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ユダヤ人は宗教上の区分？

2004/04/03 14:23

先日映画で「戦場のピアニスト」を見ました。第２次世界大戦中にポーランドのユダヤ人がナチスドイツに虐殺される話で疑問に思ったのですが、この戦争で標的になっていたユダヤ人は宗教上でクリスチャンと対立していたのでしょうか？　または民族としてヨーロッパ（ドイツ）と歴史的なトラブルを引きずっているのですか？　現在のイスラエルでも同じだと思いますが、高校ぐらいで習ったかもしれませんが授業をちゃんと聞いていなかったので…。ゲシュタポ、ゲットーなど映画に出てきた用語について関連したＵＲＬがあればご紹介願えれば幸いです。

kenchan2001
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歴史
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been
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2004/04/03 16:32 回答No.3

ユダヤ人虐殺が行われたのは第２次大戦当時ばかりではありません。特に１９世紀末から２０世紀にかけてのロシアでは、「ポグロム」と呼ばれるユダヤ人に対する略奪・虐殺が頻発しています（有名なミュージカル「屋根の上のバイオリン弾き」は、ポグロムの嵐が吹き荒れるロシアの村に住むユダヤ人の物語です）。ただ、第２次対戦中のものはユダヤ人の絶滅を意図していたこと、国家が組織的に行ったこと、そして比較的最近の出来事であったため、よく知られるようになったのです。ユダヤ人が嫌われる理由は、一言で言えば根拠のない「偏見」ですが、その裏には次のような事情があります。 (1)聖書では、ユダヤ人はキリストを裏切った「ユダ」の子孫とされている。 (2)ユダヤ人は、ユダヤ教の教義から、自分たちは神から選ばれた民であり、他の民族に優越する「選民」という意識を持っている。 (3)ユダヤ人は、商売はうまいが国家に対する忠誠心はない（と信じられていた）。 (4)ユダヤ人金融業者の取立ては特に厳しく、情容赦のない取立てにあって破滅した人が多数いる（と信じられていた）。ナチスがユダヤ人の絶滅を図った理由は、ヒトラーの著作「我が闘争」に書かれていますが、大変複雑怪奇で理解困難です。理由は理解できませんが、要するに、ユダヤ人の血は悪徳の根源なので除去する必要がある、ということらしい。なお、キリスト教徒とユダヤ教徒の対立は、確かに存在しました。その証拠に、第２次大戦当時のカトリックの法王「ピオ２世」は、ナチスによるユダヤ人虐殺を知りながら沈黙を守り、ユダヤ人の虐殺を事実上黙認しました。この事実はカトリックの歴史的過ちの一つとして公式に認められ、2000年、現法王「ヨハネ・パウロ２世」が特別ミサにおいて謝罪しています。

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tanuki4u
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2004/04/03 20:06 回答No.4

民族と「金」という、なかなか難しい話となります。民族というのは、発見されてまだ二三百年くらいです。なんとなく、国民国家という（幻想）のもとに、現代人（すくなくとも、現代日本人）は暮らしていますので、その目線でものを考えてしまいます。幕末に、西洋人がやってきて「あれま、こいつらと、ちゃうよね、薩摩人と津軽人って似ている、これが日本人かＹＯ」なんて、思ったわけです。 ※　薩摩人と津軽人は、そのころ、筆談でしか会話できなかったそうです。ヨーロッパにおいては、日本での西洋人の立場がユダヤ人になります。バイエルン人とプロシア人って、やっぱドイツ人じゃん、ほれユダヤ人とちゃうし。ということです。 ※　スイスのドイツ人居住地域から、毎年一定の距離で北へ行き、ノルウェーに行くと、本人は気づかないうちに普通にそのときその時の言語を話せるそうです。そのくら境界線のあるものではないそうです。一方、大体の宗教では、金貸しを禁止しているか、蔑視します。日本でも士農工商と言いますし、アラブでも公式には金利を取っては行けないことになってます。キリスト教でもそうです。ちなみにユダヤ教でもそうです。ただ、ユダヤ教では、異教徒には金貸しをしてＯＫとなっています。とすると、いやな金貸しはユダヤ教徒ということになります。ヒットラー時代にユダヤ人虐殺が行われたのは、三つくらいの理由でしょう。１：ドイツの統一が遅れた。島国イギリス、ブルボン王朝による統治が順調だったフランスに比べて、ドイツは分裂状態でしたので、ことさらに「わしらは　ドイツ人！（＝んで、ドイツ人じゃないのはだれよ？）あ、ユダヤ人がいる」という、精神風土になりました。２：第一次大戦の過酷な賠償金経済ぼろぼろです。犯人は誰だ・・・わしらが失業しているのに、金儲けしているのは誰だ・・・ユダヤ人ちゃうけ？３：１，２の背景をヒトラーがうまい具合に煽って政権を取った。ナチスには、１，２の背景を持った人物も多く、また、ユダヤ人から金を没収すれば、戦争資金になるジャン。ということで、ナチスでの政策となったわけです。ユダヤ人虐殺が。