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経済学に関して質問です。

基本的なことでお恥ずかしいのですが「市場利子率が非常に低いときは誰もが貨幣保有を選ぶので貨幣需要の利子弾力性は無限大になる」と参考書に書いてあるのですがなぜ貨幣保有を選ぶと貨幣需要の利子弾力性は無限大になるのですしょうか、よろしくお願いします。

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回答No.1

ケインズのマクロ経済学では、貨幣と債券の保有は代替的で、各主体は利子率(あるいは債券価格)と所得の動向を見て、貨幣と債券の保有の選択を決定するとされている。その選択は貨幣需要関数 (*)      M/P = m(r,Y) として表わされている。左辺は実質貨幣量をあらわし、それは右辺の利子率rと所得Yに依存する。所得が増えれば増えるほど、貨幣需要が増え(貨幣の取引動機)、貨幣保有の機会費用である利子率rが高ければ高いほど、貨幣に対する需要は小さくなる。利子率が貨幣保有のコスト(機会費用)であるというのは、貨幣の保有を選択すれば、それだけ債券を少なくしか保有できないことになり、(債券保有によって)得ることができたであろう利子を失っていることになるからだ。利子率が低くなればなるほど貨幣保有の機会費用が低くなるので、債券ではなく、貨幣保有の需要が大きくなる。さらに、利子率があるゼロにちかい値まで下がってしまうと、債券を保有しようとする誘因がなくなり、利子弾力性は無限大になるかもしれないのだ(ケインズ経済学でいう「流動性の罠」liquidity trap)。所得を所与として、(*)の貨幣需要曲線を利子率を縦軸に、実質貨幣量を横軸にとって表わすと、右下がりの曲線であり、かつ(流動性の罠が存在するなら)ある非常に低い利子率水準のもとで水平になる曲線となる。つまり貨幣需要はその「非常に低い」利子率のもとで無限大になる(貨幣の利子弾力性は無限大になる)ことになる。では、貨幣需要はどうしてある低い一定の利子率のもとで無限大になるのか?利子率が非常に低い水準まで下がっているということは債券価格が非常に高い水準に達していることを意味していることを思い出して欲しい。このとき、債券を保有していてもこれ以上値上がりすることは期待できず、債券価格は下落するだけだ(キャピタルロスの発生)と多くの個人が予想するだろう。債券を売って貨幣で保有しようとする人はいても、新たに債券を買おうとする人は少なくなる。つまり、すべてのあるいは多くの人がそのように考えて行動するなら、ある非常に低い利子率のもとで貨幣への需要が無限大になることになる。

mixiru
質問者

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