犬の祖先について

質問

先日の某新聞記事で、犬の祖先はオオカミだと一般的には思われているが、中には違う可能性もあると指摘されている専門家も存在する、と書かれてありました。違う可能性を指摘する専門家は、たしかに人工飼育下では犬とオオカミは交配し雑種が生まれるが、野生化では犬とオオカミが交配しないため、犬の祖先がオオカミだと定義できない可能性もあるというのです。だとすれば、犬の祖先は何なのでしょうか。そして犬の祖先が現在でも生きている動物であればどの動物という事になるのでしょうか。ジャッカルでしょうか？それともコヨーテでしょうか。あるいは犬の祖先に該当する動物はすでに地球上から絶滅したのでしょうか。

「犬の祖先はオオカミ」、「犬の祖先はオオカミではない」等の見解や理論はネット上でも散乱していますが、日本はもちろん世界的には、多くの生物学者・動物学者・研究者等の専門家の方々の意見はどの方向性で落ち着いているのでしょうか。それともまだ落ち着いているとは言えないテーマなのでしょうか。例えば「ネイチャー」に掲載されるような「世界的に・科学的に」誰もが納得する論文が発表されれば論争は落ち着くのでしょうか。

＊回答者様ご自身は犬の祖先がオオカミだと思うかどうかも併せて御回答ください。できればその理由も教えてください。

回答No.2

jaspriedja · ベストアンサー

私は犬の祖先はオオカミではないと思います。

なぜならオオカミの家畜化により現在の犬になったと考えられていますが
しっかりとした生殖的隔離が起きるのかどうか謎だからです。
そこの地域全てのオオカミを家畜化したなら話はわかりますがそうではないですからね。

以上が私の考えなのですが、以下うろ覚えでこれに関するニュースがありました。

うろ覚えで申し訳ないのですが確か最近になって
犬とオオカミの祖先がいるということがゲノム解析で判明したと聞きました。
つまり共通の祖先から枝分かれしたということです。
ただしまだ確定的な情報ではなさそうですね。

ゲノム解析技術が進展すれば論争は落ち着くかもしれません。
ただ現状、種の分類法ですら論争がありますからゲノムの結果が出ても論争でしょうね。

お礼

御回答ありがとうございました。

回答No.7

noname#199923

cocoawater さんは、犬の祖先は？と聞かれてるんだけど、この「犬」という言葉をどういう意味で使われて質問されてるのか、よく分からんのです。
もしかして、「イエイヌ」限定？
ともかく、まずcocoawater さんの言う「犬」を、はっきり絞って質問してくれんと・・・。

ちなみに広義では、犬＝イヌ科に属する動物 。
イエイヌ、オオカミ、コヨーテ、ジャッカル、キツネ、タヌキ、ヤブイヌ、リカオンなどのことです。
まあ、キツネと狸は、別扱いで良いと思うけどね。
なお、もっと狭い意味に絞ると犬＝イヌ（イエイヌ）で、タイリクオオカミ の亜種の一つとする説が現在は強いようです。

オオカミは野生化では交配しないと、一言で言われても困ります。
オオカミったって、結構いろいろいて、特徴なんかも違いますし。
コヨーテ・ジャッカル等はタイリクオオカミ（ハイイロオオカミ）の近縁種。
他のオオカミも含め交配可能で、野生でも雑種が結構いるとか、そんなことは知っとります？

私個人としては、イヌ（イエイヌ）と一口にいったって、性格や特徴も幅広く様々だし、古くからオオカミなどいないところでも、イヌ（イエイヌ）は広範囲にいるし・・・。
だから、このイヌの祖先はアフリカオオカミで、このイヌの祖先はタイリクオオカミで、このイヌの祖先はジャッカルで、このイヌの祖先はコヨーテ・・・という見方が一番自然だという説を聞いて、なるほどそうかと思ったことがあります。
あ、これも、専門家が発表してる説だそうですが、これが正論となると、論文には収まらないでしょうね。
要は、イヌの祖先は所によって違う、という説になるんで。

回答No.6

txr002

そういう説の比較をする場合、どういう人がその説を出しているのかをまず確認した方がいいです。
科学的な仮説と、普通のおっさんのブログの説とでは全く重みが違います。

犬とオオカミは自然交配すると言うのにそれがない、と断言する時点で、仮説としても成り立っていません。

オカルトでよくある、「言っている本人だけが正しいと思っているが科学的には矛盾だらけ」という説とその節は大差ないと思いますよ。

遺伝子レベルで相違点を検証できる現在、今更オオカミと犬はつながりがない、と言う方がどうかしてます。数字は忘れましたが、遺伝的にオオカミとどれくらい前に分岐したのかも分かっています。

犬は人とのつきあいの歴史が非常に長く品種改良もかなり進んでいます。実際いぬ同士であってもチワワとシェパードのような小型犬と大型犬の掛け合わせは受精はするが死産になることが知られています。ブルドックに至っては、助産しないとまともに生まれません。それほど犬は品種改良が進んでいるのです。多分金魚よりも進んでます。そのため、「犬とオオカミが同じとは思えない」という思い込みをしている人が多いと言うことです。

