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社会主義国家と企業の本質的違いとは?
- 社会主義国家と企業の本質的な違いについて教えてください。
- 社会主義国家と企業の結果の違いはなぜ?中央集権や計画経済、国家統制の影響とは?
- 社会主義国家と企業の違いを経済学の観点から考えると、コーポレートガバナンスと自由市場の影響が重要です。
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>>(1)から(3)を国家にあてはめると失敗し、企業に当てはめると成功する、国家と企業の本質的な違いは何でしょうか。 本質かどうかわかりませんが・・・ 社会主義経済は、優秀な人を集めて全体計画をたてても、製鉄所とか発電所を建設するって巨大プロジェクトではうまくいっても、次の段階の経済になると、うまくゆかないみたいです。 いくら優秀な人であっても、国家全体において、将来必要となる材料・製品の予想は無理ってことみたいです。 つまり、現場に生産計画を立てる権限を与えていれば、「○○が足りないぞ!」となれば、○○を増産すればいいわけですね。 でも、社会主義の計画経済では、実際の需要に関係なく、トップダウンで、最初に計画して上から来たノルマが最重要となりますからね。 結果として、必要なものが作られず、そうでもないものが大量に生産されるってことになります。 また、社会主義は「流通」って面を無視していたことも問題でしょうね。 企業というか自由主義経済では、生産・販売計画は、売れ行き(市場)を見ながら随時変更してゆきます。 それは、売れないものを作っていれば、赤字になって倒産するからです。 もちろん、各企業が勝手に生産・販売するから、いい結果が得られない企業も出るでしょうけど、そのマイナスが即座にフィードバックされるから、市場全体としてみれば、効率がいいってことでしょう。 また、不足するものがあれば、それは「儲けるチャンス」ですから、生産が増えることになります。 さらに、人間はどうしても才能の差、頑張りの差があります。自由主義では、「創意工夫したら、あるいは、必死で頑張って、利益を上げたら、金持ちになれます。でも、社会主義では、必死で頑張ろうと、普通に働こうと、結果平等です。となれば、頑張る人は、バカバカしくなり、だれも頑張らなくなります。 ということで、自由主義は、個人の努力・才能が生かされる仕組みになっています。 ちなみに、しばらく前の話ですけど、中国から日本に来ている国費の留学生が工場で働いていたそうです。定時時間帯は、得た給料の半分を国に返すそうです。でも、残業時間帯の給料は全部が自分のものにできたそうです。 なので、定時時間帯は、だらだら仕事したり、トイレに何度も行ったりしているけど、残業時間帯は、長時間がんばって働いていたそうです。当然、その工場で働く日本人からは、中国人は嫌われていたといいます。
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- rabbit_cat
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(1)から(3)を企業に当てはめて成功するなんて、企業経営者(とくに、いわゆる伝統的な大企業の経営者層)は誰一人思っていません。 日本のいわゆる大企業(トヨタ、三菱商事、伊藤忠、JX、NTT、日立、、)などの社長や経営者層の発言を聞いてみてください。 (1)~(3)のようなマインドが社内に蔓延することに、どんだけ危機感を感じているか、がよく分かると思いますよ。 このような危機感を感じていない経営者がいるとしたら、それは、規制や既得権益に完全に守られていてイノベーションを全く必要としていない企業だけです。 あるいは、図体が小さい中小企業であれば、一旦うまいこと誰もいないニッチに収まってしまえば、イノベーションなくして会社を維持する利益を生み続けることも可能かもしれませんが、図体の大きい大企業には不可能です。 (1)~(3)はそれこそ天才的な経営者が、圧倒的に優れた経営戦略を出しているうちは、ものすごくうまく行きます。ですが、人はいつか年取って引退しなくてはなりませんから、いつか必ず行き詰まります。
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回答ありがとうございます。 近年の環境変化は激しく事業計画の短期化が進んでいるとは言え、企業としての計画が不必要なわけではありませんね。また、優秀な人材が経営の上層に迎えられることも、その企業に歪な人事慣行がない限り当たり前の運用です。逆にその((1)~(3))蔓延をもって経営者が危機感を抱くということはないと思います。なぜならば、(1)から(3)の否定は、優秀な人材が組織にバラバラにいる、事業計画を作らないで会社を運営する、社員は会社の計画を特に守らなくて良い、ということを意味するからです。そのような企業は倒産してしまうでしょう。つまり、質問の内容に従って言えば、ハイエクのいうように人々がそれぞれ利己的に動くことが社会総体として最良な結果を招く、ということはこと企業では通用しないものと思います。どのような組織でも優秀な人が全体を舵取りして、なおかつ計画や目標を社員に提示し、社員はそれに従って、ときには裁量の範囲で主体的に行動することことが一般的な企業の姿だと思います。その意味では社会主義国家と同じです。ではなぜ社会主義国家だけが失敗したのか、ということが質問の意図でした。
お礼
回答ありがとうございます。 >社会主義経済は、優秀な人を集めて全体計画をたてても、製鉄所とか発電所を建設するって巨大プロジェクトではうまくいっても、次の段階の経済になると、うまくゆかないみたいです。 (1)から(3)を遂行できるかどうかは、対象となるプロジェクトの大きさや質が関係する、ということと理解しました。情報を集約して中央で取り扱うことにも限度があるということかも知れませんね。仮にそうだとしたらその閾値はどのあたりになるのでしょうか。 >企業というか自由主義経済では、生産・販売計画は、売れ行き(市場)を見ながら随時変更してゆきます。 それは、売れないものを作っていれば、赤字になって倒産するからです。 社会主義国家が仮にモノの売れ行きや貿易収支に敏感で環境変化に応じて柔軟に計画を作り変えるように運営されていたら生き延びていたのかも知れませんね。また、企業の競合他社と同様に競合国家を想定して競争していれば良かったのかも知れません。ただしそれでは社会主義とは言えないようにも思えます。なぜならば社会主義には他者との競争を排して貧富の差をなくそうという思想が根底にあるからです。もしかすると、(1)から(3)が社会主義失敗の原因ではなく、ご指摘のように結果平等を目標に掲げるという基本的な思想自体に社会主義の欠陥があったということかも知れませんね。