保食神とは何を神格化した神なのか?

このQ&Aのポイント
  • 保食神は、天照大神が命じて月夜見尊が訪れた場所で、陸から米飯、海から魚、山から獣を吐き出す神とされています。
  • 天照大神が保食神のところに天熊人を遣わせると、保食神の屍体から牛馬、粟、蚕、稗、稲、麦・大豆・小豆などが生まれました。
  • 保食神に関する神話の解釈は複数ありますが、保食神は食物とそれが生じた体の各部との関係を表しているとする説もあります。
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保食神の神格について

「天照大神は月夜見尊に、葦原中国にいる保食神という神を見てくるよう命じた。月夜見尊が保食神の所へ行くと、保食神は、陸を向いて口から米飯を吐き出し、海を向いて口から魚を吐き出し、山を向いて口から獣を吐き出し、それらで月夜見尊をもてなした。月夜見尊は「吐き出したものを食べさせるとは汚らわしい」と怒り、保食神を斬ってしまった。それを聞いた天照大神は怒り、もう月夜見尊とは会いたくないと言った。それで太陽と月は昼と夜とに別れて出るようになったのである。 天照大神が保食神の所に天熊人(アメノクマヒト)を遣すと、保食神は死んでいた。保食神の屍体の頭から牛馬、額から粟、眉から蚕、目から稗、腹から稲、陰部から麦・大豆・小豆が生まれた。天熊人がこれらを全て持ち帰ると、天照大神は喜び、民が生きてゆくために必要な食物だとしてこれらを田畑の種とした。」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%A3%9F%E7%A5%9E より引用 日本書紀には上記のような記述があるということですが、保食神とは何を神格化した神なのでしょうか? またこの神話は何をいおうとしているのでしょうか。 死んで腐ると土の肥やしになるということなのかな、保食神とは肥やしの神なのかな、と思いましたが 牛馬や蚕は肥やしとは関係ないですね? 「食物とそれが生じた体の各部との関係は、朝鮮語に訳すことで説明がつくことが知られている。一方で、古事記にあるオオゲツヒメの説話ではこのような対応関係が見られない。このことから、日本書紀の編者に朝鮮語を解するものがいて、生成物と体部を結びつけたと考えられる」 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BF%9D%E9%A3%9F%E7%A5%9E より引用 ↑ この説は面白いですが、単なる「掛詞」ではなく、やはり保食神には何らかの神格があって このような伝説が作られたのではないかと考えたりもしました。 そもそも「保食」とは何を意味する言葉なのでしょうか。 またなぜ牛馬や蚕や穀物が死体から生じるといいうような話になっているのでしょうか。

noname#194025
noname#194025
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  • hideka0404
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回答No.1

保食神(うけもちのかみ)とは穀物神です。 食(うけ)⇒食べ物の意味 保(もち)⇒貴の意味 肥やしとはいいところついてますね。 実は肥やしのことで良いんです。 これは日本民族が狩猟から農耕へと変ったことを意味します。 畑はそのままだといずれ痩せてしまいます。 ですので魚や糞尿を撒いて栄養分を与えなくてはいけないという比喩ですね。 ツクヨミはそんな肥やしの撒かれた畑を見てびっくりしたのでしょう。 現在でも肥溜め見たら、都会の人は汚らしく思うでしょうklkから。

noname#194025
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 肥やしの神なんですか~。 馬や蚕も肥やしと関係ありますか。

その他の回答 (1)

  • hideka0404
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回答No.2

馬や牛は耕作には欠かせませんし、蚕は冬場の間の貴重な収入源ですし、衣服の高価な材料です。 当然交易品でもあります。

noname#194025
質問者

お礼

回答ありがとうございます。 牛馬は肥やしとは関係がないが、工作には欠かせないと。 蚕も農業のうちであるということですね。 参考になりました。

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