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LTspiceを使った音声出力の手順とアンプ回路図
- LTspiceを使って音声を出力する手順やアンプ回路図の設計方法を解説します。
- 初心者でもわかりやすい参考書や雑誌がないため、LTspiceによる音声出力の方法について詳しくお伝えいたします。
- 音声や外来ノイズの取り込み方法や部品を使わずにLTspice上で設計したアンプからスピーカーを鳴らす方法をお教えいたします。
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以下の手順でできます。 添付図は、適当なwaveファイル(chime1s.wav)の信号をコンデンサと抵抗から成るハイパスフィルタ(HPF)を通した信号をHPF.wavという名前で保存した例です。 (1) 信号源のwaveファイル(拡張子がwav)をLT-spiceフォルダの直下に保存する こちらのPCでは「C:\Program Files\LTC\LTspiceIV」がLT-spiceフォルダに相当しますが、環境によってパスが異なるかもしれません。libフォルダがある場所がLT-spiceフォルダの直下になります。 (2) waveファイルを信号源とした電圧源を作成する ・回路図画面をアクティブにした(回路図画面にマウスカーソルを合わせてクリック)状態でファンクションキーのF2を押して、出てきた部品画面の中から voltage (添付図のV1のような記号)を選択して回路図上に配置する ・voltage記号にマウスカーソルを合わせて右クリック → Advanced → PWL FILEを選択(ボタンをクリック) → Browseをクリック → (1)で保存したwaveファイルを選択(ファイルの種類を「全てのファイル」としないとwaveファイルがリストに出てきません)→ 開く → OK ・voltage記号の近くに「PWL file=選択したファイル」という文字が表示されるので、その文字にマウスカーソルを合わせて右クリック → 「PWL file=選択したファイル」を「wavefile=選択したファイル」に書き換える → OK (3) 回路図画面をアクティブにした状態でメニューのEdit → SPICE Directiveで出てきた空欄に .wave HPF.wav 16 44.1k V(out) などの形式で出力ファイル名(HFP.wav)、ビット数(16)、サンプリング周波数(44.2kHz)、出力したい場所(ノード)を記述(waveの冒頭がドットになっていることに注意) → OK。添付図のように、waveファイルとして書き出したい回路図上の点の名前を out とした場合は、出力したい場所にはV(out)と書きます。waveファイルの名前とノードの名前は何でも構いません。回路図上の点に名前(ラベル)を付けるには、ファンクションキーのF4を押して、出てきた空欄に名前を書いてOK→回路図上に配置(クリック)です。 (4) シミュレーションをスタートして終了すると、LT-spiceフォルダの直下に、waveファイルが保存されています。 注意点として、保存する信号の振幅(電圧)が-1Vから+1Vの範囲にないと、波形がクリップしてしまうので、最大電圧で規格化するなどしてその範囲になるようにして保存してください。 添付図の音源は学校のチャイム音ですが、ここ http://www.tam-music.com/se.html からダウンロードしました(フリー音源)。 以上は、waveファイルを信号源とする場合ですが、回路だけで発振器を作ったときなどの音も、上の方法で録音することができます。
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- takuranke
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お礼
さっそく回答していただきありがとうございました。 真空管アンプの回路図を懐かしく拝見しました。 また、実際の回路図による解説でよく理解できました。 ほんとうにありがとうございました。
お礼
さっそく回答していただきありがとうございました。 たいへん分かり易い解説で助かりました。 これならすぐに実験できます。 ほんとうにありがとうございました。