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「表現」の意味や大切さを説く本
ジャンルは哲学かもしれませんが、本を紹介してください。 自己を多くの人に認めてもらうために、表現したい欲求はあるのですが、 なぜ多くの人に認めてもらわなければならないのか、 身近で大切に思う人だけに認めてもらえればよいのではないかと考えると、 この「表現」というものが、自分にとって意味があることなのか わからなくなり、表現することに躊躇してしまいます。 今の自分は「自分の存在を確信するには、他人の認証を必要する。 そのためには他人への働きかけが必要である。」という考えですが、 「表現」の大義名分はなんであれ、つまるところは、 その他大勢の人に「私をわかってください」ということなのだと思うと、 なんて人って貪欲で浅ましいのだろう、なんて存在とは脆いのだろう と虚しくなります。 それでも「表現」することは、訳も無く、大切だと思えるのです。 どうか、こんな混乱した私に「表現」の意味や大切さを説く本、 または「表現」するために背中を押してくれるような本を 紹介してください。 最近は、経済的に自立するために「表現」を余儀なくされているのか? と考えることもあり、経済学を学ぶのは、人間を知るきっかけになるかな と思っています。 また、最近の読書で琴線に触れたのは、ヘッセ「ガラス玉遊戯」です。 なお、ここで言う「表現」とは、事業に成功してお金持ちになる。 政治的権力を持つ。芸術活動をする。ボランティア活動をする。 学術世界で名を上げる。TVタレントになる。。。 など、「知らない人への働きかけ」を指します。 よろしくお願いいたします。
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- dawasa
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表現の方法ではなく、表現することそのものについて、ということでは、リルケの「若き詩人への手紙」にいろいろなところで引用されるフレーズが入っていますので、ぜひ読んでみてください。新潮文庫などでも出ていますので、値段もそんなに高くないです。 あとちょっとうろおぼえで申し訳ないですが ジャック・フィニイ『ゲイルズバーグの春を愛す』早川文庫 のなかに 「おい、こっちをむけ」という短編が 入っていたと思うのですが これがおすすめです。 ネタバレになるので解説しませんが読んでいただければ、なぜこの質問にあえて小説をすすめたのかはわかっていただけるとおもいます。できれば読み終わってから質問を締め切って、感想をお聞かせください。 では。
お礼
素敵な本、ご紹介ありがとうございました。ジャック・フィニィ。初めてです。 日常に溶けこむささやかなファンタジーに、背中から声を掛けられ、ハッとする 感じとでも申しましょうか。不思議な味わいがありました。 さて、くだんの作品ですが、私の質問を念頭において読んでみました。 最初は、人は未体験の世界(死)に呑み込まれる恐怖を紛らわすために、 どうにかして体験の世界(生)にしがみ付くための証を残そうとするのではないか。 と考えていました。 しかし、一度未体験の世界に連なったはずのものが、戻ってきたのは。。。 恐怖よりは寂しさでなのしょうね。寂しさも強烈な動機になりうるのですね。 "Hey,Look At Me!" 「功名心」とは愛すべき、許すべき人間の性(さが)だと素直に思えました。