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CD(Circular Dichroism)について
CDについてご存知の方、おねがいします。これを使うことによってどのような事がわかるのでしょうか?
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過去に類似の質問がありますので、そちらをご覧下さい。 一応簡単に説明しますと、円偏光(実際には楕円偏光)を観察する分光器です。 一般に、キラルな化合物は右回りに回転する光と左回りに回転する光の透過率や屈折率が異なります。そこで、これを測定してあげれば、その物質のキラルな構造を調べられるということです。 また、アキラルな化合物でも磁場を与えることによりCD活性になることがあります。この減現象を利用したのが磁気円二色性(MCD)です。 円二色性(CD)とキラル構造については、 中西香爾先生の励起子カイラリティー法によって 推定することができます。 残念なことに日本語の書籍はほとんどと言うか完全に絶版になってますが、大学の図書館に行けば手に入るはずです。また、英語版ならいろいろ本がまだ手に入ります。 あとは、大阪大学の井上佳久先生やコロンビア大学の中西香爾先生やBerova先生の論文を読まれるとよいと思います。ポルフィリンダイマーの励起子CDを利用したキラルプローブに関する論文を多数出されています。