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記憶のメカニズムについて
毎日思っていることならいざ知らず、何十年ぶりに子供時代のことを思い出すことがありますが、記憶とは脳の中でどのようにして保存されているのですか。 PCのハードディスクのように情報が記録されているのでしょうか?
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こんにちは。 あまり詳しくはありませんが、知っている範囲で参考までに。 記憶は、大脳の神経細胞(ニューロン)同士の結合「ニューロン・ネットワーク」として保存されると言われてますよね。思い出すということは、そのネットワークに従った経路で神経信号が流れるということだと思います。実際にはどのくらい複雑なシステムであるのかはまるで分かりませんが、脳の中で、概ねひとつのニューロン・ネットワークがひとつの記憶に対応すると考えると、話を少し単純にできるのではないでしょうか。 しかしながら、子供の頃の記憶が、そのようなひとつのネットワークだと言い切ってしまうわけにもゆきません。 我々は、物を見て判断するとき、まず、その全てではなく、形や現象の特徴だけをディフォメし、バラバラな情報として取り入れます。「縦の線」「斜めの線」「丸い輪郭」「赤い色」といった具合です。そして、その情報を脳の記憶と照らし合わせて整理、判断します。 例えば、「丸い、赤い、美味しい」=「あっ、リンゴだ!」となります。 このように、記憶もかなり単純なユニットとしてデーター・ベースのように蓄えられていると考えられますし、脳に蓄えられている「赤い色」といった情報は、単純であるが故に、他の事柄の認識という作業でも共有が可能になります。従って記憶とは、「単独」「共有」「反意」といった複雑のユニットやネットワークの絡み合いが、関連性を持った働きによって再現される、結局、極めて複雑なものということになります。 ですから、子供の頃の記憶も、「赤い服」、「夏休み」、「田舎」といった大まかな組み合わせから、更に細かい階層に分岐できると思います。そして、そのような部品が出揃って、初めて思い出として蘇ります。それが、赤い服、夏休み、などといったキーワードに伴って起こるといった経験は誰にでもあると思いますし、そのキーワードが、自分でも気に止めなかった無意識の中からの刺激、呼び掛けであった場合は、「不意に思い出す」といった感覚を味わうことになります。 ですが、こんな風に大変たくさんの要素を一遍に取り扱うのですから、あちらこちらで部品の欠落や、選び間違いといったトラブルが起きます。昔の記憶が不確かなのは、そのためではないでしょうか。 記憶に就いて、私はこのように考えます。 ですが、では、どうしてそのようなバラバラなユニットが複雑な関連性を持って管理されるのかということになると、ちょっと説明できません(ごめんなさい)。
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- ruehas
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こんにちは。 #1、4です。 長文回答をお読み頂き、恐縮です。 今回の質問者さんの質問を纏めますと、下記のようになると思います。 1. 脳の何処に記憶されるのか「記憶される部位」 2. どういう形で保存されるのか「記憶の形態」 3. 記憶の元とは何か しかしながら、これまでの回答で、少なくとも私の見解はほとんど述べられています。 「記憶の元」とは、感覚から得られた情報、体験、刺激 「記憶の形態」とは、神経結合(ニューロン・ネットワーク) 「長期記憶として固定される課程」とは、学習 「学習」とは、感覚から得られる反復情報に対する神経結合の順応 「記憶される部位」とは、大脳皮質 従って、「赤い色の記憶」とは、赤を体験することによって視覚から得られた情報に伴い、学習という過程を経て大脳皮質に形成された長期的な神経結合、ということになります。 ということなものですから、ご覧の通りネタ切れなんです。 >しかしながら、やはり知りたいことの解決には至っていません。 質問者さんの問題が解決できないのは、回答者に責任があります。それに就いては、大変申し訳なく思います。ですが、今回に限っては、ただひとつだけ、質問者さんの主張を全面的に受け入れるには少々の不都合な点があります。 と申しますのは、既にこの質問には私を含め複数の回答が寄せられており、目を通す限り、そこには質問者さんが問題を解決するために有用と思われる情報が数多く含まれているからです。 もっとシンプルに、「赤い色の記憶とは何か?」という設問は、当初の質問とは大部赴きが異なって来ているように思えます。それは、回答者側から得られた情報によって、質問者さんの理解が深まったことを示すものではないでしょうか。質問者さんは、ご自身のそれに気付いておられますか? 回答者には質問に答える義務があります。ですが、質問者さんの探究心を満足させるだけの余裕はありませんよね。 補足すされるべき点は山ほどあるでしょうし、これまでの私の見解が全て正しいとは、逆立ちしても申し上げられません。しかしながら、これ以外の知識に就いては、質問者さんもご自身で穴埋めする必要があると思います。基礎的な知識でしたら、#2さんのサイトが役に立ちますし、もっとたくさんの知識を得たいと考えるのであれば、#3さんのアドバイスを採用されることをお勧めします。 騙されたと思って、何か一冊読んでみて下さい。その上で、新たな質問を立ち上げるのであれば、そのときは、私の知識が及ぶ限り質問者さんに協力を惜しむものではありません。 脳、心の問題、現在の脳医学は本当にエキサイティングです。知れば知るほど疑問が湧いてきます。ですから、質問者さんの探究心には大いに敬意を表しています。私にも、それは本当に良く分かります。 何故ならば、この問題に関して、私は質問者さんの百倍以上の疑問を持っているからなんです。 ということですから、私の未熟な知識ではこれ以上の情報提供はできないと判断しました。長々と余計なことを書き、結局お役に立てない上に失礼な文句まで並べたてました。それに就いては、本当にごめんなさい。 ですけど、ちょっとずうずうしい話なんですが、それなりの意見は述べたつもりです。幾らかでも、何かの参考にして頂ければ有り難く思います。
