所に迅速に稼働」だと思います。CH46にもきっと出番があるので、特性を評価した表現であれば気にならなかったと思いました。 適切な判断基準を学ぶことができました。ありがとうございました。

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