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ギブズエネルギーの基準点
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数値として与えられているGibbs Energyは、298 K, 10^5 Paでの標準生成自由エネルギーです。 基準となる単体(H2ガス、O2ガス、C(Graphite), 金属Fe等々)の標準生成自由エネルギーをゼロと決め、普通の化合物、あるいはC(diamond)のような同素体などは基準の単体からこれらが生成する時の自由エネルギー変化をもって標準生成自由エネルギーとします。 個々の生成自由エネルギーをどのように決めるかは本当はよく知りませんが、理屈だけの話なら、例えば H2+(1/2)O2→H2O のようなものならば、H2とO2はゼロですから、この反応の自由エネルギー変化はH2Oの標準生成自由エネルギーそのものです。たとえばこの反応の298 KでのK(平衡定数)を知れば -ΔG/RT=lnK から反応のΔG、すなわちH2Oの標準生成自由エネルギーはわかることになります。 標準状態と異なる条件への拡張は、原理的にはGの温度依存性、圧力依存性を知れば出せるはずです。
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- phosphole
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ご自身でおかきになっているとおり、基準の取り方次第ですが、数値で与えられているのは標準生成ギブスエネルギーで単体基準のものと思います。論文などでは、議論の中の適当な化合物、分子がゼロに選ばれているかもしれません。反応機構の議論の場合は、しばしばそのような相対値が書かれています。
お礼
ありがとうございます。 今回に限って言えば、同じ著者のほとんど同じ内容の別の文献を見ると、凝集エネルギーを基準点にすると書いてあったので、おそらく私の読んだ文献では、著者がそのことを書き忘れたのだとわかりました。 裏を返せば、ちゃんとわかるように書いておけば、エネルギーの基準点を自分でわかりやすい点にとってもよいという事ですね。今後自分でそのような文章を書くことがあるかはわかりませんが、その際には参考にさせていただきます。
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