回答No.5

suiran2

人類の起源も，アフリカ説と多元説があるように，犬の起源も，アジア説と多元説の論争は当分続くでしょうね。しかし，最近は人類の起源もアフリカ説が優勢のようですから，人類の起源を明らかにしたものと全く同じ手法(ミトコンドリアDNA，核DNA分析)で，犬の起源のアジア説が出てきたわけですから，アジア説が優勢になるようにも思います。

アジア説の根拠は，イヌが分岐した時代は，ミトコンドリアDNAの分析から，4万年前から1万数千年前のようです。さらに核DNA分析から，遺伝的多様性が高い方が起源ですから，アジアのイヌの方が高く，特にシバイヌは極めて高いことが知られていますのでアジア説の根拠の一つになっています。

また，その起源となった動物ですが，全てのイヌの核DNAの80～99％はオオカミと同じものです。そして，99％同じ犬種は，日本の柴犬です。紀州犬，四国犬等も極めて高いものです。絶滅しましたが秋田のマタギ犬は，おそらくほとんどオオカミだったのではと思われています。

ヒトだけがイヌをペットにするわけではありません。ヒヒも犬をペツトにします。ヒヒは，草原を生活の場とします地上性の猿ですが，子犬をさらってきまして，番犬としてペットとして飼っています。おそらく，ヒトも同じようにオオカミの子を育てたのではないでしょうか。イヌ科の動物は，ペットになりやすく，最近のロシアの研究では，何代かキツネを飼い続けると，イヌそっくりのペットになるようです。

日本では，1万数千年前の縄文時代に，世界で最古の土器を作り，イヌを使ってナウマンゾウの追い込み猟をしていたことが解ってきました。それらのことから，我々日本人の先祖は，もっと以前からオオカミを飼い慣らして狩りをしていたのかも知れません。

回答No.4

LDLD1

＞野生化では犬とオオカミが交配しないため、犬の祖先がオオカミだと定義できない可能性もある

交配するけどね。
野犬と狼の交雑とかは起きているわけだし。
シベリアなどではわざとオオカミの群生地に発情期の雌犬を放置して交尾させ、狼犬を手に入れるなんていうことをしていた地域もある。

犬科にはオオカミ以外にもコヨーテやジャッカルなどがいて、野生化でも交雑が起きるくらい近縁だし、どの種もきちんと飼育すれば十分人に懐かせることは可能。
そして犬の原種は世界各地にいてその形質は結構な差があることを考えると犬の先祖は特定の一種だと考えるほうが不自然に思う。
オオカミがたくさん住んでいたある地域の古代人はオオカミを家畜化しただろうけど、オオカミがほとんどいなくてコヨーテがたくさんいた地域に住んでいた古代人はオオカミではなくコヨーテを家畜化した可能性のほうが高いと考えられる。
はたまた現在知られているどの犬科の生き物とも違うマイナーな種だった可能性もある。
また、オオカミをジャッカルなどと交雑して小型化して飼育しやすく品種改良していた古代人もいたかもしれない。
なので犬の祖先の1つはオオカミの可能性は高いがオオカミだけであるとは言えないと思う。

まとめると、私は犬の先祖はオオカミ、ジャッカル、コヨーテ、あるいはその他、犬と交雑可能な近縁種全ての可能性があり、なおかつ地域や犬の種類によっても違うと考えている。
例えば和犬はニホンオオカミの系譜で、シベリアン・ハスキーなんかはシベリアオオカミの系譜かもしれない。
はたまたコリー犬はオオカミとコヨーテの交雑種がご先祖様かもしれないし、ダックスフンドはジャッカルとオオカミの交雑種の系譜かもしれない。

補足ですがジャッカルという言葉で呼ばれている種類には犬やオオカミと交配可能な近縁の種類もいれば、交配できない遺伝的に近縁ではない種類もいますが、ここでは犬と近縁の種のジャッカルに限るとします。

回答No.3

kaitara1

この件については全く何も知らないものですが、家畜化に興味をもっています。わたしはとくにｎｏ１さんのこたえの中で、オオカミとして弱かったものが現在の犬になったという話に魅力を感じます。ロレンツだったと思いますが、人間が残した食べかすを食べていた犬の祖先が、敵の接近を吠えて教えてくれることから人間が積極的に飼い馴らすようになったというのはいかにもありそうに思います。おそらくこういうことがたがいに独立して地球のいろいろなところで始まったようにも思います。

回答No.1

1paku

狼→犬説を支持。例えば、虎とライオンを強引に交配させてハーフ種が産まれることは可能ですが、一代雑種でそれきりです。また生存率も低いそうです。
　日本でも猟師が狩りに連れて行く猟犬の中には、ニホン狼の血が16分の1とか、そのまた半分の血が混じってるという話が少し前まで伝わってます。
　混血種がその子孫を残せるのは、元が同じ種だからと。

今は人工飼育下のみのケースでしょうが、昔は野犬が山中に居ましたし、狼もかなりの数が野生で生存していました。
　大昔、狼のグループの中で野生では生き残れない弱いものたちが、人間社会に溶け込んで生きる選択をしたのだと、想像しています。