お礼
回答ありがとうございます。 これ以上聞いてばかりいるのは申し訳無く、 あとは自分で調べてみます。
- ruehas
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こんにちは。 #1です。 回答をお読み頂きありがとうございます。 説明不足で、大変申し訳なく思います。 >話をシンプルにして「赤い色」は脳のなかでどのようにして記憶されているのでしょうか? そうですね。 まず視神経は、目が受けた「赤い波長の光の刺激」を信号として脳に送ります。赤ちゃんが、産まれて初めて赤い色を見たときには、脳はそれによって起こった神経細胞の新たな結合を記憶として保存するでしょう。そして、再び目から同じパターンの信号が送られて来たときは、その神経結合に同じ信号が流れます。これを繰り返すことによって、同じ刺激によってその結合が反応しやすくなってゆきます。これが「学習」で、#2さんが紹介して下さったサイトにあった、「短期記憶記憶が、海馬から長期記憶として大脳に書き写される過程」ですね。 同様に、耳から入って来る「アカ」という言葉の「音の刺激」も学習します。赤い物を見たとき、お母さんが「アカですよ~」などと教えてくれますよね。これで、「赤い色」という記憶に関する基本的な要素がふたつ出来上がったわけですが、これだけでは足りませんよね。どうしてお母さんは赤いものを見せながら赤ちゃんに話し掛けるのでしょか。もちろんそれは、赤ちゃんがその「関連性」を学習しなければならないからです。そして、その学習結果は三つ目の記憶であり、先のふたつの記憶を統合する上位に位置することになります。 このように「赤い色」という記憶の要素は、三つ同時に作り上げられたものではありませんし、目と耳では入って来る入口が違います。従って、それぞれはバラバラに記憶されているはずですし、順番に並んでいるとも限りません。何時、どのように記憶されようとも、飽くまでそれを統合するのは三つ目の記憶です。ですから、アメリカの赤ちゃんの場合は、ふたつ目の記憶が「レッド」であっても全く構わないわけです。 赤ん坊を例に取りましたが、我々が学習するとき、必ずしも視覚情報が先ということはありませんよね。名前を覚えてから実物を見るなんてことは幾らでもあります。ですが、結果に影響することはあまりありません。それに、コンピューターのディスクと同じで、その都度開いているところに記録することになります。 やがて小学校に上がりますと、「アイウエオ」「カキクケコ」から、「赤」という漢字も付け加わり、それはどんどん増えてゆきます。赤に纏わる記憶、赤という漢字を教えてくれた先生の名前。同じ赤でも、そのひとが持つイメージや思い出は千差万別ですね。しかも、あちらこちらで階層的に分岐して、強烈に複雑さを極めます。それでも、我々が赤に就いて新たな知識を学ぶき、最低でも先の三つはセットで引っ張り出されることになりますし、必要に応じて他の記憶もそれに加わります。そして、それはバラバラですから、「青」に就いて学ぶときにも個々に利用されます。 ですから、私のイメージでは、記憶の構成要素は、一個単位で膨大な棚の中にデタラメに放り込まれており、それには関連するものと共有するものがあります。そして、それは必要に応じて、芋ずる式に繋がって出て来るといった感じです。これは、極めて都合の良い話なのですが、事実でもあるような気がします。 何故ならば、我々は初めて見る物に「初めて見た」という認識をします。これをコンピューターにやらせるならば、「そのデーターはありません」という結論を出すためには、データーベースの全検索を行なわなければなりません。しかしながら、人間の頭の回転の速さではこんなことは不可能です。 ところが、にも拘わらずですよ、コンピューターと世界チャンピョンのチェスの試合を見ても分かるように、チャンピョンは盤面を一目見ただけで、不必要な指し手は即座に省いてしまい、尚且つ経験と直感まで使って最善の一手を見付けてしまいます。現在、人間とコンピューターのチェスの腕前は辛うじて互角です。 つまり、人間は全ての手を講じなくても的確な情報を検索できるという、極めて都合の良い検索システムを持っているわけです。ですから、デタラメな記憶箱の中から、昔の思い出を魔法のように組み立てしまうなんてことができるんですね。 ですが、どうしてそんなことができるのかということに就いては、まだ医学博士でも知らないそうです。 ということなのですが、回答になりましたでしょうか? シンプルというご要望なのに、長くなってしまってごめんなさい。
お礼
本当に詳細に説明頂きありがとう御座います。 しかしながら、やはり知りたいことの解決には至っていません。 前半は赤を記憶していく過程の説明ですよね。 後半は保存されている複雑な記憶の状態ですよね。 話をもっとシンプルにして、赤ちゃんの時に覚えたシンプルな「赤い色」は結局脳の中のどこにどういう形で保存されているかということです。 赤い色を思ったときに脳の中にそれに対応するパターンの電流が流れるのでしょが、それは思ったときに流れた電流であり、それを流しめた記憶の元はどこにあるかという疑問です。 結局はまだ分かっていないということなのでしょうね。
- magical-dragon
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お礼
回答ありがとうございます。
下記URLが参考になりますでしょうか。 ◎脳はこうして記憶する 日本学術会議おもしろ情報館 http://www.scj.go.jp/omoshiro/kioku3/kioku3_1.html
お礼
回答ありがとうございます。 どこに記憶されているかは書かれていますが、どのように記憶されているかまでは書かれてませんでした。 残念です。
お礼
詳しく回答ありがとうございます。 話をシンプルにして「赤い色」は脳のなかでどのようにして 記憶されているのでしょうか?