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融資の際、銀行は一行がいいか、多いほうがいいか。

不動産投資等の融資の与信を高めることを目的とした場合、預貯金を一行に取りまとめたほうがいいのか、複数行に分散したほうがいいのか、それぞれリスク・メリット等が絡むようであれば、その根拠とともにご提示ください。

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  • ymzimss
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回答No.1

都市銀行に勤務する者です。 不動産投資、株式投資等投資目的の貸出は、バブル期の反省から現在取り扱っていませんので、一般的な取引観点から申し上げます。 会社の規模にもよりますが、その会社の預貯金を集中(決済口座を指定してくれることを含む)にしてくれて、正常運転資金(売掛債権+在庫-買掛債務)の範囲ならば、一行でも十分支援してくれると思います。(資金の流れが分かり信用できるし、担保ではないが、いざという時に資金が押さえられることもあります)ただ、企業の成長により、それを超える増加運転資金が発生したり、また取引条件の変更により運転資金が発生したり、大きな設備投資や研究開発投資、また企業買収に伴うような資金等発生する場合は、その会社がどんなに業績が良くても、なかなか一銀行だけでは支援が難しくなってきます。(ポートフォリオ上、特定の企業に傾注させない。リスク分散を図る観点から)そんな時の為に、2、3行と取引をしておくという考え方もあります。預金取引も上手く按分して、メイン銀行を尊重しつつも夫々の銀行に配慮しておくのです。 また蛇足ですが、調達金額が大きすぎて、とても2、3行では対応できないような場合には、シローン(=シンジケーションローン)を組成するのが一般的です。一般的にメイン銀行がアレンジャーとなって、各銀行に呼び掛け5行~多いときは20行程度位召集します。借り手側は、メイン銀行と交渉するだけで、他銀行との交渉はメイン銀行が全てやってくれます。借入条件は全て一律に整えてくれますから、借り手は非常に楽です。但し、アレンジメントフィーを支払う必要があります。 業種や業績面からもどこに出ても恥ずかしくないというような会社であれば、各銀行を競わせるということもできます。一定条件を与え、各銀行に提案させ、一番良いものを選ぶ訳です。こうなると、メインも何も関係ないですから、預金をどこに預けようが借り手側次第となります。但し、一転業績不振となった場合、どこの銀行も面倒をみてくれません。 また、業績不振の会社や粉飾決算が疑われるような会社は、当然に借りる銀行と預ける銀行を分けています。銀行も分かっていますから、担保的な側面から、シェア相当の預金を置くよう何度も求めます。 以上回りくどく書きましたが、要は銀行との取引関係によってケースバイケースなのです。分散させるだけの預金があれば、主に借入をするメイン銀行に置くべきです。しかし業績が傾いてくれば、当然にその銀行から正式担保として差し入れを求められますし、拘束預金でなくても解約払い出しを許容しない場合もありますから、そういったことを理解した上で賢く付き合うべきかと思います。

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