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せまい、狭い、夾い、阨い、陋い、窄い、陜い、…?
「せまいところにぎっしりと描く」の文章の「せまい」を漢字でと言われたら、私は「狭い」としか書けませんが、手元の漢字辞典で「せまい」を引いてみると、 夾い、阨い、狭い、陋い、窄い、陜い、隘い、褊い、齷い と沢山あることが分かりました。 ところで、質問番号8367575と同じ小説の中に 》 (キリスト生誕の)厩を極度に窄く、人物をせまいところに 》 ぎっしりと描くあの手法に似て… なる一節があります。 読点の直前では「窄(せま)く」と“漢字”を使い、後の「せまい」は“かな”表記です。 作者(三島由紀夫)が後者を漢字表記にしなかった、(推測される)意図は何だったのでしょうか?
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狭い も 窄い も同じような意味でしょうが、手元の漢和辞典では「窄」にあって「狭」にない語源として、「迫る」があります。 壁が迫ってくるような「せまさ」を表現したいので「窄い」を使った可能性はあるかもしれません。 ひらがなになっているのは、(仮に他の単語を使うにしても)「せまい」という意味の漢字の重複を避けたかったからではないかと思います。 彼流の美意識のひとつだったのでしょう。
お礼
》 漢字の重複を避けたかったからではないかと… 漢字の重複が三島由紀夫の美意識を損なうとは考えてもみませんでした。 コメントをありがとうございました。